「ワールドシャウラ」を超えたとされる「ワールドシャウラリミテッド」を持った村田基さんに、まずこんな声をかけた。「完全リニューアルですか?」しかし、村田さんは首を左右に振ってこう答えた。「リニューアルというか……全く違うものですね」確かに、グリップは「シームレスファイティングシートCI4+」の搭載により、大型ベイトリールであっても段差が生じない構造になった。またスピニングモデルのティップセクションには、HAGANEギアで培った冷感鍛造技術で完成させた「Xガイド3Dチタン」を採用。その継ぎ目のない構造は、糸がらみを最小限に抑えて、高い剛性を誇る。でも村田さんをして「全く違う」とまで言わしめるのは、やはりブランクスなのだ。ワールドシャウラリミテッドのブランクスは、スパイラルXコアとハイパワーXを併用してシャープネスと操作性をアップ。細身のブランクスなのに、強度は従来比で約30%アップしたというから驚くほかない。「絶対ないだろうと思えるほどのモノを投げて、絶対使わないレベルの太いラインを使い、思い切りロッドをひん曲げて、初めてテストといえるんです。この魚は、PE5号、リーダー80ポンド、ドラグは8キロをフルロックして獲りました。それでもこのロッドは折れなかった。ワールドシャウラリミテッドの1704だよ」村田さんが「この魚」といったのは、背後にパネルとなって飾ってあった巨大な魚。20キロクラスのパーカーホだった。釣りフェスティバルの約1週間前にタイで釣ってきたばかりのモンスターフィッシュ。1704って、バスロッド並みの細さなのに、この魚とガチで力比べして勝てるとは! それはもう異次元レベルのポテンシャルだ。「これ、釣りビジョンの『魚種格闘技戦』のロケだったんだよ」 2月にオンエア予定なので、これは観なければ! 2023年時点での、ルアーロッドの最高峰はワールドシャウラリミテッドということで、納得しました。