この「タコ釣りボール」とは、ルアーでもエギでもない。タコを引き寄せるためのエキスが入った特殊なボールである。しかも、デカいタコを狙って釣りやすいらしい。どういうことなのか…詳しいお話をタネ・マキの山本明日美さんに伺った。山本「タコは吸盤に匂いを感じるセンサーがあり、エサの位置を感じ取ることができます。タコ釣りボールにはアミノ酸を溶かしたエキスが入っているので、タコにエサだと錯覚させ、活性を上げるパワーがあるんです」特殊なフィルムに包まれたアミノ酸エキスのボールを海水に投入すると、5~10分ほどでフィルムが溶け、エキスが流出し、タコを誘引するという。ただ、エギに直接湿布するようなフォーミュラとはなにが違うのだろうか?山本「これは水に入れてしばらくしてから溶け出すので、仕掛けが底に沈むまでエキスが拡散しない構造なんです。最初からフォーミュラを染み込ませたエギを沈めるのと、液体が入ったボールを沈めて底で割るのとでは反応に違いが出ると感じています。ちょうど溶けた頃合いにタコが掛かったという経験を何度もしていますから」ちなみに、タコ釣りボールには魚も寄ってくるという報告もあるそうな。スローなルアー釣りならなんでも効果がある…かもしれない?