「目指したのはいわゆる水中ドッグウォークです。短い距離でいかに移動距離を抑えながらネチネチ首を振らせられるかですね」と開発コンセプトを語ってくれたのは、デザイナーの赤松拓磨さん。口部の極小リップは泳ぎだしをよくするだけではなくブレーキの役割も果たす。ラインをたるませ気味にしたまま、細かくロッドティップでトゥイッチすることで、フロントボディをくねらせる。その秘密はジョイント部分にあった。「一般的なジョイントベイトは上下2点で接続されるものが多いのですが、これは極太のパーツ一点で接続してあります。可動域が大きくなりネチネチアクションも出しやすくなっています」ラインスラックの大きさとジャークの強さ次第でダート幅もコントロールできるから、広範囲をサーチすることもできる。スペックだけを見ると『でか!』と尻込みしてしまいそうだが、全長はテールを含んだサイズなので、実際に手にしてみるとそこまで巨大さは感じない。むしろ、手に取りやすい大きさといえる。アクションサンプルを水槽で見せていただいた感想としては、スローフローティングの割に浮き上がりが早いこと。しかし好みのウェイト調整ができるからむしろこれくらいがいいのかもしれない。