オフショアマガジン
2011.2.1号

伊藤遊船・千葉県行徳
東京湾・行徳沖のマコガレイ、今期最大の49cm上がる!

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大型マコガレイに出船!!
かつて東京湾奥の冬の風物詩と言えば、マコガレイが“断トツ”の人気だった。その人気は外房のヒラメ釣りに匹敵する程で、東は木更津沖から西は金沢八景沖に至るまで、マコガレイの釣り場は広範囲に点在し、東京湾奥の各港から挙って乗合船が出ていたものである。そのマコガレイが、正月明けから好調に釣れ出した。それも30~40㎝オーバーという大型揃い、いい日は“ツ抜け”まで記録している。1月19日、型と数を狙って行徳『伊藤遊船』の船に乗った。

マコガレイの人気は健在

午前6時30分、『伊藤遊船』に到着すると「今日の午前便の予約は8名様です。どうぞ空いている席に入って下さい」と店主の伊藤千鶴子さんが出迎えてくれた。毎年この時期になると、マコガレイの自己記録更新を狙う釣り人で賑わうのも『伊藤遊船』恒例の風景。今でこそ“看板”を出す船宿は減ったが、カレイ人気は未だ健在である。

吉田正己船長
船中第一号の43.5㎝
50㎝のフッコも交じった

行徳沖ならではの大型狙い

私は右舷のトモから2番目に座った。午前7時に出船。吉田正己船長から「午前中は大型を狙って行きます」とアナウンスがあり、およそ20分で釣り場の行徳沖に到着。シーバスのウェーディングポイントとしても有名な三番瀬に隣接した水深8mでアンカーが下ろされた。アオイソメにプラスして船宿が用意した“特餌”も配られ、思い思いに第1投。すると道糸が船の後方に大きく傾いた。丁度大潮の下げが効いているタイミングで川の流れの様である。こうなるとオマツリを避ける為に船下狙いが基本となる。「ここで釣れるのは殆んど大型のメスカレイで、いわゆる“産卵後の荒食い"という状態ですね」と船長。アタリは少ないが出ればデカイ!この時期の行徳沖ならではの大型狙い。風もなくベタナギの行徳沖は静かで暖かく絶好の釣り日和である。

今期最大!49㎝のマコガレイ
49㎝。産卵後のメスだった。
43㎝と35㎝のダブルヒット!

船中第1号は43.5㎝。続いて49㎝浮上!

「左舷で来ましたよ」。数少ないアタリを捉えた左舷大ドモ(船尾)の釣り人に羨望の眼差しが集まる。力強く絞り込まれる竿から、大型カレイである事は間違いない。慎重なやり取りの末に海面を割ったのは43.5㎝。「いいカレイだ。いきなり(40㎝)オーバーですよ!」船長の声が弾む。そして「せっかくだから竿を出したらどうですか」と勧められ手渡された仕掛けをセット、私も竿を出した。1本は船下へ、そしてもう1本は少し投げて探ってみる。朝イチは速かった潮も緩み始めたていた。次のアタリは右舷ミヨシ(船首)で35㎝のいいサイズ。「先に大きいのを見ちゃうと小さく見えるね(笑)」と言いながらもご満悦。その数分後、ゆっくりと聞き上げた私の竿先に僅かな違和感。そのまま頭上まで竿を起こすと力強い手応え。船長にやり取りを託し私は撮影にまわると、本当にカレイなのか?と思わせる引き込み。無事にタモに収まったのは49㎝の“本命”。私の経験では、東京湾でのカレイ釣りでは30㎝が最大で、40㎝すら釣った経験もなかった。それがいきなり49㎝である。正直、手足が震えた。

49cmマコガレイ浮上!
35㎝が小さく見える?
こちらも40㎝オーバー!

午前便は10枚。5枚が40㎝オーバー!!

49㎝は『伊藤遊船』での今期最大!まだ痩せてはいるが、2本のハリを飲み込んでおり、正に産卵後の“荒食い”。だが、驚くのはまだ早かった。その直後に左舷大ドモで43㎝と35㎝がダブルで上がった。「この(メスの)場所でダブルは珍しい。午後の場所ではオスのダブルっていうのはたまにありますけど」とベテラン氏。この釣り人はもう1枚40㎝オーバーを釣り上げて午前の竿頭に。そして私の置き竿にもアタリが続いて39㎝と35㎝を追加。何と終わってみれば船中10枚のマコガレイが上がり、40㎝オーバーが5枚という東京湾にしては極めてダイナミックな釣果である。

行徳沖のマコガレイ午前便
午後便でも40㎝オーバー!
この日は通しで粘り勝ち!

午後便は24枚。再び行徳沖が絶好調!!

午後1時。私を含めた15人のカレイファンを乗せて“午後便”が出船。「アタリは少ないですけど、3時半までは一発大物を狙います」という吉田船長の判断で朝とは別の行徳沖、水深8mでアンカーが下ろされた。午後は行徳沖でサイズを狙い、夕まづめに幕張沖でオスの数釣りを狙う。これが最近の午後便の流れだそうだが、結局、この日は1度も移動する事なく大型のマコガレイが釣れ続いた。その結果、40㎝オーバーが6枚。35㎝オーバーが7枚。30㎝未満は2枚と、良・大型が揃った。「今日は出来すぎですよ。これを見て期待されても、いつもこうとは限りませんから(笑)」と吉田船長。私も43㎝、42㎝・39㎝を追加して、一日をとおして6枚をキャッチして納竿。気になる今後の行徳沖のカレイだが、状況次第では3月いっぱいは狙う予定との事。大型狙いがいつまで続くかは不確定だが、早いうちの釣行がオススメだ。

行徳沖のマコガレイ午後便
胴の間で良型キャッチ
常連氏も良型キャッチ

『伊藤遊船』オススメ“カレイの煮付け”の作り方

カレイと言えば煮つけ。帰りがけに店主の伊藤千鶴子さんに作り方を聞き、幾つかの注意点を教えてもらった。
(1)水は使わず、日本酒を使う。
(2)氷砂糖を使うとサラっとした甘さに仕上がる。
(3)醤油で味を調え、最後に水あめでトロミを付ける。
たったこれだけで絶品に仕上がるというから是非試して頂きたい。

良・大型を連続キャッチ
終了間際にオデコ脱出!
私の1日の釣果

(津端 雄大)

今回利用した釣り船
千葉県行徳『伊藤遊船』
〒272-0111 千葉県市川市妙典2-2-14
TEL:047-358-5774(毎週火曜日。ボートは無休)
詳細情報(釣りビジョン)
伊藤遊船ホームページ
出船データ
(船宿)行徳・伊藤遊船=047・358・5774
(料金)午前・午後カレイ=餌、氷付き5,500円。
午前・午後通し=餌、氷付き8,500円。
(午前7時出船、11時沖上がり・午後1時出船、17時沖上がり)
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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