エリアトラウトの場合、またバスとは違った意味のスイッチが、雪によってオンになるらしい。「エリアフィッシングのトラウトは、水面にポトッと落ちて来るものに対して、テンションを上げる性質があるんですね。虫やペレットが落ちてきたと錯覚するんです。だから、それが雪であってもそわそわし始めます。特に熱いのは降り始めですね」 トップウォーターに出きらないような状況であっても、雪が降り始めたタイミングでトラウトが水面を割ってルアーに襲い掛かる…そんなことは珍しくないようだ。それではその雪の降り始めのチャンスに、どんなルアーを使えばいい結果に結び付くのだろうか?「雪の特効ルアーは2種類ありますね。一つ目は0.5~0.9gくらいの軽めのスプーンで、色が白っぽいものですね。多分雪が落ちてくる景色に紛れて、魚にとって見切るのが難しい存在になるんでしょうね。カラシカラーも強いですね。実は、桜の花びらが落ちてくるシーズンも、白いスプーンが爆釣するんです。これは桜パターンと呼ばれています」。 雪に桜、なんとも風流なフィッシングパターンだ。そのパターンがハマったら一句ひねりたくなるかもしれない。ただ、ニジマスは賢いので、降り始めてしばらくたつと、だいぶ落ち着いてしまうそうだ。「二つ目のルアーは、トップウォーター系ですね。中でもクリアー系のカラーが鉄板ですね。結局水面の乱反射の中に紛れて実体を捉えづらいんでしょうね」 雪が降りそうな日は、白いスプーンとクリアーのトップウォータープラグ。これ、覚えておきましょう! 雪に関しては、他の釣り人にも話を聞いて、まだまだ掘り下げてみます。