オフショアマガジン
2013.12.15号

臼井丸・千葉県大原港
絶品!!千葉県・外房、大原沖の“寒ビラメ”がシーズンイン

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横浜では、日本大通りのイチョウが真黄色に染まった。いよいよ師走だ。年末は過ぎ越し一年を思い返して心静かに過ごしたい、ご無沙汰のお詫びを兼ねて年賀状もしたためたい…と思っていた。しかし、千葉県・大原沖のヒラメが絶好調との情報が届けば心が乱れる。一番の弱点を突かれては筆も進まない。年賀状は後日でも間に合う。5日(水)大原港『臼井丸』に出掛けた。

圏央道の延伸で横浜から僅か90分

横浜から大原へのアクセスは、アクアラインを抜けて今年4月に開通した圏央道の市原鶴舞ICを経由すれば僅か1時間30分。今や楽々日帰りコースだ。電話で確認すると「5時集合、5時30分出船」とのこと。5時に港に到着した。座席の確保は到着順。私は空いていた右舷胴の間(中央)に座った。釣り人は私を入れて9人。左舷5人、右舷4人に分かれて座った。船は臼井信喜船長の操船で定刻通り岸壁を離れた。

停泊中の「臼井丸」に乗り込む
右奥が『夷隅(いすみ)東部漁協』ビル
楽しい一日になりそうな予感  左舷の4人

イワシ→オモリの順に投入。水深は18m

船は進行左側に遠く街の灯を見ながらゆっくり進む。日の出まではまだ1時間程ある。約30分で釣り場の太東沖に到着。餌の活イワシが配られ、6時キッカリ投入合図が出た。イワシを先に次にオモリの順で投入する。期待の第1投、水深は約18mだ。

ポイント到着後、活イワシが配られる
臼井丸オリジナル仕掛け
仕掛け図

開始5分で左舷4人が連続ヒット

左舷ミヨシ(船首)の鈴木章浩さん(千葉市)は、船長の合図と同時に仕掛けを投入した。イワシを付けて待機していたのだ。そして全員の投入が終わる前に巻き始めた。まだ1分も経っていない。船長の差し出すタモに初ヒラメが納まった。高校野球に例えるなら、試合開始のサイレンが止む前にホームランが出たようなもの。撮影していると「トモ(船尾)でもアタったよ」と船長の声。大急ぎで船尾に駆け付けようと思ったが、お隣(ミヨシ2番目)の伊藤愛彦(なるひこ)さん(千葉市)の竿も曲がった。船尾まで行く余裕がない。やっと撮影を終えて船尾に向かうと、大ドモの浅利幸一さん(市原市)と、その隣の森園悟さん(千葉市)が1匹ずつ上げたとの事。開始僅か5分で左舷4人がゲット。何たる早業。

開始僅か1分 鈴木さん
1匹上げて「これで一安心」伊藤さん
浅利さんが上げた1匹目
取り込んだ後でした 森園さんのオケ
日が昇ってから撮りました森園さん
浅利さんの3尾目

“外れ”が少ないのが大原沖のヒラメ釣り。“LT”(ライトタックル)も推奨

嬉しい1匹目 高島さん
その後、右舷側でもアタリが出始めた。胴の間の高島勇さん(竜ヶ崎市)が2匹連続で上げた。船長から「この前のリベンジ達成だねぇ」と声を掛けられ、思わず頬が緩んだ。午前6時30分、ここでようやく日が昇った。 大ドモの佐藤修さんは大原に通い始めて30年。大原沖のことは知り尽くしている様子。良型を手に「大原沖のヒラメ釣りは、コンスタントに“そこそこのサイズ”が揃うから初心者でも“外れ”が少ないのが特徴」と教えてくれた。小平市から3、4時間かけて来るとのこと。気軽に素泊まり出来るのも『臼井丸』の魅力であろう。
この日は80号オモリを使用したノーマルタックルの釣り人ばかりだったが、“LT”も推奨している。高校三年生で来春から本格デビュー(現在は土日のみ)予定の息子、達彦さんも「一度“LT”を覚えてしまうと戻れない」とその魅力に嵌っている。潮温が低下するこれからの時期、活性の下がったヒラメの小さなアタリを捕らえるには“LT”に分がある。冬場の心強い戦力になるだろう。

2尾連続 高島さんのオケ
この日竿頭だった佐藤さん
ようやく日が昇る

全員がオデコ脱出!私だけ歯形のみ…

後半追い上げた横塚さん
どの釣り物でも同じだが、魚の顔を見るまでは落ち着かない。しかし、右舷ミヨシの横塚尚(ひさし)さん(江東区)は決して動じなかった。よほど自信があるのだろう。日が昇ってからこの日の最大級を上げて見せてくれた(巻頭写真)。 左舷胴の間でただ一人浮かない顔をしていたのが松原正吾さん(東金市)。理由は、釣り上げた2匹がいずれもソゲ(小型)だった事。しかし「見せましょう、東金の底力」とばかり残り30分で良型を追加して会心の笑みがこぼれた。
最終結果は1~4尾、次頭3尾が4人だった。私も全員がオデコ脱出したのを機に竿を出したが、根からの下手ッピー、上げたのはヒラメの歯形だけだった。

良型を追加して次頭に 松原さん
私の“釣果”は歯形のみ
後日12/7に上がった4.8kgの大ビラメ

極寒期が最も美味しい時

「2月頃までがベストシーズン」と臼井信喜船長
「和食」のユネスコ無形文化遺産への登録が決定した。「和食」のメインは何と言っても「旬の魚」ではないか。冬が旬の魚と言えば「寒ビラメ」。ヒラメは夏と冬では味が全く別物。これからの極寒期が最も脂が乗って美味しい時だ。船長によると「例年、年末からイワシが南下してきて、ヒラメのサイズも食味もワンランクアップする」との事。ここは年賀状書きをもう1回延ばすしかなさそうだ。

(釣りビジョンAPC・谷口 晴治)

今回利用した釣り船
千葉県大原港『臼井丸』
〒298-0004
千葉県いすみ市大原10272-3
TEL:0470-62-2185
詳細情報(釣りビジョン)
臼井丸ホームページ
出船データ
ヒラメ・活きイワシ餌・氷付き1万1500円
女性・小中学生割引あり
仕掛け:船内で購入可能
集合時間:5時00分
出船時間:5時30分 沖上がり:11時30分
午後船もあり(電話確認)
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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