プランキングバサーの起源は1934年前まで遡る。ウッド素材で作られたバサーシリーズのスモールバージョンで、それをプラドコ日本代理店であるスミスがプラスチック製で復刻。厳密には2021年にスミス創立50周年記念として、全カラーに反射板が入ったスペシャルモデルとして販売された。今期リリースされるのはプラスチック素材のペイントバージョン。そもそもプランキングバサースプークとはどのようなルアーなのだろうか。「簡単にいうと、ジャークして頭をダイブさせキックバックで浮上する、この反復運動をプランキングというようです」というのはスミス企画開発担当の池島竜一さん。ダーターらしくストレートリトリーブでは大きく水を掻きながら水面をゆったり泳ぎ、強めにロッドでジャークすればポッパーとは違ったスプラッシュとダイビングアクションを見せてくれる。「下顎のチン(顎)ガードは、もともとはウッドの破損防止で付けられたものですが、プラスチックバージョンにもそのまま搭載しています。これは、ただ単に当時のものを再現しただけではなく、重心のバランサーとしても一役買っているんです」90年前に誕生したルアーを現代で実投できるって、これは奇跡としか言いようがない。スミスさんの熱意に脱帽です。