釣りビジョン

2011.8.1号

八幡橋 鴨下丸・神奈川県磯子・八幡橋
夏休み、ファミリーフィッシングなら東京湾のシロギス!!

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子供たちも夏休みに突入。ファミリーフィッシングなら、東京湾のシロギスが最適だ。しかし、猛暑が続くこれからの時期、「終日炎天下の海上にいるのは…」と考えるのも尤もな話。そこで、お奨めなのが横浜・磯子の八幡橋『鴨下丸』が出している午前釣りの乗合船だ。7時に出船して11時には沖上がり、正味4時間足らずの釣りだが、今シーズンのシロギスは、それでも十二分に数釣りが楽しめる。

いきなり活発なアタリ

7月26日、川名睦船長が舵を握って定刻に出船。油圧式で可動する操舵室を目一杯に下げて掘割川に架かる八幡橋を潜った。下流右岸側にある『根岸丸』の船着き場に寄って同店の新井勇樹若船長を乗せた。この日の乗船者は、釣り人3人に新井さんと『鴨下丸』ルアー船担当の萩原敏広船長を加えた5人。釣り場の中ノ瀬までは、航程20分程で到着。水深17mラインで釣り始めた。
潮の流れはあまりなく、船長は船を微妙に動かしながら仕掛けを引っ張る作戦を取った。そのせいかいきなり活発なアタリが出始めた。

船宿・八幡橋『鴨下丸』
「第6鴨下丸」川名睦船長
鴨下丸はイエローが目印!

釣り歴50年の超ベテラン、和竿で楽しむ

シロギス釣りは、色々な楽しみ方が出来る釣り物。左舷胴の間(中央)と大ドモ(船尾)に座った釣り人は友達同士。共に器用に2本竿を操って順調に数を伸ばしていった。釣り方は、2本とも仕掛けを遠投、両手に竿を握り、交互にリールを巻きながらアタリがあれば一方の竿を置いて取り込むといった感じ。二人共胴突き仕掛けで数を競っていた。右舷大ドモに陣取ったのは、釣り歴50年という超ベテラン。大病をして久しぶりに釣りに来たとの事。「船に乗って釣りをするのが、とにかく最高に楽しいんだよ」と話す。愛竿は40年使い続けているという和竿。こまめに油を塗りメンテナンスしていると言う。その和竿で1尾、1尾を大事に釣っていた。

和竿で楽しむ大ベテラン氏!
数釣りも楽しい!
気の合った仲間と!

船長2人もそれぞれの釣り

新井さんは、胴突き仕掛けを使った2本竿。1本は船下に下ろし、もう1本は遠投する釣り方。それにしても、その動作は流れるような手捌きで一切無駄がない。川名船長も「シャキシャキと釣りをするよね」と感心しきり。一方の萩原船長は、生分解ワーム素材の疑似餌を使い色々とテストしていた。胴突き2本バリ仕掛けを使っていたが、一方に必ずワームを付けて試していた。この餌の最大のメリットは生きた虫餌を触れない人が使えることだが、ホウボウとシロギスのダブルや小さなマダコも釣り上げていた。

釣れればこの笑顔!
マシーンのように釣りまくる新井さん!
荻原船長には贅沢コンビ!

今年のシロギスは間違いなくアタリ年!

9時頃になると南西の風が強くなった。海面は徐々に白波が立ち始める。船の揺れも次第に大きくなっていったが、それでも活発なアタリが続いた。左舷で数を競っていた友達同士、9時の時点で大ドモの人が60尾、胴の間の人が50尾という成績。午後は、『鴨下丸』のマゴチ船に乗るそうで、マゴチの餌になるメゴチを大事に確保していた。10時を過ぎる頃になると、益々風が強くなり“ウサギが飛ぶ”ようになった。「10m位は吹いている」と船長。それでも活発なアタリが続いた。「とにかく今年は、シロギスのアタリ年ですね」と川名船長も太鼓判。
ここで船長に基本的なシロギスの釣り方を聞いてきた。動画にまとめたのでご覧あれ。

仕掛け図
仕掛けは船で購入可能。片テンビン、胴突きをお好みで!
今年のシロギスは期待を裏切らない!

竿頭は、束に1尾届かずの99尾

10時半、残り時間は30分。右舷胴の間で釣っていた新井さんは84尾。いよいよ束(100尾)も見えてきた。そして11時の沖上り。左舷で数を競っていた2人はお互い90尾でドロー。新井さんは、束に1尾届かずの99尾。和竿でのんびりと釣っていた右舷大ドモのベテラン氏は42尾だった。半日船で、しかも強風で釣りにくかった状況を考えれば、十二分な好釣果。勿論、腕利き揃いだったこともあるが、4時間足らずの1本竿の釣りで40尾超えの成績は今シーズンの魚影の濃さを裏付けるもの。ファミリーで出掛けても“おかず”には、十分な釣果が期待出来るだろう。

180尾のキスで埋まる大型クーラー
大満足の午前シロギス船!

午前と午後の釣り物変更も可能!

※現在、『鴨下丸』のレギュラー釣りもの(シロギス、アジ、マゴチ)は、全てが午前船&午後船となっている。料金は全て半日¥6000。1日通しで¥9000。午前と午後の釣り物を変えてもこの料金は変わらないのは嬉しい限りだ。

(鈴木 恭介)

今回利用した釣り船
神奈川県磯子・八幡橋『鴨下丸』
〒235-0008 神奈川県横浜市磯子区原町8-31
TEL:045-751-3654(定休日:毎週木曜日)
詳細情報(釣りビジョン)
鴨下丸ホームページ
出船データ
午前船・朝7時出船、11時沖上がり。
午後船12時30分出船、4時30分沖上がり
料金:¥6000-(エサ・氷付き)
※1日通しで乗船すると¥9000-(アジ、キス、マゴチの組み合わせ自由で)
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