オフショアマガジン
2014.6.15号

力漁丸・千葉県大原港
度肝を抜かれる“BIG SIZE”!千葉県・大原沖のオニカサゴ

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日本では古来「赤い魚」が珍重されてきた。タイもムツもメバルも赤い方が好まれる。そんな「赤い魚」の一角を占めるのがオニカサゴ。釣友から千葉県・外房、大原沖のオニカサゴは“特大サイズ”と聞かされた。確かめたくて6月8日(日)、大原港の『力漁丸』を訪ねた。

船の真横で受付け

大原港の岸壁には、釣り船が2列に連なって停泊している。初めての人には船を探し出すのが一苦労かも知れない。「力漁丸」は岸壁が11時の方向に折れ曲がる直前(手前から6隻目)に停泊している。車は至近距離に停められる。集合時刻の午前3時30分少し前に到着すると、既に数人が待機していた。暫くして船長と大女将が到着して受け付けが始まった。釣り人は私を入れて9人。4時30分、中井聡船長の操船で出港した。

船宿の看板(前泊の人だけこちらに)
到着時から霧雨模様
[動画]大型浮上っ!オニカサゴ釣り

現れるのは“ユメカサゴ”ばかり

航程1時間程でポイントの大原・真沖に到着。「オマツリ防止のため一斉に投入するように」とアナウンスが流れた後、第1投目の合図が出た。水深は118m。早速、カメラを持って見て回る。船にはサバの切り身が用意されているが、“特餌”を持ち込む人が多い。総じて皆さん餌が大きい。短冊というより切り身に近い。暫くして右舷胴の間(中央)の横塚寛さん(鶴見区)がリールを巻き始めた。「船中第1号か」と期待したが、上がってきたのはユメカサゴ。その後も赤い魚が取り込まれるが、ユメ、ユメ、ユメカサゴ。うれしいゲストには違いないが…。1時間程流したが“本命”は現れない。船長から巻き上げの合図が出た。

霧雨の中、釣り開始
仕掛け図
手作りの船宿仕掛け

“特餌”のイイダコ(持ち込み)
アナゴを持ち込む人も
タコベイトにも「こだわり」が

やっと“鬼ヶ島”に到着

“ユメの島”から“鬼ヶ島”への移動を期待して2投目。また横塚さんがリールを巻き始めた。上がった仕掛けを手繰り寄せて「オニだ、オニだ!」と声が飛ぶ。船長の差し出すタモに無事納まり「やっと1匹目が来たよ」と安堵。直後に、ミヨシ(船首)の矢野晃一さん(東金市)も船中2匹目を取り込んだ。反対側の彦田正雄さん(江戸川区)は、巻き上る途中で魚が暴れるのを見て「サメかも?」と疑心暗鬼の様子。しかし、浮かび上がった“大鬼”を見て笑みがこぼれた。この後、5人が連続して“本命”を取り込んだ。

「やっと1匹目が来た」と横塚さん
船長から冷やかされて笑顔の矢野さん
「これはまだ小物」と彦田さん

「今度は刺されないよ」と高野俊夫さん(横浜市港北区)
この日竿頭だった細谷達也さん(相模原市南区)
「やっと来たオニカサゴ」

タモに納まるまで「緊張の連続」

950gの本命をゲット
ここで私も竿を出した。サバの切り身を細長く半分にして付ける。水面で仕掛けが潮下に流れるのを確認してから電動リールのクラッチを切る。指示された水深より多く糸が出ていく。潮が捻じれているようだ。3、4回底ダチを取り直して糸フケを取る。200号のオモリを手持ちで誘い続けるのは一苦労。直ぐに横着癖が出て置き竿に変更。ウネリに合わせて「底トントン」で様子を見ることに。暫くして竿先に不自然な動きが出た。手持ちで竿を持ち上げるとかなりの重み。続いて“ゴンゴン”と竿が叩かれた。「んっ、これは」と期待を込めて巻き上げを開始。途中でも何回か暴れる。その度に緊張させられる。オニカサゴは海面に上がっても安心できない。ハリから外れたが最後、浮き袋が無いため元気よく“ご帰還”となるからだ。浮かび上がったオレンジ色の魚体を、隣の彦田さんがタモ取りしてくれた。思わず「ヤッター!」。

最後に出た“逆転特大ホームラン”

私が上げたのを確認して船長は「あと1人だよ、頑張って!」と、左舷大ドモ(船尾)の石垣文雄さん(江東区)にプレッシャーを掛けた。この後、石垣さんは見事にこのプレッシャーをはね除けた。最後の流しで“逆転特大ホームラン”を披露してくれたのだ。この日一番の大物(巻頭写真)は帰港後の検量で1700gあった。
最終結果は1~3匹、1kg超級が何匹か交じった。もう少し潮が流れればもっと数が伸びたのだろうが、こればかりは仕方のないところ。「オデコ無し」で良しとしなければ。船長によれば、要望があれば通年オニカサゴ狙いで出船するとのこと。釣友から聞いていたとおり、大原沖のオニカサゴの大きさには度肝を抜かれた。

「船宿レコードは3.2kg(抱卵)だよ」と中井聡船長
1kg超級が何匹か交じった
ごきげんよう、さようなら

(釣りビジョンAPC・谷口 晴治)

今回利用した釣り船
千葉県大原港『力漁丸』
〒298-0003
千葉県いすみ市深堀1885-11
TEL:0470-62-0575
詳細情報(釣りビジョン)
力漁丸ホームページ
出船データ
料金:鬼カサゴ乗り合い1万2,500円(付け餌、氷付き、ポイントによる割引あり)
集合:3時30分 出船:4:00~4:30 沖上り:11:00~11:30
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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