ウナギ釣りでは6回連続のオデコを食らっていたこの哀れな語り部。6月27日にも7度目のペットボトルスタイルで挑戦をすることになったのだが…実はウナギではなく、別のターゲットを狙っていた。そう、イワトコナマズである。イワトコナマズとは、余呉湖と琵琶湖水系に生息するナマズの一種。岩場を好むことが名前の由来とされる。食味が良いことでも知られており、漁獲量の少なさもあって、ウナギ以上の高級魚として珍重されている。もしかしたら琵琶湖のウナギよりも釣るのが難しいかもしれない、とても珍しい魚である。6月中に釣って記事に間に合わせることができるのだろうか…? 完全に一発逆転狙いのギャンブルに出たということだ。この日は湖北エリアの岩がゴロゴロしている場所で釣りをすることにした。まずは明るいうちに目視でイワトコナマズを探すと…魚はたくさんいる。だが、ハス、ニゴイがほとんどで、たまにバス、ブルーギル、コイ、コアユの群れが泳いでいるものの…ナマズ類の姿は見ることができない。見えないところに隠れていることを期待して、ミノーやスピナーベイトを投げまくった。たまにアタリはあるものの、ニゴイやギルばかりで、ナマズはかすりもしなかった。日没後はルアーからエサ釣りにシフトした。そう、ウナギ狙いで慣れ親しんだペットボトル釣法だ。自宅の庭で採集した極太のミミズを仕掛けにセットし、仕掛けを手でブンブンと3回転させて沖へと投入。それをペットボトル7つ分、点々と仕掛けていった。しかしながら、さすがの最レア種、イワトコナマズは気配すら見せない。蚊の猛攻に遭いつつ、それでも諦めずにエサを付け替え続けた。21時半ごろになると雨も降ってきたではないか。今日もダメだったか…と、端から仕掛けを回収することにした。5番目のペットボトルを回収しようと巻き始めたら…あらま、根がかりである。オモリが岩の隙間に挟まった、そう思った瞬間、グイグイと岩が引っ張るではないか。これは…魚だ! 手をロッドのように高く上げながら、ペットボトルにゆっくりとラインを巻きつけるこの哀れな語り部。ギア比1:1の超ローギアで時間を掛けて回収すると…あ、ナマズだ! しかも、この見慣れない雰囲気…間違いない、イワトコナマズだ!!やった! 狙った魚が現れる、これぞ釣り師の引力!…あれ、でもウナギは釣ってないよね?決して諦めたわけではないので‥いずれ釣れたら記事にしたいと勝手に思っている。そのときは蒲焼きにして食ってやるぞ!