スプリットショットリグを組む際、本岡さんはメインラインとリーダーのセッティングにひと工夫をしているそうだ。本岡「シンカー3g以下であれば、エステルラインでも使えます。その場合には、0.3号以上を私は使いますね。4g以上となると、やはりキャスト切れが出てくるのでPEラインのほうがオススメです。エステルラインもPEラインもリーダーを結ぶのですが、そのリーダーがポイント!私はメインラインにリーダー1.5号を15cmくらい結び、シンカーを取り付け、その先に8の字で0.8号を結び、ジグヘッドを結びます。タングステン素材のシンカーだとかなり高価です。万が一、リーダーや結束部分が切れた場合でもシンカーが回収出来るようにしています」また、シチュエーション別のシンカー&ジグヘッドのウエイトバランスについても解説してくれた。[スプリットショットリグが有利なシチュエーション例]【1】飛距離も欲しいし、スローに誘いたい時本岡「例えば、2g単体を直結すると、かなりアクティブな動きになります。ですが、スプリットショットリグで【シンカー1.5g + 0.5gジグヘッド】だと、よりスローに誘うことができるんです。そして、ポイントは、『シンカー1.5g』を操作して0.5gジグヘッドがゆっくり追従するイメージで操作してください」【2】強い流れの中でもスローに安定させたい時本岡「例えば、ジグヘッド5gで狙うとします。活性が高ければ、重さによる沈下スピードがリアクションバイトを誘います。喰いが渋くなるとアタリが少なくなります。これを、【シンカー4g + 1gジグヘッド】に変更するとどうなるか。ドリフト気味で流して、ロッドアクションで《ふわっと》誘うと1gジグヘッドが強い流れの中でも安定してゆっくり誘い、喰い渋るアジに口を使わせることができます」シンカーおよびジグヘッドのウエイトの組み合わせを変えることで、釣り場や状況に合わせた使い分けも楽しめそうだ。「スプリットショット」というワードに聞き馴染みがない方もいるかと思うが、この記事を参考にぜひみなさんも使っていただきたい。アジングゲームのさらなる魅力を発掘しつつ、奥深さを体感できるはずだ!なお、釣りビジョンVODにて絶賛配信中の『青色アジング』最新話「6 秋の高松でアジングシーズン開幕!」では、本岡さんがスプリットショットを駆使して、ナイトアジングを楽しんでいる。渾身の新作ロッドも登場するので、こちらもぜひチェックしていただきたい!