isseiには元々「ライアーミノーフラット サカナサカナ」という小魚が2匹連結したようなルアーが存在した。これはそのギル版ともいえる。さて、これがルアーとしてどう機能するのだろうか?赤松「サカナサカナは極薄テールの喰わせに特化したワームでしたが、安直にギルの形にしたらどうかな?…と思って作ってみたら、全然違う反応だったんです」サカナサカナの後ろの小魚は大きなフラットテールとみなすこともできたが…ギルギルは完全に前後ともリアルな小ギルの形をしている。一体、どんな動きをするのだろうか?赤松「(自発的には)動かないです。ただ、後ろのギルはぺらっとして薄いので、アクションレスポンスがいい。ちょっとシェイクしたらひらっとゆらめく。その時の動きが、他のワームでは出ない、はためくような柔らかな、薄いもの独特のアクションが出るのが特徴です」使い方はというと…赤松さんはサイトがメイン。あるいは、バスがいるだろう…という確信を持てる場所で投入する。赤松「魚をサーチするようなルアーではなく、完全に喰わせに特化したルアーです。濁っている場所でも釣れないことはないのですが存在感が薄いので…クリア~ステインウォーターがおすすめですね」ところで、率直な疑問…なんでギルを2匹連結させたのだろうか?赤松「なぜかというと、前のボディはフックセットのためなんです。オフセットフックを使いたいときに1匹だけだと刺したら動かなくなるじゃないですか。あと、後ろはペラペラなんでフックセットするのが難しいです」では、最後に一番苦労した点は?赤松「村上晴彦を説得することでしたね(笑)。『こんなんサカナサカナと一緒やんけ!』って。『バスの反応が違うんです!』と、必死で説得しました」