釣りビジョン

秋田県・雄物川水系、旭川のヤマメ釣り

2022年05月30日公開

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私が住む秋田県にも、ようやく新緑の季節がやってきた。今冬は積雪量も多かったが、豊富に蓄えた山の雪も解け、渓流域では雪代も落ち着いて来た。そんな中、今シーズン初の渓流ルアー釣りに出掛けてみた。

今シーズン初釣行にワクワク

5月上旬、私が向かったのは秋田の大河・雄物川水系の旭川。太平山地を源に秋田市街地を流れて旧雄物川と合流する。この川は秋田市中心部から僅か車で15分程の中流部からヤマメの反応を得られ、仁別方面の上流部ではイワナの魚影も濃くなる。今回エントリーしたのは、中流部の藤倉地区。ここは秋の雨後に良型ヤマメが出る区間だが、この時期に入るのは初めてだ。いったい、どのような反応が見られるのか、シーズン最初の渓流釣りということもあって入渓前からワクワクしていた。タックルはスピニングの5ft6in・ULアクション。ラインはナイロン4Lb。ルアーは5cmクラスのヘビーシンキングミノーを中心に釣り上がっていくことにした。

低活性が予想された

駐車場所から暫し自然歩道を歩き、藤倉水源地のバックウォーターに当たる位置から入渓。ちなみに、藤倉水源地は国の建造物の重要文化財「近代化遺産」に指定されるなど見応えも抜群。訪れた際には、是非御覧頂きたい。さて、川に入っていきなりだが、あまりの水の冷たさにウェットスタイル(ゲーター)で来てしまったことを後悔した。「これは活性が低いかな?」と不安が過った。加えて大型連休後ということもあり、足跡だらけだ。案の定、大淵などの大場所からは反応が得られない。こうなれば“竿抜け”を狙って釣り上がるしかない。

 

“竿抜け”ポイントを狙う

この時期、流れの早い瀬に着くヤマメは少ないと予想。大場所のみ狙う釣り人が多いが、私が目をつけたのは皆が歩くであろう平瀬の両岸。幸い、当日は釣り人が入っていないと思われ、そういったポイントで、尚且つ少しでも水深があるポイントにルアーを通した。なかなか反応がないものの、徐々にチェイスしてくる魚も見えて来た。そしてついにヒット!20cmに満たない小型ヤマメだったが、シーズン初の魚はやっぱり嬉しい。魚に敬意を払い、そっと流れにリリースし、育ってからの再会を願った。その後も“竿抜け”を中心に釣り上がったが、反応がないまま退渓点となり、この日は1匹のヤマメで釣行を終えた。

渓流シーズンの幕開け

今回は釣果を度外視、シーズン初の渓流釣りを楽しむことが出来た。藤倉エリアは人工物が多いが、もう少し先まで足を伸ばすと、自然渓流域に入り趣も増す。これから夏になるともっと魚の反応は良くなることだろう。そして、禁漁間際の9月は尺上(30cm以上)のヤマメも期待出来る。今年も渓流シーズンの幕開けだ!

施設等情報

■雄物川水系・旭川
※同河川は漁協が存在しないためヤマメ・イワナ釣りの遊漁料の設定はなし
※遊漁期間:3月21日~9月20日(秋田県内水面漁業調整規則)
■藤倉水源地周辺(入渓点)
〒010-0823 秋田県秋田市山内小田74-2

施設等関連情報

公共交通機関:JR秋田駅から秋田中央交通バス「仁別リゾート公園線」に乗車、釣りセンター前下車(徒歩10分)
車:JR秋田駅から約25分
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

熊谷 正悟
好きな釣りはトラウトフィッシング。春のサクラマス釣りから始まり、夏から秋は渓流域でヤマメを狙う。淡水タナゴは釣果よりはフィールドを探し歩き、自然とのふれあいを楽しんでいる。海釣りは季節を追ってその時の釣りものを楽しんでいるが、アジングが最近のお気に入り。繊細なアタリを取り掛けるまでの楽しさがそこにはある。ホームフィールド・秋田の魅力を発信していきたい。
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