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山梨県・桂川水系の葛野川 宮古橋下の“竿抜け”ポイントで、成長した良型アユと再会!

2022年07月28日公開

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6月1日の解禁日直後の釣行から、久しぶりに訪れた山梨県・桂川の支流、葛野川。解禁直後は入れ掛かり!しかし、数は釣れるものの小振りなアユが多かった。あれから1ヵ月半。7月3連休の最終日、「良型アユが釣れているよ」の情報を耳にしてウズウズ。遠征からの帰り道に“寄り道釣行”を敢行だ!

【この記事を書いたライター】SHOHEY

「よく釣れていたのは昨日まで」。まさかの状況もポジティブ思考

遠征先からの帰路、ポイントの葛野川・宮古橋に着いたのはお昼前。「混でいるのかな~」と思って向かったが拍子抜け!連休にしては駐車中の車は少なく、川もガラガラ。“何だか嫌な予感”。でも天気はいいし、やはり川は気持ちがいい! 贅沢は言わない、今日を楽しもう!

遠征の疲れもあり寝不足もある。一度ゆっくりしてしまうと準備が億劫になってしまいそうだったので、到着早々すぐに着替えを始める。年券は持っているので、オトリ代を握りしめて川沿いにあるオトリ屋さんへ。オトリ屋さんはランチ中にも関わらず、すぐに出てきてくれて一言。「今日は渋いかも~」。おっと!第一声がこれでは、かなり厳しい釣りになるかも…。オトリ屋さんの話の続きを聞くと、なんと入れ掛かりは昨日までだった。チーン。増水からの引き水でアユが動いたとのこと。今日はカンカン照り、水位も昨日より30cmは下がってしまい、アユの追いが渋くなったとか。ん~、でも、前向きに捉えれば、入れ掛かりするほどのアユはいるということだよね。さて、無事アユに出会えるのだろうか?

宮古橋直下の“竿抜け”ポイントで良型アユを堪能

曳き舟を持って、いざ川へ!川を眺めると先行者が竿を曲げた!ん?随分と竿が曲がるな~。アユ?オトリが水面に出てきた。いよいよ引き抜き。すると、オ~優に20cmオーバーの良型アユが。これはよいものを見た。俄然やる気が出てきたぞ~!

さてどこに入ろうか?相方とウロウロ。昨日は釣り人が多かったようなので、かなり叩かれていることが予想される。当たり前の場所ではダメだと思い、選んだ場所は橋直下のポイント。竿を橋にぶつけないように、気をつけながら釣りをしなければならない場所だ。ふと顔をあげると対岸の橋直下に相方が。考えることは一緒だったようだ。右岸、左岸に分かれて、橋直下からスタートした。

 

しつこく泳がすこと20分!

水中にはいつもより大きなキラリ!大きいアユの予感。期待が膨らむ。それにしても、自分で選んだポイントだが実に釣り難い。竿を橋にぶつけないように、充分注意しながらの釣りだ。オトリを下流から橋直下の深みへと誘導する。これが中々難しい。竿を振るスペースもないので、泳がせてポイントに辿り着かせるしかないのだ。思ったところに中々行ってくれず苦戦。5回目の送り出しだったと思う。やっと思ったポイントにオトリアユが行ってくれた。「さぁ、こっからだ!」。丁寧にオバセをとって泳がせる。すると、オトリアユが泳いでいるだろう場所あたりで、また大きくキラリ!しかし、中々反応がない…。逆さバリはちゃんと付いているだろか?などいろいろ考えたが、オトリを手元に戻してしまうと、もう1度同じ場所に誘導するのは至難の業だ。ということで、このまま丁寧に泳がすことにした。

しつこく、しつこく泳がすこと20分。その時はきた!2匹のアユが水中でキラーン!ギラーン。間髪を入れずグイーン!グイーン!と深みに引き込まれた。これは重い!竿を橋にぶつけないように慎重にやり取り。バシーン!ずっしりとタモに収まったアユは、背中が張った体高のある良型アユだった!「ん~、気持ちいい」。この1匹で大満足。来た甲斐があった。

暫くアユに見惚れていると、対岸の相方の「キター!」の声。対岸の橋直下、私の釣れた場所と同じような場所で掛かった。これまたやる気満々の追星が美しいアユだった。追いが渋いといわれる日和でも、“竿抜け”ポイントは必ずある。人がやらなそうなポイントで、スクスク育った良型アユがそっと待っていてくれた。

アユは青年期!すっかり成長!!

解禁から1ヵ月半。あんなに小振りだったアユは大きく成長していた。成長の速さに驚くばかりだ。掛けバリは解禁時の釣行の時使ったものよりも、ワンサイズアップしたものが必要になっていた。最近の猛暑だったり、ゲリラ豪雨だったりの激しい天候。川も増水したり、渇水になったりと状況の変化が激しい。今回の釣行で感じたのは、ちょっとしたタイミングの違いで入れ掛かりになったり、渋くなってしまったりすること。これは釣り人が考えるよりもずっと繊細なことだと思う。これから夏本番となり、益々激しい天候の変化が予想される。天気図と睨めっこしながら、「今!その時!」のチャンスを逃さずに釣行したいものだ。
葛野川では今後も放流の予定がある。是非「今!その時!」を見逃さずに釣行してほしい。そこには、さらに大きく成長した力強い良型アユとの最高のバトルが待っているはずだ。

施設等情報

桂川漁業協同組合
〒409-0112 山梨県上野原市上野原2580 桂川漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

「都橋ポイント・オトリ店アクセス」
車:中央自動車道 大月ICから約10分
オトリ店は宮古橋下河原にあり
日釣り券2,500円(現場売り3,500円)、年券1万円(女性、80歳以上、肢体不自由者は5,000円)
※解禁6月1日~11月末日(場所や支流によって漁期が違うのでホームページ等で確認)
     
※記事の掲載内容は公開日時点のものになります。時間経過に伴い、変更が生じる可能性があることをご了承ください。

この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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