釣りビジョン

2013.5.1号

小倉丸・千葉県千田港
千葉県・南房総のイサキ、多彩なゲスト交じり絶好調!

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気候穏やかな千葉県・南房総、初夏が旬のイサキがシーズン本番に突入した。水深も浅く、数釣りが出来るのも魅力の一つだが、千田港『小倉丸』の小倉眞船長は、「ウチのお客さんは“本命”のイサキの他にマダイや“青物”なんかのゲストを楽しみに来る人も多いので、そうしたポイントを狙っています」と言う。マダイがゲストならこちらも大歓迎だ。南西の強風が吹いた18日、「明日は出られるよ」と船長から声が掛かったので19日(金)、期待に胸を膨らませて出掛けた。

『小倉丸』の看板の前が駐車場

車を走らせていると、ピューピュー風を切る音がする。一抹の不安を感じながらアクアラインを渡り、館山自動車道・富浦ICで降りた。カーナビの道案内で千田港に午前4時半頃到着。道路脇に立っている『小倉丸』の看板の明かりが煌々と点いているので直ぐ分った。「5時少し前には待合室に来て下さい」と言われている。道路を挟んだ向い側が漁業協同組合の広い駐車場になっている。釣り座は予約順で決まり、待合室壁の船形ボードに名前が記入されている。私を含め6人の“大名釣り”だ。壁には、大物の魚拓や写真が、所狭しと張ってある。お茶を飲みながら、取材協力をお願いした。

船で買える仕掛け、2本バリ5m
仕掛け図

釣り場は目と鼻の先の港前

5時15分出港。釣り場は目と鼻の先の港前、5、6分で着いたが、前日程ではないものの南西の強風で沖には“ウサギ”が跳んでいた。船長から「26、27mでやってみて!」のアナウンス。コマセを詰めて一斉に投入。大物ゲストに備え、ハリスは3号、6m。2回、3回と竿を振りながらアタリを待つ。館山市の小高さんが最初にリールを巻き出した。カメラを向けると、海面で「あー、外れた」と悔しそう。南房総市の川崎さんは、小高さんを横目に見ながら“本命”のイサキをダブルで取り込んだ。それを皮切りに他の人にもアタリが来て順調なスタートを切った。今度は小高さん、負けじとトリプルで抜き上げた。朝の一時、バタバタと釣れ出し盛り上がりを見せたが、1時間もしない内に喰いが渋くなり、船長は早々このポイントを諦め、船を乙浜沖に移動させた。

最初からダブルの川崎さん
小高さん負けじとトリプル
魚探は魚影で真っ赤

21~23mに真っ赤な魚探反応!

波しぶきを立てながら乙浜沖に着いた。「タナは21~23m」のアナウンス。早速、南房総市 の高木さんが慎重にリールを巻き始めた。いきなりのトリプルだ。「魚探に真っ赤な反応が出ているよ」と船長に言われ、見せて貰った。水深は38~33~42~44mと刻々と変わる。しかし、釣るタナはそのまま21~23m。「大きな根のギリギリを流している」との事。船長は、「これが根、これが魚影だよ。船は直ぐ群れの真上に来るよ」と教えてくれた。ここは好ポイントなのだろう。近くで数隻釣っていた。タナは18~20mと段々浅くなって来た。場所を小移動させながら、丹念に船を流し直してくれる。千葉市の湯野さんは柔らかな竿を大きく曲げ、良型のイサキを取込んだ。そして釣れる先から血抜きをしている。刺し身を美味しく食べる為だと言う。風が更に強くなって来たが、アタリは頻繁だ。仕掛けを入れコマセを撒けば、イサキの他にメジナやタカベ等も釣れて来る。

田中さんメジナも嬉しいゲスト
30cmオーバーのイサキ
湯野さん嬉しいダブル

仕掛けのハリスは3号、6m。「郷に入れば郷に従え」を痛感

真っ赤な魚探反応を見せられては、黙っては居られない。小生もカメラを置いて仲間入り。船長から「3号のハリス、ハリはチヌの3、4号」と事前に言われていたが、今までのイサキの概念から抜け切れず、自作の仕掛けは少し控えめの2.5号のハリスで作って来た。それを後悔する事になるとは…。指示ダナより5m程ビシを降ろし、上へ上へとコマセを撒く。釣り方はマダイ釣りと似ているが、コマセは1回に出し切らない程度がベスト。第1投から良型のイサキを取込んだ。投入する度に次々とイサキが釣れるので気持ちが良い。強い引きはメジナ。クンクンと弱いアタリはタカベ。多彩な顔ぶれのゲストは評判通りで期待が膨らむ。徐々に風が強くなり、ウネリも出始め船は前後左右に揺れて釣り難い。一段の強いアタリで竿が曲がる。「来た!」。慌ててドラグを緩め大物に備える。道糸を出したり、巻いたりのやり取り。しかし、道糸はジリジリ引き出されていく。せり上がる大きなウネリに対応しき切れずプッ~ンとハリス切れ。「大メジナ?いや大ダイ?」。船長が言っていた3号のハリスにしておけばと悔やんでも後の祭り。気分一新、写真を撮りながら常連客に聞いて回ると、「ハリスは3号」と返って来る答えは同じ。「郷に入れば郷に従え」を痛感した。

川崎さんマイペースの1尾
高木さん船縁磁石の効果?
竿頭、高木さんのクーラー、まだ
入る

竿頭は高木さんの63尾!

最初の内は潮の流れが速く1流し1投しか出来なかったが、徐々に緩んで来たら、何回も仕掛けを入れられ、途中からダブル、トリプルの連チャンで十二分にイサキ釣りの楽しさを堪能させて貰った。
結局、終始風とウネリで釣り辛かったものの高木さんは63尾を釣り上げ、この日の竿頭。小高さんも55尾、湯野さんも40尾ととても大シケの中の釣果とは思えない好調振り。ナギの日なら長い仕掛けも投入し易くなり、更に数も伸びること間違いなし。船長に見せて貰った魚探反応から、起伏の激しい根回りを狙っているので、釣れる魚種が多彩な訳が解った気がする。この日はマダイの顔は見られなかったが、5月に入るとチャンスは多くなると言う。イサキ釣りのゲストがマダイなんて、贅沢過ぎる。食卓にイサキ、メジナ、マダイ、カンパチ等、豪華で新鮮な刺し身が並んだら、家族に喜ばれる事請け合いだ。これからが最盛期。是非、チャレンジして頂きたい!

(釣りビジョンAPC:飯妻 武夫)

今回利用した釣り船
千葉県千田港『小倉丸』
〒295-0025
千葉県南房市千倉町千田991-3
TEL:0470-43-8355
詳細情報(釣りビジョン)
小倉丸ホームページ
出船データ
乗合料金:午前船:1万円  午後船:9,000円
出船時間:
午前船:5時15分 沖上り:11時30分
午後船:13時 沖上り:17時
定 休 日:第2・4水曜日
貸 道 具:無料
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