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100均で買った釣り用のハサミは、実戦で役に立つのか? 試してみた【100均インプレ4】

2023年06月06日公開

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100均で売られている釣り道具は実戦で使い物になるのか? そんな素朴な疑問に答えるべく、検証してみるのがこの【100均インプレ】。今回はルアーではなく、釣り用のハサミを試してみた!

フィッシングシザース

まずは、セリアの釣り具売り場にあったこのハサミ。
パッケージには「PEラインも切断できる」と書かれているので、早速PEラインを切ってみた。新品のうちは、文句ない切れ味。細めの2号と、太めの5号、どちらのPEもスパッと切ることができた。刃の部分が細かくギザギザになっているので、これが切れ味に一役買っているようだ。形状的にも使いやすく、繊細な作業にも使える。ラバージグのラバーを整えたり、板鉛を切ったりしてもいい。
そんな風に2か月ほどちょくちょく使用しているが、新品時の切れ味から比べると、若干切れ味が衰えてきている。板鉛が悪かったか? でも、刃と刃の接点がしっかりかみ合うように気を付けて切れば、まだまだスパっと切れる。若い頃、速球派だったピッチャーが、ベテランになって技巧派になることは珍しくない。多少の衰えは、技術で補えるのだ。この程度の劣化は標準的な価格の釣り用ラインカッターとさほど変わらないだろう。釣り用のハサミとしては十分合格点なのでは?

スプリットリングプライヤー

こちらはダイソーで購入したスプリットリングプライヤー。税込220円の商品だ。
もちろんメインの機能はスプリットリングを開くことなのだが、魚のハリ外しにも使えるし、ラインカッターとしての機能を持ち合わせている。パッケージにも「PEライン対応ラインカッター付き」と明記されているので、どの程度PEラインが切れるか試してみた。まずは細めの2号…あっさり切れた。次は太めの5号…おお、切れ味いいね。正直、付加機能的なラインカッターなので、その実力に疑問を抱いていたが、全く問題なし。ただし、ブレードの根元の部分のみがハサミになっているので、正直切りやすいとは言えないし、鋼材がぶ厚いので、結び目ギリギリでラインを切ろうとしても、ジャストな位置で切るのは難しい。でも、切れ味は素晴らしかった。
決して酷使したわけではないが、2か月間使ったにもかかわらず、切れ味は不思議なほど衰えていない。個人的には、もう少し小さなスプリットリング向きに作ってくれたら…というのは、わがまますぎかな?

 

収納式糸切はさみ

これは、裁縫用の糸切はさみタイプだが、ワンタッチで刃の部分を収納できるモデルだ。きわめてコンパクトで、収納時は安全に持ち運べる。パッケージには「PE対応」とは書かれていない。念のためにPEで試してみたら、新品であっても鮮やかに切ることはできなかった。でも、ナイロンやフロロなどのラインは切断できるので、PEラインを使わない人なら、ある程度の戦力にはなる。タックルボックスの片隅に忍ばせておけば、いつか活躍する機会が訪れるかも? まあ、片隅に置くなら違うハサミでもいいけどね。

オマケ:ピンオンリール

釣り用のハサミと切っても切れない関係のアイテムが、このピンオンリール。
これも110円で手に入るのが100均の魅力だ。ただ、同じセリアで売られている、「フィッシングシザース」と「収納式糸切はさみ」には、ストラップなどを通すための穴が開いているにもかかわらず、このピンオンリーㇽのスナップは、幅が狭くてサイズが合わなかった。一方、ダイソーで購入した「スプリットリングプライヤー」は、穴の開いている部分が薄くなっていて、スナップで連結可能。ただし、その重量のせいでピンオンリールの糸が出た状態でぶら下がってしまった。まあ、プライヤー用じゃないから仕方ない。でも、スナップを取り外してしまえば、スプリットリングを直接「フィッシングシザース」に連結できるので、この組み合わせが一番のオススメです。

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この記事を書いたライター

横沢 鉄平
フリーライター。ライフワークはバスフィッシングだが、ワカサギから世界の怪魚まで、すべての釣りを愛する男。ロッド&リールの「三匹が行く」、ルアーマガジンの「ドラマチックハンター」など、長期連載企画での出演経験も多数。キャンプ用品の「ヨコザワテッパン」考案者でもある。
YouTubeチャンネル「ヨコテツ」も、ささやかに継続中だ。
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