オフショアマガジン
2013.10.15号

長七丸・千葉県江見港
“超高級魚” 乗っ込みのアカムツ、千葉県・江見沖で絶好調!!

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千葉県、南房総・江見港『長七丸』は、アカムツの乗っ込みシーズンに合わせ、9月から乗合船を開始した。“ノドグロ”の別名で知られ、一度食べたら忘れられないトロける様な脂の乗りが堪らない。釣り場は江見沖の水深250m前後。安定した釣果が続いており、40cmオーバーの大型も上がっている。浜値(卸値)で1kg5,000円は下らないと言う“超高級魚”。思いっ切り食べるなら自分で釣るしかないとばかりに7日(月)に出掛けた。

3日前、早上がりで再チャレンジ!

実は、3日前の4日にアカムツ狙いで『長七丸』に乗った。しかし、台風通過後の強風とウネリで海は大シケ、船酔い者も出て、午前9時頃早上がりになってしまった。しかもサメが多く、アカムツが釣れたと思っても、中層でサメに喰われてしまう事も度々あった。そんなわけでこの日、再チャレンジとなった。

[動画]真紅のアカムツ、ユメカサゴ
舵を握った繁田浩行船長
仕掛け図

4日。宮本さん、42cm
4日。短時間の釣果
4日。メジも釣れた

付け餌のサバは自分で釣る

午前4時、『江見漁業協同組合』前に集合。船長が氷を積み込んだら、小型トラックにクーラーボックス等を載せれば、船着き場まで運んでくれる。台風の合間(次の台風が南の海上に発生していた)の為か、乗船者は私を含め3人。午前4時30分、舫い綱が解かれ、女将さんに見送られ出船した。
海はまだ真っ暗だ。灯台の明かりが道しるべ。30分程でポイントに着いた。ここでは先ず、アカムツの付け餌のサバを釣らなければならない。タナは60~80m。日によりアジも釣れるが、この日はサバの入れ喰い。右舷トモ(船尾)の林浩さん(品川区)は8本バリのフラッシャーサビキで1度に7尾のサバを取込んだ。2回の投入で充分餌が確保されたので、アカムツのポイントへ向かう。周辺も明るくなり、釣ったサバを三枚におろし、短冊状に切って餌の準備完了。

林浩さん アカムツ43cm
アジ・サバ用 Fサビキ
北條豊さん ユメカサゴ

サバの短冊とホタルイカのゲソの抱き合わせ

6時半頃釣り場に着いた。「水深は250m、やって下さい」。舵を握る繁田浩行船長の合図でスタート。投入すると間も無く私の竿にアタリ。「第1投からアカムツ?」と心が昂ぶる。しかし、上がって来たのは大サバとサメ。サバもこの時期は脂が乗って美味しいのだが、今日の“本命”では無い。250mの深場での上げ下げを考えると正直迷惑。又、サメも厄介物だ。アカムツが掛かって、途中で横取りされてしまった先日の事が思い出される。この日も台風の余波のウネリが有り、その上二枚潮と来ては釣り難い。船の揺れに身を任せ、足を踏ん張り一心に誘う。ククッと明確なアタリで上げて来たら海中に赤い魚が見え、「アカムツか?」と喜んだのも束の間、ユメカサゴだった。期待が大きいだけに、落胆も大きい。林さんもユメカサゴを上げた。取り込むまで同じ赤色なので、区別が付き難い。7時を回った頃、林さんに待望のアカムツが上がった。柔らかい竿を弓の様に曲げ、上バリにアカムツ、下バリに大アジ。林さんは、「仕掛けを少し上げたら喰って来た」と言う。その直後、私の竿にも明確なアタリ。ウネリに逆らわず、慎重に巻き上げ、残り30mで船長に竿を委ね、私はカメラを片手に映す側に回った。最初の1尾は船長とミヨシ(船首)の北條豊さん(君津市)の協力でタモですくって貰った。お蔭で取り込みまでの動画が撮れた。
この日、私が使った餌は、サバの短冊にホタルイカのゲソだけを使った抱き合わせ。釣り方は、海底が砂地なので、オモリが着床したら、仕掛けを弛ませる感覚で5、6秒待ち、1m程ゆっくり聞き上げ、アタリが無かったらそのまま降ろす-その繰り返し。それが餌を躍らせ、誘いになる。重労働だが手持ち竿で誘い続けたい。

船長の手を借りて取り込んだ
良型のユメカサゴ
北條さんの手を借りて取り込んだ

船長の手を借り、アカムツを取込む

午前8時を回る頃、ウネリも幾分治まって来た。二枚潮も底潮は緩くなった感じ。林さんに中型のメダイが上がった。私の竿先にもアタリ。海底にめり込んだ200号のオモリをゆっくり抜き上げた時、ググッ、ググッとアタリ。リールの巻上げスイッチを入れる。250mの水深から上がって来るまでの時間は長い。途中何度も、ククッ、ククッと竿先を揺する引き込みにドキドキ、ヒヤヒヤしながらリーリング。残り30m。また船長に竿を頼んで、私はタモとカメラを持って待機。40cm級の良型アカムツを無事取込んだ。取り込みの実況をカメラで撮り、皆さんに見て頂きたい為、船長の手をお借りした。
時合が来たのか私の竿に続けてアタリ。上のハリにユメカサゴ、アカムツは一番下のハリに掛かっていた。

サバの短冊は自分で切る
腹から出て来た卵
アカムツ・ユメカサゴでクーラーは一杯

抱卵のアカムツの他、アジ、サバ、ユメカサゴでクーラー満タン

アカムツの釣果は、私が3尾、林さんが1尾。最大は43cmの大型。他に、クロムツ、メダイ、ユメカサゴ、アジ、サバ等。どれを取っても美味しい魚。釣れたアカムツは抱卵した腹太だった。
アカムツの一般的な食べ方は、刺し身、シャブシャブ、塩焼き、煮付け等だろう。私の好きな食べ方は、煮付けを食べた後、煮汁をご飯に掛けて掻き込む事。超高級なアカムツ、煮汁まで残さず食べ尽くさなければ勿体ない。
真紅の魚体に、最高級な脂の乗り。是非、自分で釣って味わって頂きたい。

(釣りビジョンAPC・飯妻武夫)

今回利用した釣り船
千葉県江見『長七丸』
〒299-2842
千葉県鴨川市江見青木27-3
TEL:047-096-0474
詳細情報(釣りビジョン)
長七丸ホームページ
出船データ
乗船料金:1万円(氷付き)
集合時間:4時
出船時間:4時30分 沖上り:10時45分
出船時間は予約時に改めてお問合せ下さい。
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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