翌日も朝の下げ始めからポイントへ入ったこの哀れな語り部。少しすると、自転車に乗った元気なおじさんが「釣れますか?」と声をかけてきた。昨日も対岸で釣りをしていた人だ。ズル引きにトゥイッチを入れる独特のスタイルだったので、よく覚えている。話してみると、このあたりに別荘を持っていて、東京からよく釣りに来るとのこと。この川では28cmの超デカハゼを釣ったこともあるらしい。おじさん「去年は入れ喰いだったんだけど、今年はダメだね。特に今は台風の影響で全然釣れないよ」そして、おじさんにハゼ釣りの極意を教えてくれたのは数年前までこの辺りに住んでいたホームレスの方で、それは素晴らしい腕前だったという。伝授してもらったコツを聞くと…。おじさん「ハゼは女を釣るのと同じ。こっちから誘わなきゃダメなんだ」そのホームレス師匠が女性にモテたかどうかは別にして…やっぱり待つだけじゃなくアクションを加えた方がいいらしい。その教えを参考にしてズル引きなどしてみたが…状況が悪すぎるのか、朝は1尾しか釣ることができなかった。ラストトライとなった午後の部。ズル引き中に「ドゥン!」というアタリが出たのですかさず合わせると、16cmのハゼが釣れた。やはりズル引きした方がいいのか…と思ったが、そのあと置き竿でも1尾釣れたので、結局、置き竿3尾、ズル引き2尾というなんともいえない結果となった。今回は台風直後という悪条件だったので、ぜひ秋にリベンジして記事化してみたいものだ。外房は9~11月がベストシーズンなので、ぜひとも20cmオーバーのデカハゼにトライしてみてほしい。