今回古山さんに案内してもらった40~50年前に釣り歩いたという房総の里川も、かなり様変わりしているようで場所探しは苦労した。架かっていた橋がなくなっていたり、川が浅くなって釣りが出来ない状態の流れや道そのものが消滅している場所もある。引き返したり迂回してヤマベたちの住処を探索した。目安としては、『小湊鐡道』と『いすみ鉄道』の終着駅・上総中野駅周辺から記憶を辿って貰った。それらしい釣り場に着いても前述のように魚がいなかったりで、実際釣りが出来た時間は小1時間ほどである。それでも釣れるポイントが見つかれば嬉しいものだ。1ヵ所でも有難い。とりあえず竿を出してみる。“本命”でなくても魚がいることが分かれば上出来だと思う。“本命”が釣れれば最高だ。しかし、ヤマベのポイントが見つかっても昔のような数釣りは出来なかった。数多く生息している場所なら、数十匹単位で釣れるだろう。ヤマベが面白いのは餌釣りは勿論、フライやテンカラ釣り、毛バリを数本(5~10本)付けた“蚊バリ”釣りなど、色々な釣りが楽しめることだ。高滝湖や養老川上流ならもっと釣れるのだが、もう少し身近な田んぼの周りの小川で釣れたら有難いなと感じた釣行となった。