釣りビジョン
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2010.4.15号

幸丸・千葉県飯岡港
隠れた高級魚ホウボウが絶好調!

“椀種"の最高級魚!

ハナダイやヒラメ釣りの“外道"扱いにされることが多いホウボウ。そう、緑の下地に星を散りばめたような鮮やかで立派な胸ビレを持ったあの魚である。日本料理の世界では“椀種"の最高級魚として知られ、“黒塀の割烹店"の高級コースになれば、ほぼ間違いなくお椀の種はホウボウである。以前、この魚をメーン対象魚として狙うことはほとんどなかったが、ここ数年、千葉県・飯岡港の船宿を中心に専門の乗合船が出るようになった。今回訪れた『幸丸』もその1軒だ。

前日、前々日にはこんなことも度々あったそうだ
[動画]実川船長よりホウボウ釣りのご案内

意外に近い飯岡港!

初めての方でも見つけやすい『幸丸』
前日の天気予報は、「3mのち2mのウネリ…」。嫌な予感が頭を過ぎる。
『幸丸』は、電話で事前に予約をしてから乗船する予約乗合制(外房地区には多い)。前日、出船確認の電話をすると、女将さんが「少し予報は悪いけど出られますよ。5時半出船だから5時までには来て下さいね~」と、明るい声で応えてくれた。
飯岡は初めてだったので、気合を入れて午前2時前に出発した。飯岡港は、房総半島の突端、銚子のすぐ南ということもあり、都心から遠い印象を受けるが、実際行ってみると、私の住んでいる足立区から1時間40分足らずで着いてしまった。

車の鍵がトイレにぽっちゃ~ん

港へ向かう途中、コンビニへ立ち寄り、酔い止め対策。普段は飲まない酔い止め薬をシジミ汁で流し込んだ。そして、トイレに寄って用を足し、ズボンを履いた瞬間、“ぽっちゃ~ん"何かが、ポケットから落ちた。それは紛れもなく車の鍵、その瞬間、水道管を分解して…と様々なことが脳裏を過ったが、なんと水が流れ終わった水中に鍵が残っていた。迷わず手を便器の中に突っ込んで鍵を取ったのは言うまでもない。車の鍵は奇跡の生還、もし鍵が流れてしまっていたらこの記事はなかったかもしれない。今考えてもゾッとする。

クーラーで席を取る!

受付後には乗船名簿を記入しましょう!
港へ着いたら、『幸丸』の船が繋留されている港左側へ向かった。「受け付け前に…」と、女将さんから聞いていた通りホウボウ船にクーラーボックスで席を確保した。『幸丸』では、常に複数の釣り物の船(この日も、他にオニカサゴとヤリイカが出船)が出ているので、乗り間違えには十分注意しよう。
その後、待合所に寄って乗船料を払い、仕掛けを買う。乗船名簿は休憩スペースにあるので、忘れず記入しよう。

釣り場までは航程40分

この時期、5時前はまだ薄暗いが、船には電灯がついているので早めに着いたらロッドキーパー等をつけて出船前にある程度準備しておくとよい。船酔いが心配な人は、出船と同時にキャビンで横になっていれば船酔いの可能性も軽減される。
当日は、「港の入り口はウネリが高いのでキャビンの中に入ってて下さいね~」と、船長からアナウンスがあった。
さっ、荒波上等!準備万端で定刻5時30分に河岸払い。釣り場までは航程40分程。天気予報は大外れでベタナギ!な~んて願いは届かず、港の外は予報通りのシケ模様だった。

第1投目から大型メバル3点掛け!

「今日は横流しで釣りますから、オモリは120号を使ってくださいね~」。釣り場に着くと同時に実川船長が、手際よくオモリを配る。
ここでは、船長が潮の流れを見て流し方を変える。流し方により同じ水深でもオモリは60号~150号までをチェンジする。仕掛けは、船宿で売っている“ソウハチガレイ胴突き6本バリ"を半分に切って3本バリで使用した。餌はサバの切り身の塩漬けを短冊に切ったもの。
「ハイ、いいですよ~」。全員の準備が整った頃を見計らって船長から合図があり、一斉に仕掛けを投入した。
水深は30~40m。釣り方の基本は“オモリトントン"。常にオモリで海底を叩いているような状態でアタリを待てばよい。
この日の乗船者は10人。何と1投目からほとんどの人の竿が曲がった。とくに強烈な引き込みを見せていた人がおり、何と大型メバルの3点掛け。その他の釣り人にもメバルとホウボウの一荷があったりで、絶好のスタートを切った。

お客様から大人気の実川船長
やりました!1投目からメバル3点掛け
付エサの鯖の切り身(ハリにはこのようにつけます)

丸秘テクニックは、活ドジョウ餌

それからも潮回しする度に誰かしらにホウボウが釣れて来た。中でも特に好調だった常連さんに話を伺がったところ、惜しげもなく丸秘テクニックを教えてくれた。それは、活きたドジョウを餌にすることだった。
一番下のハリにドジョウの下アゴからハリを抜いてつける。ドジョウは淡水魚だが、ビックリする程元気に泳ぎ回る。
しばらくして、私の竿にもついにアタリが来た。しかし、それまで見ていたホウボウの引き込みとは何かが違う。釣れて来たのは、食べ頃サイズのマアジだった。この釣りの特徴のひとつは、多彩な“外道"が交じること。その後もガンゾウビラメ、ショウサイフグ、イシガレイ、沖メバルなどが次々に顔を見せた。

丸秘エサの活ドジョウ
よだれがでそうな良型のフグ(幸丸では調理師免許を持っている船長がさばいてくれる)
サバの短冊でイシガレイまで釣れちゃいます!

横流しから、変更

当日の竿頭大網白里よりお越しの石合さん
この日の状況は、朝から船長を悩ませた。朝の内は潮が吹っ飛んでおり、潮流と逆から強風が吹いていた。そのため、オマツリが続出。絶好のスタートを切ったものの釣果は思うように伸びなかった。仕方なく船長は、風に船をたてての釣りに変更した。 流し方変更後、私の横で釣っていた石合さんが連釣モードに突入、たて続けに4尾のホウボウを釣りあげた。しかし、時既に遅し、気が付けば沖上がりの正午を迎えていた。

ホウボウは今が旬

結局、当日の竿頭は10尾と前日、前々日とは、打って変わった成績だったが、原因は、潮の流れとシケ模様の海とハッキリしている。条件さえ良ければ、確実に数釣りが楽しめそうだとの印象を強く持った。
50cmを越えるホウボウは1kgを超え、1尾でも十分なお土産になるくらい。また、『幸丸』の女将さん特製の“ホウボウのアラ煮"は絶品だった。詳しくは是非動画を見てほしい。

(吉田 洋一郎)

必見!幸丸流ホウボウの捌き方
幸丸流ホウボウのアラ煮
タックル図

今回利用した釣り船
千葉県 飯岡港『幸丸』
〒289-2705 千葉県旭市飯岡3374
TEL:0479-57-2258(定休日:なし)
詳細情報(釣りビジョン)
幸丸ホームページ
船長名
実川 和也(じつかわ かずや)
天気
晴れ・2.5~1.5mのウネリで北東の強風
出船データ
ホウボウ乗り合い料金=9,500円(餌・氷・昼食付)
オモリ 60号 200円
仕掛け  1組 500円
集合 5:00 沖上がり12:00
出船 5:30 帰港12:30~13:00
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