左岸側に移り、上流、流れ橋のすぐ下手へとポイントを移動する。この橋は『阿須運動公園』前の入間川両岸をつなぐ歩行者専用の小さな橋。9基ある橋脚に、木製の橋桁が架けられているだけの簡素な橋だ。河川が出水すると橋桁は流され、水が引いてきたら橋脚とつながっているワイヤーを引っ張り上げて橋桁を回収し、橋脚にセットすれば復旧する仕組みだ。過去の台風で、勢いを増した水流に押されてワイヤーが切断、市境を超えて入間市まで橋桁が流されたこともあったと聞く。さて、この橋の上・下流もポイントだが、どちらかというと魚影の濃さは下流側に軍配が上がる。橋の下流は、緩やかなとろ場から落ち込みへと変化する場所だ。活性が高く、特に夕マヅメなどの時間帯は至るところでライズリングが発生するが、この日は散発的だった。そこで、「婚姻色をまとった雄のオイカワを釣る」という今回の釣行のテーマに添って、良型が付いていると思われる落ち込み手前の瀬尻を中心に狙うことにした。流れの緩い瀬脇でコツコツとアタリがあるが、小型。毛バリをトレースするラインを沖へ、沖へと移していくと、何投目かでゴツン!と強い衝撃がきた。ラインが下流に伸び切っているので、手元に伝わるアタリは小魚とはいえ、流速と相まって力強い。上手く向こう合わせでフッキングしたオイカワは13cm前後と、悪くないサイズだ。婚姻色は薄いが今日の目的は達成である。因みに、『阿須運動公園』対岸の河川敷には『岩沢運動公園』がある。その公園に近接して天然酵母パンやスイーツを扱うベーカリーカフェが操業していて、この日も寄る予定でいたのだが休業日だった。川風を受けながら、入間川の釣り場が見渡せるテラス席で絶品のパフェ(年齢に似合わず)を注文したかったのだが残念。店舗紹介は次の機会に譲ることにして、今回はここまで。今シーズンも良い釣りを!