釣りビジョン

2014.1.1号

庄治郎丸・神奈川県平塚港
神奈川県・平塚沖のLTアマダイが熱い!今日も出た、50㎝!!

04_main.jpg
新年あけましておめでとうございます。今年も良い釣りになります様、お祈り申し上げます。新年の釣行計画は、決まりましたか?神奈川県・平塚沖のLT(ライトタックル)アマダイで、モンスターに夢を掛けてみるのは如何でしょう!平塚『庄治郎丸』のHPを覗くと、12月16日に、41㎝、42㎝、47㎝、51㎝のビッグサイズが釣れている。又、18日はそれを上回る50㎝、55㎝のモンスターも顔を出した。シケ続きの中、満を持して12月21日(土)、モンスターに胸を膨らませ、初釣りターゲットのリサーチに出掛けた。

LTに50号のオモリ

『庄治郎丸』は、LTでアマダイを釣る。水深は70~100mを狙うが、リールは小型、道糸は3号以下、片テンビンに50号オモリ。シンプルな道具立てだ。アマダイ釣りは誘いがキモ。竿は手持ちで一日中誘い続けるので、オモリが軽い分扱い易く、アタリも竿先にダイレクトに伝わり、スリル満点だ。

庄治郎丸の全景
アマダイ乗合船
舵を握った世古勇次郎船長

人気のアマダイ、この日は2隻出しで出船!

午前6時過ぎに船宿に着いた。荷物を休憩所前に降ろし、平塚新港駐車場に車を停める。休憩所内は、釣り人達がお茶を飲みながら談笑している。釣り座は先着順の受け付けで、釣り座番号に名前を書く方式。その横のボードには、大型マダイや大アマダイの写真が所狭しと貼ってある。何とも羨ましい。 アマダイは人気が高く、この日は2隻出し。私は5号船に乗った。両舷に6人ずつ、12人が乗り込んだ。7時15分、予約者が全員揃ったところで、定刻前に舫い綱が解かれた。ようやく東の空から眩しい太陽が昇り、辺りを赤く染めて行く。

船中第1号、米倉大貴さん
船中2番目。新井崇史さん
仕掛け図

冬晴れの相模湾は最高のロケーション

10分程で釣り場の平塚沖に着いた。「ハイ、お待たせしました。やってみて下さい。水深は91m、タナは自分のハリスの半分、2mの仕掛けの人は1m上げて下さい」。世古勇次郎船長のアナウンスで開始。5分、10分、誰の竿にもアタリが無い。すかさず「水深は変わり易いので、まめにタナを取って下さい」と船長からアナウンスがあった直後、右舷トモ(船尾)で良型アマダイが上がった。それを皮切りにポツリ、ポツリと釣れ出したが、後が続かない。私もこの時点で竿を出した。餌の沖アミを付けて投入。糸ふけを取り、タナを1m切って、ゆっくり竿を上下して誘う。1m程誘い上げた時、ククッとアタリ。咄嗟にリールの早巻きで合わせると確かな手応え。25㎝のまずまずサイズを取り込んだ。アマダイは、つぶらな瞳が特徴的だ。
8時半過ぎ、左舷ミヨシ(船首)の佐藤博士さん(茅ヶ崎市)が慎重にリールを巻いている。35㎝前後の良型が上がった。続けて27、28㎝級も取り込んだ。佐藤さんは一人気を吐き、立て続けに同型を取込んだ。良いポイントに入った様だ。誰かの竿にアタリが来ると、他の人にもアタリが出る。9時半頃には、全員アマダイの顔を見た。私もこの時点で、2匹目を手にした。時折、ガンゾウビラメ、オニカサゴ、アカボラ(ヒメコダイ)等が“ゲスト”で釣れる。 遠くの山脈を見ると、丹沢山塊は薄っすら雪化粧、富士山は裾野まで雪を冠っている。冬晴れの相模湾は最高のロケーションだ。

佐藤博士さん、35㎝
冬晴れの相模湾
池田恭崇さん、34㎝
柳川聖幸さん、完全防寒です
米倉大貴さん、33㎝
宮内信人さん、やったね!

レギュラーサイズの25~27㎝は食べ頃サイズ

左舷胴中の輿拓也さん(横浜市)の軟らかな竿先が海面に突っ込み、リールを巻いている。27、28㎝級のレギュラーサイズを取り込んだ。赤色の防寒服を着た武藤壮永さん(茅ヶ崎市)も30㎝級を取り込んだ。22、23㎝の小型も時折釣れるが、25~27㎝の食べ頃サイズが良く釣れる。輿さんはペースを上げ、30㎝級を取り込んだ。「やったね」と声を掛けると「やりました」と嬉しそうに頬を崩す。

つぶらな瞳が可愛い
中盤から良く釣れました
35㎝級を2匹釣りました
良い型でしょう!
型揃いで満足です
嬉しいです

11時過ぎ、ハイライトがやって来た!

朝の内は北風が強く、私の座った左舷側は日陰のため厳寒真冬状態。右舷側は春の日差しの温かさ。11時頃、風も治まりウネリが多少残っているものの、気温の上昇と共に、魚の活性も良くなってきた。左舷ミヨシの佐藤さんが竿先をガクガク叩かれながら取り込んだのは、実測35㎝の良型。その直後、竿先が更に強く叩かれ、リールを巻く手が止められる。海面に浮かせたのは黄色みがかったピンクの大アマダイ。慎重にタモで取り込んだのは、実測47㎝。「やったー!」と大喜び。
12時半頃、水迫直樹さん(横浜市)は前半ボツボツの釣りから、後半俄然調子を上げて来た。又もリールを巻き出したので、「大きいですか」と聞いたら、「そんなに大きくない」と返ってきた。竿を胴中から曲げ海面を指しているが、叩かれるような引きが無いので傍観していたら、突然、海面に姿を現したのは、正しくモンスター級。慌ててビデオのスイッチを入れた。タモを使い、取込んだのは50㎝の大アマダイ。前半、佐藤さんが上げた47㎝を超えるこの日のビックワン!水迫さんの友人の輿さんも、負けじと34㎝を取込んだ。

佐藤博士さん、47㎝
水迫直樹さん、この日一番の50㎝!
輿拓也さん、34㎝

釣果は、3~10匹。30㎝級もかなり交じった

最終釣果。数では、佐藤博士さんの10匹がトップで次が7匹、6匹と続く。47㎝、50㎝が目立つが、全体的に型も良く、30㎝以上もかなり交じった。取材翌日の22日にも55㎝、48㎝の大型が釣れた。平塚沖はアマダイが熱い! 竿頭の佐藤さんは、「冬はアマダイ専門に月2、3回通っている」と言う。釣り方を聞くと「アマダイは誘いが大切。底から1m程タナを切り、誘いは7~10秒間隔で0.5~1mの幅でゆっくり誘う。2、3回繰り返したら、竿一杯に上げてからタナを取り直す」と話してくれた。竿頭の言葉には重みが有る。 世古船長は「3月中旬までLTアマダイ船を出します」との事。数釣りも楽しめるLTアマダイ。40㎝、50㎝のビックに掛ける夢。是非出かけてみて頂きたい。

(釣りビジョンAPC・飯妻武夫)

今回利用した釣り船
神奈川県平塚港『庄治郎丸』
〒254-0803
神奈川県平塚市千石河岸 57-16
TEL:0463-21-1312
定休日:原則として毎週火曜日
詳細情報(釣りビジョン)
庄治郎丸ホームページ
出船データ
出船時間:7時30分~沖上がり14時00分
料金:9,000円 (餌付き・氷別売り200円)※メール予約で割引き有り
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。
プレミアムメンバー