釣りビジョン

『磯を駆ける』~磯釣り界のスーパースター誕生~

2022年11月23日公開

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1998年、『釣りビジョン』は、日本初の釣り専門チャンネルとして開局した。「24時間365日釣り三昧」というキャッチフレーズの元、釣りファンから多くの注目を頂いた。私達スタッフ一同、その期待に応えるべく、魅力あふれる番組を数多く制作していく事になった。

釣りのプロフェッショナル達との出会い

開局当時、当然のことながら釣りの“プロフェッショナル”と呼ばれる方々とのコネクション等殆ど無く、まずはロケを行う前に「釣り人と出会う」、「釣り人を紹介して頂く」事から始めなければならなかった。「釣りの魅力を多くの方々に届けたい!」という情熱を持ったスタッフが集まってはいたが、こればかりは一歩ずつ“プロアングラー”の方々とコミュニケーションを取り、信頼関係を構築していくしかなかった。そんな“激動の時代”、開局から凡そ1年半後の2000年4月、私は新入社員として釣りビジョンに入社した。

眩い輝きを放つ“宝の原石”を発見!

入社して直ぐ、磯釣り番組担当AD(アシスタントディレクター)に任命された。ほぼ全ての磯ロケ(「激磯」、「本流のライセンス」、「Ohエド釣り日記」等)に携わることになった。そんなある日、当時のプロデューサーから呼び出され、「この前、福井県で開催された磯釣りの全国大会を取材して来たんだけど、若くてイキのいい子がいたんだよ。初めて全国大会に参加したらしいんだけど、いきなり準優勝する位釣りも上手い。平和卓也(ひらわ・たくや)っていうんだけど、あまりにも好青年だったから、そのままスタッフと一緒にご飯食べに行って色々話して来た。お前は若くて歳も近いんだから、彼と一緒にこれまでに無い新しい磯釣り番組とか創ってみないか」と言われた。
全国規模の磯釣り大会に初めて参加して、決勝まで勝ち進むメンタルの強さと釣りの技術、そして何より参加者の誰よりも華があり、“眩い輝き”(オーラ)を放っていたと言う。現場で選手たちを撮影していたカメラマンTも、「これは“宝の原石”を発見したかもしれない」と思ったと言う。こうして、平和卓也さんと『釣りビジョン』が運命の出会いを果たした。

若かりし頃の平和さん
若かりし頃の平和さん
日本中の磯を駆け抜ける!
日本中の磯を駆け抜ける!
 

番組タイトルは『磯を駆ける』に決定!

それから平和さんと何度も連絡を取りながら、何かこれまでにない新しいテイストの磯釣り番組が出来ないものかと話し続けた。そもそも釣りが好きでこの世界に飛び込んだ私にとっても、磯釣りの独特な世界に対していくつかの疑問(ネガティブなイメージ)があった。
・〇〇会や□□クラブなどのチームに所属しないとダメ?
→自由な発想・スタイルで楽しめば良い!
・ウェアの色は黒系で統一されてないとダメ?
→カッコ良くスタイリッシュなウェアで磯釣りを楽しみたい!若い人にもやって欲しい!
・大きな魚を釣ることだけが磯釣りの魅力ではない!
→未知のエリアへ旅をする≪ワクワク≫、磯から見る雄大な景色に≪感動≫、何が釣れるか分からない≪ドキドキ≫など、非日常の“磯”で起こるドラマ、その全てが魅力!

平和さんとそんな事を話しながら、少しでも磯釣りに対してポジティブなイメージを持って貰えるような番組、「磯釣りってカッコいい!」、「やってみたい!」、「自由でいいんだ!」と思ってもらえるような番組を目指そう!となった。そして、肝心の番組タイトルは、『磯を駆ける』に決定した。

・圧倒的なカリスマ性と確かなスキルで「磯釣り新時代」を予感させる若き武将!
・激動の「荒磯戦国時代」で輝きを放ち、風のように駆け抜けていく若者!
タイトルには、そんな気持ちを込めた。何故か平和卓也さんという存在が、戦国時代に突如現れて天下を統一する程のカリスマ性をもった若き武将のような、そして幕末の混乱した世の中で平和を願い全国を飛び回った坂本龍馬のような、そんな風に感じられたのだ。そこには、「カッコ良くてトークも面白い、次世代の磯釣り界を牽引していくスーパースターになって欲しい」という願望を込めた。

自由なスタイルで磯釣りの魅力を伝える!
自由なスタイルで磯釣りの魅力を伝える!
お馴染みのカブト!
お馴染みのカブト!
未知なる磯でドキドキ
未知なる磯でドキドキ

2002年『磯を駆ける』が遂にスタート!

2002年6月、記念すべき第1回目のロケは、日本海の京都府・舞鶴~福井エリアでのグレ(メジナ)狙い。そう!平和さんの地元であり、当時サラリーマンをしながら何度も何度も通い、フカセ釣りの腕を磨いてきた海だ。魚のサイズでは、太平洋の有名エリアには叶わない日本海を何故選んだのか?「大きな魚を釣り上げるだけが全てではない。大好きな地元の海の素晴らしさを伝えることからスタートしたい」。平和さんが、そんな思いを抱いていたからだ。こうして、まだADを卒業出来ていない半端なディレクターである私と平和さんの長年に渡る『磯を駆ける』という“旅”が始まった。
この時のロケ内容は、今でも昨日のことのように鮮明に覚えている。10cmにも満たない小さなグレやベラなどの“餌盗り”が海面を覆い尽くす状況で、平和さんはサイズのいいグレを数匹発見。そのグレが撒き餌を食べに上がってくるタイミングを見極めて、繊細なアプローチを繰り返し、ついに良型をヒット!大きさは30cmそこそこだったが、苦労しながら狙い続けて、ようやく手にした価値ある1匹だった。その時の達成感に満ち溢れた平和さんの表情を、私は一生忘れることはないと思う。

感動の一匹を求めて
感動の一匹を求めて

平和卓也さんとの出会いに感謝!

この時点では、『磯を駆ける』が20年以上も続くレギュラー番組になる事など、誰も想像していなかったはず。そして今や、平和卓也さんは圧倒的な存在感を放つ“プロフェッショナルアングラ”ーとして、日本全国で活躍しているのは、皆さんご存じの通り。こうして振り返ってみると、我ながら「『磯を駆ける』って奇跡的な番組だなあ」と思ってしまう。改めて、平和卓也さんとの出会いに感謝したい。

「磯を駆ける」は『釣りビジョンVOD』で配信中
※視聴には釣りビジョン倶楽部へのお試し登録が必要になります。
※14日間無料体験できますので、お気軽にご登録ください。

詳しい視聴方法はこちら
是非、記事と併せて番組もお楽しみください。

美しいマダイ!
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デカいオナガ!
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