最も差を感じるのはラインの放出を抑える「フェザーリング」の動作。右手でキャストすると、人差し指で軽くスプールエッジに触れるだけで、ライン放出の勢いを弱めたり、止めたりできる。これがフェザーリング。それは放出されるラインを指の内側で受け止めることができるから、やりやすいのだ。試しに左手で投げてみればよく分かる。左手の人差し指でフェザーリングしようとすると、ラインは指の外側に当たる感じになってしまう。これでは微調整はおろか、放出を止めるのも簡単ではない。その不便さのイメージは、スプーンを裏返しにしてカレーライスを食べる感じとでも言おうか?「だからさ、どこかのメーカーがね、左利き用のスピニングリールとして、ローターが逆回転するスピニングリールを作ればいいんだよ。そりゃ、普通のスピニングより売れないだろうけど、左利きの人は確実に買うと思うよ」そういえば、昔アブかミッチェルだったか忘れたけど、ローターが反時計回りで回転するリールを1台だけ持っていたことがある。なんだか使いづらかった。あのリール、左利きの人には使いやすかったのかも? 確かに左利き専用のスピニングリールを開発しても、台数的には売れないかもしれない。でも、間違いなく一定の量は確実に売れるはず。多少価格が高くても売れるのではないか? 世のリールメーカーさん、これはひょっとするとビジネスチャンスかもしれませんよ! 売れると分かっているのに、作らない手はないでしょう。それとも、昔作ってみたけど売り上げがイマイチだったのかな?