2026年04月11日公開
公益財団法人日本釣振興会は、子どもたちが身近な水辺環境や生きものと触れ合いながら、自然や命の大切さを学ぶことを目的とした「釣りを通じた環境学習」を2025年度も実施。全国10都県・23校で行われ、計1,421名の児童が参加した。
座学と実釣を組み合わせた実践的プログラム
同事業は2021年度に東京・神奈川・埼玉でモデル事業としてスタート。回を重ねるごとに評価を高め、2025年度からは全国展開へとステージを広げた。釣りを「遊び」としてだけでなく、生態系を学ぶ“生物調査”の一環として位置づけている点が大きな特徴だ。
学習プログラムではまず、地域の魚や水辺環境についての座学を実施。その後、子どもたちが暮らすまちの海や川へ出向き、実際に釣りを体験する。
教科書の知識と実体験を結びつけることで、自然環境を「自分ごと」として捉えるきっかけづくりを目指している。
2025年度の実施概要は以下の通り。
実施期間:2025年4月〜2026年1月
実施地域:10都県(東京、神奈川、埼玉、新潟、群馬、静岡、愛知、兵庫、山口、福岡)
導入校数:23校
参加者:児童1,421名、教員73名
教育現場からも高い評価
事後に実施された教員アンケートでは、
「釣りを楽しむだけでなく、環境を考える視点を持たせることができた」
「地域の川や海が誇れる存在だと、子どもたちが気付く良い機会になった」
といった声が寄せられ、環境教育としての手応えもうかがえる。
学習の実施にあたっては、日本釣振興会の講師をはじめ、釣具業界関係者、漁協職員など約30名が専門スタッフとして参加。さらに、同会の個人会員や支部企業など226名がフィールドスタッフとして協力し、安全かつ充実した学習環境を支えた。
日本釣振興会では今後も、釣りをきっかけに自然環境への理解を深める取り組みを全国へ広げていく構えだ。水辺に立ち、魚と向き合う体験は、次世代にとって自然との距離を縮める大切な一歩となっている。
この記事を書いたライター
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