釣りビジョン

茨城県・霞ケ浦周辺「釣りは鮒に始まり鮒に終わる」。一年の釣りもそうありたい!

2021年12月24日公開

328_main

マブナという和名の魚はいない。キンブナ、ギンブナの総称である。「釣りは鮒に始まり鮒に終わる」と言われるが、この鮒とはマブナのことである。川の小物釣り愛好家にとって一年の釣りもそうありたいと思い、茨城県・霞ヶ浦に出掛けた。

“竿収め”もマブナ釣りで…

“寒鮒釣り“は、江戸前釣り師にとって大切なものである。“竿納め”も新年の“初釣り”にもと考えるのはとっても楽しい。茨城県・霞ケ浦周辺には、そんなマブナ釣りが楽しめる中・小河川、ホソ(田んぼの脇の用水路)等が点在しており、田園の中で心まで癒してくれる。

初獲物は10cm級のマブナ

まずは霞ヶ浦(西浦)、稲敷郡茎崎町の湖岸排水路(ホソ)から初めた。この日の道具立ては、1.8mの和竿、道糸0.6号を竿いっぱいより7cm程短くとる。親ウキに羽ウキを配してのシモリ仕掛け。ハリはカンバエ2号、ハリス5cm1本。餌は『マルキユー』アルファ21・イモグルにマヨネーズ少々で練りこんだものに赤虫も用意した。
ホソの辺地にそっと仕掛けを落としたが、中々アタリは来ない。この時期は、辛抱が肝心だ。暫くすると、水中の羽ウキが動いた。軽く合わせを入れると、小気味よい引き込みで10cm程のマブナが釣れて来た。しかし、後が続かず、最初の場所替え。

 

力強いアタリで25cmの良型マブナ

茎崎町から伊奈町に及ぶ西谷田川湖岸ホソまでと、およそ25㎞の間をマイカー釣行。春・秋の釣りとは違って、寒鮒シーズンは必ず底狙い。水深を測り、底から15cm辺り上までのエリアを狙うのがセオリー。仕掛けが着底したらシモリウキをフワフワと動かして軽~く横移動させて、誘いを入れるのも効果的。
昨今、マブナ釣りの面白さに気付いた若手の釣り師たちも増え、マブナ釣り場に活気が戻って来たのは嬉しい限りだ。この日もあちらこちらで若い釣り人を目にした。しかし、この時期は中々思うようには釣れない。
何回か場所替えを繰り返し、ホソの深みに仕掛けを入れると、この日初めて力強いアタリがあり、合わせた途端に竿全体が絞り込まれた。釣れて来たのは25cmに迫る良型マブナだった。時にはこんなこともあるので堪らない。
その後も、ポツリポツリながらマブナがシモリ仕掛けを引き込んでくれ、楽しい時間を過ごすことが出来た。

水槽で飼いたくなるカマツカ

また、この日遊んでくれた“外道”たちも楽しみの一つである。思わず水槽で飼いたくなるようなカマツカ、“クチボソ”の名で親しまれているモロコ等。
依然続くコロナ禍の現在、しっかり防寒着を着込んだ上で野外に出て、胸一杯に良い空気を吸い込んでリフレッシュ出来るのも釣り師の特権ではなかろうか。

施設等情報

茨城県 霞ケ浦水系

施設等関連情報

現地釣具店は少ない
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

鯨谷 マグロー
伝統とイノベーション、また和と現代との融合を提唱する探究者も「釣りたい病」には勝てない。五代目「芝おかめ鮨」店主にして釣欲と食欲には目がない。永遠の夏休み+愛を胸に秘める。
このライターの他の記事も読む

その他オススメ記事

釣りビジョン倶楽部