幸先の良いスタートに思わず笑みがこぼれる。抜き上げた手長エビの口にはハリがしっかりと掛かっていた。この状態だとまずバレることはない。ハリを外すとき、直接手でもよいがピンセットなどを使うと楽に外せる。続けて投入、暫く様子を窺う。反応を確かめるため餌を上下させてアタリを見る。少し重みを感じるときは手長エビがハサミで餌を掴んでいる状態。前述のようにイメージしながら釣り上げる。このやり取りが手長エビ釣りの醍醐味だ。水通しの良いところに手長エビは集まるので、何匹か釣り上げた場所でもまた釣れる。アタリが遠のいたら、他の消波ブロック間を探ってみる。しばらくして元の場所に戻ってくると釣れるパターンも多い。干潮時と満潮時の潮回りによっても釣れる場所は異なるので、1度手長エビが掛かった所は覚えておきたいものである。今年最初の手長エビ釣りの釣果。1日目は9匹、2日目は12匹とまだサイズ的には小型が多いが、シーズン初期としては十分満足出来るものだった。これから何回か脱皮してサイズアップする6、7月の最盛期の数釣りが楽しみな釣行となった。市場に中々出回らないが、手長エビの味は絶品。酒の肴に最高だ。