おそらく、アマゾン3大ナマズのなかで最も大きく成長するすると思われるのが、ピライーバだ。見た目はサメのような体型と配色で、ちょっと目つきが悪い。巨大な体にくらべてさらに巨大な口は、ゴミ収集車のようになんでも飲み込んでしまいそうだ。一般的には3mを超えるとされるが、さっきの高齢日系ブラジル人の方は「昔は大きなボートと同じくらい…たぶん7mくらいあったかな」というのを見たことがある…という。ホントかな?さて、語り部がピライーバに接触したのもテレスピレス川。漁師のバドと一緒に大ナマズ釣りをしていたところ…夕方、ゴゴンというアタリの直後、ズギューンッ!!!!とラインが走った。まるで、国道を走っている原付バイクにハリが掛かったかのようだ。「ピライーバだぞ!」と、バドが叫ぶ。20m、30m…と走られるがまるで止まる気配がない。およそ50mほど走っただろうか、いったん逃走が終わり、今度はこちらが寄せる番になった。重さはあるが…頭をこちらに向かせてしまえばそこまでのものではない…かと思ったら、また走り出した! 20mくらい走られたところで、ボトムの岩に10号のPEラインを巻かれ、あっさりと切られてしまった。いつの日か、続きを書きたいと思う。