オフショアマガジン
2014.9.15号

北山丸・千葉県洲崎港
千葉県・洲崎沖、初秋のオニカサゴ。数、型共に狙い目!!

02_main.jpg
里山を散策していると、萩の花が目にとまった。野山には早くも秋の気配。海も、徐々に秋の釣り物に変わって行く。千葉県・洲崎『北山丸』の北山茂樹船長から「オニカサゴが釣れているよ!」との誘いの電話。船宿HPを覗くと、背ビレがピーンと立った朱色のオニカサゴの写真が何枚も並んでいる。食べて良し、釣って良しのオニカサゴ。釣りファンはそれを見ただけで心が騒ぐ。6日(土)、二つ返事で出掛けた。

初秋は、数・型共に狙える時期

オニカサゴは、冬が“釣期”と思っている人が多いようだが、実は夏から楽しめ、夏から初秋は数・型共に狙える時期でもある。『北山丸』では、例年8月から乗合船を出している。潮通しの良い南房総の先端、洲ノ崎漁港の目の前が釣り場である。海底は起伏に富んでおり、イサキやカサゴ、それにハタ類の好ポイントでもある。この日は、乗合船、仕立て船ともオニカサゴ狙いで出船。

漁港入口の常夜灯
素泊まり出来ます
目の前に駐車する

速い潮を避け、大型が出るポイント狙い

午前5時15分。定員6人を乗せ、静かに港を出る。肌に当る風も気持ちが良い。北山茂樹船長は、「昨日は潮が速くて良い釣りが出来なかった」と言い、前日とは違う南西に船を走らせた。「ここは1.5~2kgの大型が出る実績のある場所」と船長。「ハイ、いいですよ、水深は110m。150m位まで下っていきます」とのアナウンスでスタート。2本バリの仕掛けは、150号のオモリに引かれて行く。暫くすると、「今、120~125mです」と小まめに水深の変化を知らせてくれる。右舷ミヨシ(船首)の奥村嘉浩さん(大田区)がリールを巻き出した。覗くと魚が赤い。“本命”かと思ったが、上がって来たのはカンコ(ウッカリカサゴ)。オニカサゴでは無いが、まずはホッとして頬が緩む。

餌のサバの短冊と鮭皮
船上でも仕掛けが買えます
船中第1号、小野寺隆さん

6時過ぎ、平砂浦沖に舵を切る

6時過ぎ、仕立て船の北山辰蔵大船長から、「昨日潮が速かった平砂浦沖で、釣れている」との情報を受け、乗合船もそちらに向った。右舷胴の間(中央)の高橋五郎さん(大田区)がリールを重そうに巻いている。竿がガンガン叩かれながら上がって来た。海面を覗くと1m以上有りそうなデカーイ“サメ”。厄介者が潜んでいた。中々“本命”オニカサゴからの魚信が無い。潮の流れも緩くなってきたので、オモリを120号に交換の指示。

4人同時にアタリ
来たねー、ダブルだよ!
仕掛け図

4人同時にリーリングの入れ喰い!

目測1.3㎏
7時半頃、左舷トモ(船尾)の小野寺隆さん(船橋市)が巻き出した。上がって来たのは500g前後の“中鬼”。「まあまあのサイズですね!」と言うと、本人から「“まあ”のサイズかな」と謙遜の言葉が帰って来た。船中第1号は、開始2時間後だった。しかし、それが合図の様に左舷胴の間の山崎秀昭さん(千葉市)がリールを巻き出したので、ビデオカメラを向けていたら、左舷側全員と、右舷のトモが同時にリールを巻き出した。私の頭はパニック…!先ず、ミヨシをズームで捉え、振り向いて、トモが取り込む瞬間を写し、右舷トモの“鬼”のダブルも撮った。最初にカメラを向けていた山崎さんの“大鬼”は、後で映させて貰った。どれも1㎏前後の良型だ。

デカイのが釣れました
やりました
“中鬼”でした

潮が緩むと“中鬼”、“大鬼”が喰い立つ

時折りサメが回って来て、仕掛けが切られる。「サメにしてもオニカサゴにしても、当る時はみんなに当る可能性が有りますからねー」と船長。8時半頃、右舷の高橋さんに、サメとは違う強い引き。船長が出てきて、「デカイ、デカイぞ、kg級だ!」上がって来たのは一方のハリに貝ガラが引っ掛かり、もう一方のハリにオニカサゴ。重い筈だ。反対側のトモでもリールを巻き出し、“中鬼”を取込んだ。その隣もオマツリしながら、良型を釣り上げた。潮は大分緩くなって来た。潮の変化に合わせ、又しても連続して左舷側で2人、右舷側で1人取り込んだ。船中の誰かが釣ると、他の人にもアタリ出す。良いポイントに入った証拠だ。

又、“中鬼”でした
釣った3匹共、1kg級
背ビレには毒が有る。気を付けて!

ゆっくり聞き上げた時、ググッ!!

10時を回り、残り時間も少なくなって来た。ここで、私も割り込ませて貰った。オマツリを避けるため、一番前の“乗り”で竿を出した。餌のサバの短冊をハリにチョン掛けして投入。オモリが着底したら、根掛りしない様、素早くタナを切り、ゆっくり聞き上げ、又ゆっくり落とす。それが正確な底ダチと誘いになる。ゆっくり誘い上げた時、クッと小さなアタリ。慌てず一呼吸おいて、竿を立てた時、ググッと来てガッチリハリ掛かり。手巻きで2、3回巻くと更に竿先が引き込まれる重量感。電動リールを中速で巻き、残り40mまで来た時、ガガッ、ガガッと竿先を叩くオニカサゴ独特の最後のアガキ。玉網ですくって貰った。実測800g。ホッとして振り向くと右舷ミヨシの奥村さんが、静かにリールを巻いている。上がって来たのは、これもkg級のオニカサゴ。「最後の最後に来たよー。有難う」同行の仲間に祝福され、満面の笑顔。納竿の11時半になった。

6匹釣った田中義彦さん
最後の最後に良型ゲット
最後の流しで実測800g(取材者)

釣果は2~6匹。目測で最大1.3kg

この日の水深は98~144m。サメに邪魔されながらも潮が緩み、好ポイントに入れば数人の竿が絞り込まれ、良型オニカサゴが釣れてきた。700~800gが多かったが、目測で最大1.3㎏の“大鬼”も釣れた。大船長の仕立て船は、朝一番から平砂浦沖に走って3~10匹。最大は1.2㎏。
“鍋ネタ”に最高のオニカサゴ。秋から冬にかけて本格的シーズンに入る。今年も数、型共に期待出来そうだ。

(釣りビジョンAPC・飯妻武夫)

今回利用した釣り船
千葉県洲崎港『北山丸』
〒294-0316
千葉県館山市洲崎1378
TEL:0470-29-0805
詳細情報(釣りビジョン)
北山丸ホームページ
出船データ
オニカサゴ:完全予約乗合
乗船料金:11,000円(氷・餌付き)
集合時間:出船の30分前
出船時間:午前5時30分(日の出時間に併せて変わる)/ 沖上り:午前12時00分
定 休 日:第2・第4水曜日
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
プレミアムメンバー