鳴き砂の浜で“キュッキュッ”という音を聞きながら投げるのがまた楽しい。ここで大きいシロギスを狙うなら小岩が散らばった根がいい。広い砂浜を真ん中で断ち切るように小川が流れていて多分これが大昔、山から岩を運んできたに違いない。4色から5色付近にそれが帯状の根を造り、大きいシロギスが潜んでいる。根の切れ目は肉眼でも見えるので根掛かりを恐れず、思いっ切り投げてオモリを寄せてくることにする。この日も425ー27でフルキャスト!すると1投目から大きいアタリがあって、竿先がゴンゴン引っ張られて楽しい。オモリを20号に落としてみた。軽いオモリで5色近く投げることが出来ればシロギスは喰って来たし、引き味をいっそう堪能したくなったからだ。昼の満潮に向かって潮が寄せてくる。しかし、潮と一緒に波口に差してくるのは小型ばかり。そこでオモリを27号に戻して根に届くよう力いっぱい投げる。すると、ちょっと大きいシロギスが喰って来て、暫く潮と根を読む楽しさを味わうことになった。しかし、陽が高くなり、海がナギになるとアタリが止んでしまった。ああもう充分堪能した、竿をたたもう。2時間ほどだったが楽しい一日になった。