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釣られるとブウブウと鳴く、アマゾンの怪力巨大ナマズの名は?【世界怪魚図鑑12】

2023年02月17日公開

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アマゾンはナマズの王国である。ナマズの仲間は世界におよそ2867種類いるといわれ、約半数がアマゾン河流域に生息するとされる。その1400種類のナマズたちのなかでも、特にデカくなるヤツらがいる。ピララーラ、ジャウー、そしてピライーバだ。筆者の独断で彼らを「アマゾンの3大ナマズ」と選定し…まずはその一角、ピララーラから紹介しよう(執筆:望月俊典)

アマゾン3巨頭、まずは愛嬌のある怪力ナマズ・ピララーラ

アマゾン河水系には巨大化するナマズがいる。なかでもジャウー、ピララーラ、ピライーバの3種は別格。どれもおそらく100kgを超えるであろう巨体を誇り、アマゾンナマズ王国の三国志のような存在…といえるかもしれない。

この哀れな語り部(←筆者のこと)は全部釣った…わけではないが、いずれのナマズとも釣り場で接触している。その経験を元に話していきたいと思う。

まずはピララーラ。日本ではレッドテールキャットフィッシュという名の熱帯魚としてよく知られている。IGFAでは体長149cmまで記録がある。ペットとしてよく知られているように、養殖が可能で人にもよく慣れる。見た目は背中が濃いグレーで、お腹は白い。背ビレと尾ビレはオレンジ色に染まり、英名の由来にもなっている。

アマゾンでも何匹か釣ったし、タイの釣り堀でも釣ったことがあるが…サイズの割に非常に力が強い。まるでカブトムシのようだ。また、持ってみるとまるで筋肉の塊のような弾力感で、なぜだか大きさの割に重く感じる。

大きなクランクベイトを引いていると突然「ゴーン!」という交通事故のようなアタリ! すぐにドドドドドドーッと走る…ザーッとバス用ベイトリールのドラグが出されてしまった。なんとか獲れたが…これ、釣り堀の話である。

ちなみに、アマゾンでは大ナマズ狙いのエサ釣りで何匹か釣れた。タックルがナマズ用だったせいもあるが…なぜか釣り堀の方が引きは強烈だったような…?

 
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この記事を書いたライター

望月 俊典
千葉県九十九里町生まれ。雑誌『Rod and Reel』副編集長を経て、フリーランスの編集/ライターとなる。海外の秘境釣行も大好きで、『世界の怪魚釣りマガジン』の立ち上げ&制作を手掛けた。現在は、琵琶湖事務所で仕事や釣りにいそしむ。著作は『バスルアー図鑑』(つり人社)。ちなみに、学生時代に、ネッシー(といわれているであろう現象)を目撃&撮影したことがある。
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