オフショアマガジン
2011.8.15号

新盛丸・千葉県勝山港
“夏イカ”真っ盛り!!良型スルメイカに舌鼓!

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夏真っ只中!暦の上では既に“残暑”の季節だが、?マークが3つくらいつきそうな猛烈な暑さが続いている。今シーズン、東京湾口付近の“夏イカ(スルメイカ)”が好調だ。汗を飛ばしながら深場から釣り上げる良型のスルメイカは夏の釣りのイメージにピッタリ!?8月8日“立秋”に千葉県・安房勝山『新盛丸』に出掛けた。

午前5時、2隻に分乗して出船

午前4時過ぎ、勝山港に到着。車を降りると暖かい空気に包まれた。一日の内で最も気温が低い夜明け前の時間帯である。「暑いね~。今日は立秋、もう秋じゃないのかい」。先着のベテラン氏が言う通り、とても秋には程遠い猛暑を予感させる。“夏イカ”の人気は高く、月曜日にも拘らず出船時間の5時には、17人が集まった。11人、6人の2隻に分乗して出船した。

18cmのプラヅノにオモリ120号

「この辺りから様子を見てみます」。舵を握る艫居正悟(ともい・しょうご)船長からアナウンスがあり、航程20分程の勝山沖から釣り始めた。周囲には同じ勝山港から出船してきた7、8隻の船が適当な間隔を取って釣っていた。
18cmのプラヅノをブランコ式や直結式で結んだ仕掛け、オモリは120号。ツノ数は5、6本から10数本まで思い思いの数でいい。小生は、船宿で買った6本ヅノ仕掛けを使った。2、3回潮回し(船を流し直す)をしたが、船中で2、3尾のスルメイカが釣れただけでパッとしない。「少し走りますよ」。船長からアナウンスがあり、1回目の移動。千葉県側の東京湾口に向かって走る。走っている間は風が頬に当たり気持ちがいい。しかし、船が停まった途端、再び強烈な暑さにドッと汗が噴き出す。

物静かな艫居正悟船長
無風の海上は猛烈に暑かったが…
[動画]船上干しだよ! 夏のスルメイカ釣り

千倉港の船に大量の船上干し発見

場所替えを3回繰り返し、気が付けば船は、洲ノ崎燈台を交わして東京湾口を出て白浜沖に居た。沖からのウネリが僅かにあるものの無風状態のベタナギ。「どこが“立秋”じゃい!」と叫びたくなるほど暑い。しかし、近くを通りかかった千倉港の船に船上干しのスルメイカが万国旗のように連なっているのを見て、そんな暑さも吹っ飛んだ。
「ハイ、やって下さい。水深165m、下から20m位まで反応が出ています」と言う船長のアナウンスと共に一斉に仕掛けが投入された。時計は既に9時を回っていたが、この時点では、船のトップでも5、6尾で小生も含め、オデコ(0尾)の人も相当数居た。ところが、ここから状況は一変した。リールの水深計が160mを指したところで止め、5m程巻き上げてからひとシャクリした途端、ギシッとこの日初の心地よい手応え。追いノリなど待っている余裕はない。電動リールの助けを借りて一気に巻き上げて来ると、40cm級のスルメイカが海面で勢いよく水鉄砲を吹き上げた。


こんな良型が釣れました

船上干しロープ、瞬く間に一杯に

これを機にあちらこちらで水鉄砲が吹き上がり、11時過ぎには小生のバケツにも7尾のスルメイカが泳いでいた。同行のカメラマンがせっせと船上干しを作り出し、寂しかった船上干しのロープが、アッと言う間に埋まっていった。しかし、本当のクライマックスはそれからだった。時計の針が正午を回り、ラスト1時間を切った頃、それまで1、2尾ずつしか釣れて来なかったのが、2尾、3尾と掛かるようになった。

ダブルで釣れました

5点掛けに6点掛け!

6尾でこのボリューム
納竿30分前、「5点掛けだよ~」。左舷で声が上がった時、「こっちは6点掛け!」と左舷側でも声が上がった。小生の道具にもアタリが続き、2点掛けが3連発、9尾を追加して納竿時間の1時を迎えた。トップは29尾(最低7尾)と船長はやや不満だったようだが、サイズが大きい(ほとんどが35~40cm級)ため、釣り応えがあり、十分に面白い釣りだった。翌9日には、トップで40尾の好成績も記録されている。季節は秋になっても、“夏イカ”のシーズンは、まだまだ続く。当分は面白い釣りが楽しめそうだ。

肉厚のスルメイカ、何で食べても絶品

この日釣れた16尾のスルメイカは、半分を船上干しにして持ち帰った。これをサッと炙って、七味唐辛子を入れたマヨネーズを付けて食べたが、実に美味かった。また、生のものはリング揚げ、天ぷら、バター炒めなどで食べたが、どれも絶品。現在釣れているスルメイカは、どれも肉厚で何にして食べても美味い。 ※注意=この時期のスルメイカには、アニサキス(寄生虫)がいる場合が多い。身を開くと、目視出来る。生食(刺し身)で食べる時には、完全に取り除く必要がある。また、船上干しをする場合にもアニサキスを取り除いてから行う事。

船上干しロープは一杯に

(野口 哲雄)

今回利用した釣り船
千葉県勝山港『新盛丸』
〒299-2117 千葉県安房郡鋸南町勝山273-1
TEL:0470-55-1687
詳細情報(釣りビジョン)
新盛丸ホームページ
出船データ
料金=氷1個付き9000円
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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