アマゾン河水系には巨大化するナマズがいる。なかでもジャウー、ピララーラ、ピライーバの3種は別格。どれもおそらく100kgを超えるであろう巨体を誇り、アマゾンナマズ王国の三国志のような存在…といえるかもしれない。この哀れな語り部(←筆者のこと)は全部釣った…わけではないが、いずれのナマズとも釣り場で接触している。その経験を元に話していきたいと思う。まずはピララーラ。日本ではレッドテールキャットフィッシュという名の熱帯魚としてよく知られている。IGFAでは体長149cmまで記録がある。ペットとしてよく知られているように、養殖が可能で人にもよく慣れる。見た目は背中が濃いグレーで、お腹は白い。背ビレと尾ビレはオレンジ色に染まり、英名の由来にもなっている。アマゾンでも何匹か釣ったし、タイの釣り堀でも釣ったことがあるが…サイズの割に非常に力が強い。まるでカブトムシのようだ。また、持ってみるとまるで筋肉の塊のような弾力感で、なぜだか大きさの割に重く感じる。大きなクランクベイトを引いていると突然「ゴーン!」という交通事故のようなアタリ! すぐにドドドドドドーッと走る…ザーッとバス用ベイトリールのドラグが出されてしまった。なんとか獲れたが…これ、釣り堀の話である。ちなみに、アマゾンでは大ナマズ狙いのエサ釣りで何匹か釣れた。タックルがナマズ用だったせいもあるが…なぜか釣り堀の方が引きは強烈だったような…?