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横浜市・柏尾川【70cmアップの巨大ナマズ】を都市近郊河川で仕留めた《マル秘・必殺技》!

2023年07月13日公開

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6月も終わり。私の住んでいる横浜市を流れる柏尾川では、これからナマズ達がスポーンのシーズンを迎える。6月下旬、休みが取れて、そんなプリスポーンのナマズを釣りたくなり出掛けた。当日は薄曇りでナマズは隠れることなく泳ぎ回っていて、風も穏やかでその姿を見つけやすく、中々良い状況の中で釣りをすることが出来た。写真が必殺技で仕留めた70センチのナマズ。

今年はナマズもスポーニング入りがやや遅れた?

例年なら、ここのナマズは6月初旬からスポーニングのシーズンに入るのだが、今年は少し季節の進行が遅れているのか、今が丁度スポーニング直前期という状況だ。
いくつかの情報をまとめると、バスのスポーニングも少し遅れているようだ。特に例年に比べて寒かった記憶もないから、何かほかの要因で遅れているのかもしれない。ナマズはスポーニングシーズンになると、本流から支流に入り込み、水生植物に卵を産みつける。私が観察して来た経験では、大型の個体ほどオス・メスペアになって一緒に上流を目指すようだ。
柏尾川は、それ自体が境川の支流なのだが、さらに舞岡川、平戸永谷川などの支流に枝分かれしている。現在、多くのナマズがこういった支流を目指して、柏尾川の本流を遡っているようだったので、まずは舞岡川との合流点から少し下ったエリアを選んで釣りを開始した。
風もなく、水もクリアで水中の様子がよく見える。開始早々、ペアで泳ぎ回っているナマズを発見。底でじっとしているようならワームのジグヘッドリグを落とし込むのだが、表層近くを泳いでいるのでトップウォーターからスタートした。

最初のアプローチがとても大切!

ナマズを狙うトップウォータールアーと言えば、ノイジー系のプラグを使うことが多い。そして、ナマズが見えていて狙い撃ち出来る状況なら、そこまでアピール力の強くない表層系クランクベイト、またはミノーがよく効く事も多い。このルアーセレクトをミスると、最悪の場合、ナマズが一発でスレて釣れなくなってしまう。素早くボックスから、デュエル・魚舞流0のファイヤータイガーカラーを取り出してセット。ナマズ達の進行方向にキャストした。着水に気づいて2匹のナマズが近づいてくる。チョコチョコとアクションさせてやると、
ズボッ!というナマズならではの捕食音と共に、大きい方が食って来た!1投目からヒット!これほどうまく行くとは…!しっかり掛かっていることを確認して落ち着いてやり取り。ランディング出来る場所まで誘導して無事キャッチ!65cmのオスだった。

 

ナマズの“オス・メス”の見分け方

さて、ここで豆知識を1つ。ナマズのオスとメスの見分け方は2通りある。1つ目は尾ビレの形。オスは尾ビレに切れ込みがあるが、メスは切れ込みがなく丸い形をしている。もう一つは胸ビレのトゲの形。ここに、ノコギリのようなギザギザがついていればオス、ギザギザがなくて滑らかならメスだ。尾ビレが傷ついていたりして分かりにくい時、私はこれで判別している。この時期は、オスもよく食べて太っているので、体型から判断するのは難しい。

釣ったナマズをリリースした後、上流に歩きながらサーチ。程なくして、再度2匹で泳いでいるナマズを発見した。キャストしてルアーを引いてくると、反応した。2匹で先を争う様に追ってきてバイト!ルアーを咥えたナマズが反転したのを確認してから合わせると、ズシッと重さが伝わって来た。このナマズもすごく元気だ。散々走り回られ、エラ洗いもされたがしっかり掛かっていたので難なくキャッチ。これまた65cmのオスだった。
ここで正午となり、一旦帰宅して昼食を摂った。地元で釣りしているとこんなことも出来るのがいい。

午後の部。“ナナマル”を狙った必殺技が成功!

昼食を食べ終わり、2つほど家事をこなしてから再度川へ。午前中でナマズをキャッチするという目標は達成したので、午後は少しでも大きい個体、70cmを目標に釣りをする。
午前中キャッチした65cmまでのナマズは比較的多くいて、釣れる頻度も高いが、70cmとなると中々いない。また、いても釣るのは難しい。バスで言えば55cmクラスを釣るのと同じ感覚だ。午前中と同じ場所を探っても65cmまでかなと思い、午後は支流にいち早く上らんとしているナナマルを狙うことに。
平戸永谷川の上流域のポイントへ向かう。川に降りてナマズを探してみると、ここにもいた。サイズは午前中のポイントと同じくらいだ。早速、魚舞流0をキャストするが、スイッチが入らないのか喰わない。見に来るのだがターンしてしまう。そこで、こんな時の必殺技を繰り出すことにした。

その技とは、ルアーチェンジによる「合わせ技」。10分程ポイントを休ませた後、まずはダブルスイッシャー、スパーク65にルアーチェンジして、キャスト。
強めにジャークを入れて、ナマズの捕食音に似たズボッ!という音を立てる。繰り返していると、ナマズがそわそわし出した。今まで見えていなかった個体も浮いてきて、せわしなく表層を泳ぎ回っている。しかも、デカい。
ここでルアーを魚舞流0に戻して、デカいのを狙い撃ち。進行方向にキャストしてアクションさせつつ引いてくると、一気に追いかけて喰った!午前中の2匹とは明らかに違う引き。沖に走られ、底に突っ込まれしたが、愛竿、鯰人69Mがうまく衝撃を吸収してくれる。落ち着いてやり取りしてしっかりキャッチ。改めて、デカい!心臓バクバク状態でサイズを計測すると「70cm!」。遂に仕留めた!
この後、追加を狙ったがスレてしまったのかナマズが見えなくなり、納竿。目標を達成して大満足の一日となった。

ナマズデイゲームの勧め

ナマズと言えば“夜釣り”が有名だが、曇りや雨の日はかなりの確率で日中も活動している個体が多い。やはり夜釣りはどうしても危険を伴うし、夜釣りそのものが禁止されている河川もある。ぜひ皆さんも、ナマズのデイゲームにチャレンジしてみて欲しい。バスなどとはまた違った重量感のある引きに虜になること間違いなしだ。
タックルデータ
ロッド スミス 鯰人69M
リール ZPIアルカンセ LS
ライン シーガー フロロマイスター14lbs
ルアー DUEL 魚舞流0・ティムコ バスマニア スパーク65

※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

はるの まさを
育児休暇が明けて、2019年から「バスオブジャパン」に参戦。また、地元の釣具屋と始めたクラブトーナメントにも参画。トーナメント参戦記、プライベート釣行記とも、毎回テーマを決めて楽しく「タメになる」記事をお届けしたい。
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