人気があるのはわかっていたが、まさかここまでとは…。開場すると係員の「走らないでください!」という呼びかけを受けた多くの来客たちが競歩のように向かった先は…DRTブースだった。他を圧倒する行列の長さとファンの熱量に、バス釣りブーム時代のフィッシングショーを思い出した。さて、開場直後に代表の白川友也さんに新製品や開発中のルアーを中心にお話を伺った。ほぼ完成している順に解説していただこう。まずは、エースヘッドというフラットなヘッド形状のスイミングジグヘッド。白川「これはVTS5のストレートリトリーブ用のジグヘッドです。丸いジグヘッドで巻くとやっぱりロールしちゃうんですよね。完全に何もなさを狙ったんです。ワームの素の動きが出せるようなヘッド形状にしました。シェイクしてロールさせようとしてもしないです」フックは結構太いですね?白川「そうですね、スピニングでもベイトでも使えます。(テストしている國澤高士さんによると)これ以上細いとダメということでした。ウェイトは35gまであります。水深15mくらいだと1ozでも浮いてきますからね」発売はまだ先だと思われるが、クラッシュ9くらいのサイズのジョイントビッグベイトにマグナムディープクランクのリップが付いたような異形のルアーが目についた。これは…。白川「クラッシュのディープタイプです。ビッグベイトなのに「目指せ15m!」でやってます。今現在は11mのボトムにタッチできるくらいですね」筆者はこのルアーが実際にボトムタッチするところを見たことがあるが、そのままゆっくり巻き続けると、尻上がりの姿勢のまま破綻することなく、ゆらゆらとボトムを啄むように前進を続けていた。残りは、写真と一緒に解説していただこう。