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福岡県・遠賀川で2022年バス釣りトーナメント始動!「TOP50」

2022年04月21日公開

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日本最高峰のバス釣りトーナメント「JB TOP50」。2022年の初戦は福岡県・遠賀川。主要バストーナメントは、湖やダムが多いので川での経験が少なく過去の遠賀川の1戦のみ。また、最も大変なのは移動で、山梨県・河口湖からバスボートを牽引して12時間以上のトレイルは全5戦の中でも最長の移動距離と時間である。

【この記事を書いたライター】佐藤 旬

遠賀川のトーナメントエリアはどんな場!?

北九州にある遠賀川。トーナメントエリアは下流域が中心。その中でも上流エリアは堰や他の川との合流点やカバーがあり、エリア内では最も変化がある。川幅も狭いので流れが効きやすいのも特徴。中・下流は川幅が広く、両面護岸なので見ただけでは一体どこで釣ったらいいのか分からない。浚渫により底は起伏に富んでおり、川の真ん中でも気を付けないとハードボトムに船のエンジンを当ててしまったり、座礁するポイントもある。そのため、他のフィールドよりも魚探掛け(水中を把握)に時間をかけないといけないフィールドである。釣れるバスのコンデションは、綺麗で太い素晴らしい魚体だが、少し独特な癖があり、風が吹くと荒れるという特徴もある。

プラクティスで“事件”発生!?

プラクティスでは雰囲気を見るために魚探掛けからのスタート。すると、昨年調子の良かったポイントは砂で埋まっていた。そこで新たなポイント開拓のためにカバーをチェックすると、“ウェルカムフィッシュ”は50cmには1cm足りなかったものの、春らしい49cmのデカバスが釣れてくれた。メインパターンではなくサブパターンで釣れたので、メインになるパターンを試合までに見つけなければ…。

しかし、季節は春。中々シビアなコンデション、さらにローカルのトーナメントが「TOP50」の前に2週連続開催。「TOP50」の長期練習のプレッシャーも相まって釣れない日々が続いていた。反応の薄さにより、日に日に焦りが強くなったが練習最終日に雨が降り、フィールドコンデションが急変、バスの反応が一気に増え、探していたパズルのピースが急に集まり始め、何とか試合のプランが立てられた。練習も最後まで諦めてはいけないと改めて実感した。

 

トーナメント開幕!

前日反応が良かったポイントに行き、まずは前日釣れたネコリグから始めたが反応なし。風が強く、濁りも発生している。朝マヅメなので巻いてみようと思い、シャッドを巻くとライトリグを散々アプローチしていたのに反応がなかったエリアから1,600gオーバーのナイスキッカーがあっさりヒットした。このバスをヒントに回ったが、時間とともに風がどんどん強くなりポイントが荒れてしまい、初日は26位で終了。

朝一番は前日釣れたポイントへ!

2日目はウエイトアップしないと予選通過は難しいと思い、朝一番は前日釣れたポイントへ。前日の荒天が嘘のような穏やかさで、寧ろ釣るのが難しいと判断し、丁寧に探れるライトキャロライナリグで何度もコースを変え、スローに狙うとこの日の1匹目がヒット。しかし、予想通り水面が穏やかなせいか反応は無く、時間が過ぎて午後に。焦りが積もる中、良い風が吹き何も映っていなかった魚探にも徐々に魚が映り始めた。「これはチャンス!」と思い、狙っているポイントにルアーローテーションを繰り返しているとライトキャロとシャッドで1匹ずつ追加し、2日目は終了した。

12位で予選は通過!!

予想していた通り、2日目は全体的にウエイトが下がる中、私はウエイトアップする事が出来たので、単日8位とジャンプアップに成功。「TOP50」は3日間の試合だが、1日目の成績と2日目の成績で30位以内に入ると予選通過。3日目の最終日へとチャレンジ出来るので、成績発表までドキドキだったが12位で予選通過。

3日目は風が無く、試合時間も短いので朝からトップギヤで周った。魚探に映るバスがルアーにアタックしてくるがショートバイトで掛からず、チャンスはあったが釣れずに終了。最終成績は21位と順位は落としたが、年間成績を考えるとまずまずなスタートは切れた。あとは安定して予選を通過する事が出来れば、来年の「TOP50」参戦の残留権も獲得出来るので、気を緩めずにこのまま最後まで走り切りたいと思っている。

施設等情報

福岡県 遠賀川
住所:〒 811-4307 福岡県遠賀郡遠賀町遠賀川 周辺 福岡県公式ホームページ・内水面の遊漁のルール

施設等関連情報

公共交通機関:遠賀川駅下車、徒歩約10分
車:高速道路・黒崎ICより仲間市役所方面へ約20分
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

佐藤 旬
普段、河口湖を拠点にトーナメントやバスフィッシングガイドサービスを営んでいる。「釣りビジョン マガジン」ではフィールドの旬な情報をお届けすると共に、トーナメンターならではの少し突っ込んだ、詳しいパターン等も含めて発信していく予定。フィッシングガイドでは、さらに細かく現場でのレクチャーをする事も可能(初心者でも大歓迎)なので、遊びに来てほしい。
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