釣りビジョン マガジン

2022年08月18日公開

栃木県・那須塩原、箒川でアユの友釣りにチャレンジ!

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夏休みに入った連休に朗報!ビギナーには敷居が高い「アユの友釣り」が、手ぶらで体験できるイベントが開催されると聞いた。3年振りとなるアユの友釣り、コロナ禍前に開催された同イベントで体験した強烈な引き込みを再び味わいたくなり、東北新幹線に乗って栃木県・那須塩原へ出掛けた。

東京から新幹線で1時間と少し

3年振りとなる「アユの友釣り体験」の開催を知らせてくれたのは、「釣りビジョンマガジン」で何度となくアユの釣行記を執筆している友人のSHOHEYさん。地元が同じ横浜ということもあり、3年前の前回イベントから仲良くしている。会う度に「またアユ釣りがしたい」と私が漏らしていたので真っ先に声を掛けてくれたようだ。東京駅からJR東北新幹線「やまびこ号」で1時間と少しで集合場所の那須塩原駅。思ったより近い!

夜中の雷雨、会場が急遽変更!
那須塩原駅から徒歩3分、宿泊先のホテルに到着。翌朝は7時集合という事で早々に就寝したが、到着からパラパラと振り出した雨がどんどん強くなり、稲妻が走る。明日の天気が心配になったが、朝になると、外は薄曇りで雲の合間から青空も見えていた。「よかった!」。中止の連絡は来ていない。
SHOHEYさんは、横浜から車で現地入り。ステーションワゴンの中は、そのまま生活出来るような快適グッズとアユの道具が綺麗にシステム収納されていた。早速現場へ。車内では主催者から現地の川の様子や前日の雷雨で開催場所が変更になったことを告げられた。「ここから小1時間の塩原温泉にある箒川に向かう」と。数日前から降り続いた雨のせいで開催予定場所だった那珂川の濁りが強く、釣りにならない様子。山を越えて箒川(ほうきがわ)に変更する事になったようだ。

至れり尽くせり!まずはアユ釣りの準備から
「塩原温泉観光案内」という立て看板のある広い駐車場に到着。今回も前回同様、主催は地元那珂川拠点のアユ釣り師チーム『鮎追い人』。前回同様、後援の『グローブライド』(ダイワ)が竿やタモ、仕掛け、曳舟など友釣りに必要なもの全てを揃えてくれていた。参加費と引き換えに遊漁券を貰い、誰からも見えるようにキャップに括り付ける。参加者はサポートの方とペアになり、それぞれ準備を済ませ、お目当てのポイントへ散って行った。初日はラッキーなことに『グローブライド』の岡崎孝プロがマンツーマンでサポートしてくれることになった。

「塩原温泉観光案内」の看板
「塩原温泉観光案内」の看板
駐車場には綺麗な公衆トイレも完備され安心して釣りが楽しめそう。
駐車場には綺麗な公衆トイレも完備され安心して釣りが楽しめそう。
釣りを楽しむためには遊漁券が必要
釣りを楽しむためには遊漁券が必要
仕掛けもドリンクホルダーも1人1つずつ配られた
仕掛けもドリンクホルダーも1人1つずつ配られた
ハリスは先生用。アユのハリも沢山種類がある
ハリスは先生用。アユのハリも沢山種類がある
虫よけは必需品。自然のハーブを使用したもので環境にも配慮
虫よけは必需品。自然のハーブを使用したもので環境にも配慮

3年ぶり3回目の友釣りに挑戦!

渡された曳舟に川の水を入れ、元気いっぱいのオトリアユを選んで貰う。レンタルした竿は7.5m・190gというとても扱いやすい。用意されていた仕掛けも調整がしやすい初心者向け。仕掛けに掛けバリもセットされ、次はオトリを鼻カンにかけて泳がせる準備だ。「オトリは水から出さないようにやさしくつかんで鼻の穴に押し込むだけ!」と、岡崎さん。するっと鼻に通し、サカサバリを尾ビレ手前に軽く掛ける。アッという間に元気なアユは泳ぎ出した。「妙技!!」。中々見られないプロの早業だった。「じゃあ、あの石の辺りから流していこう」と試し釣りを始めた。友釣りの肝はオトリアユが元気いっぱい泳いでくれること。それを弱らすことなく竿を使い誘導していく。言葉では簡単だがそれが兎に角難しい。何度か指導されながら流してみたものの、アユらしき気配はなく、ポイントを移動することに。

それぞれオトリアユを曳舟に入れて貰い、いざポイントへ
それぞれオトリアユを曳舟に入れて貰い、いざポイントへ
オトリアユの扱いはとにかく丁寧に弱らせないように!
オトリアユの扱いはとにかく丁寧に弱らせないように!
鼻カンを掛けサカサバリを手早くつける
鼻カンを掛けサカサバリを手早くつける
初めてのオトリアユ付けも丁寧に教えて貰いながら練習出来る
初めてのオトリアユ付けも丁寧に教えて貰いながら練習出来る
しばらくプロの技を見学させて貰った
しばらくプロの技を見学させて貰った
 

こんなところで!!やっと出会えた元気なアユ!

岡崎プロは、他のサポートメンバーに状況を電話で確認しつつ、釣れていそうなポイントを探してくれている。私が、未だ1匹目にも出会えないまま1時間以上が経ち少し焦りが見え始めた様子。「ちょっと戻ってみようか」と、下ってきた川を上り中州へ。深さは20、30cmと浅い。「こんな所では誰もやらんでしょう!」と。中州の草の上に立ち、竿を倒せば川岸に届きそうな川幅。その中でも石の色やと流れを見て「あの辺を流してみよう!」とサクッとオトリアユをつけて貰って投入する。「そろそろ来てもいい頃だよ~!」と岡崎プロ。ギュッ!とアタリ。ビックリ合わせしてしまいそうだったが、ぐっとこらえ竿先には重みを感じた。「来てるよ~!竿上げて~!」と、言われるがまま竿を立てると、もう1匹の魚が見えた。「やったー!!」。大声をあげてしまったが、ここからは取り込みだ。「ゆっくりでいいよ~」と、岡崎プロがタモを構えてくれたので、手前に誘導するように何とかキャッチして貰った。「ウグイだね~(笑)」。1匹目はアユではなかったが、何とか魚を掛けることが出来た。
友釣りは、アユが苔をはむ縄張りにオトリアユを入れてケンカをしかけて掛ける釣りだが、時期やポイントで“縄張りアユ”は釣り切られてしまうそうで、そんな時はアユの群れにオトリを入れ、群れと一緒に泳がせながら掛けるとの事。偏光レンズ越しに沢山のアユが見えていた。「あの群れにオトリが仲良く泳いでくれたらいいな!」と、誘導して行く。するとグンッ!と引きを感じた。「これはアユだよ~!」と、岡崎プロ。さっきより重みを感じたので、更に慎重に竿を立てて2匹のアユを水面ぎりぎりに寄せて来た。3年振りのアユが空を舞い、岡崎プロが構えるタモにキャッチされた。お昼休みまでの残り1時間弱、オトリ付けとキャッチはお任せしながら、アユを掛けることに専念。終わってみれば、前半で7匹と想像を超える釣果となった。

岸は目の前、浅場では沢山のアユの群れが泳いでいた
岸は目の前、浅場では沢山のアユの群れが泳いでいた
曳舟から開けてみると元気なアユたちが沢山!
曳舟から開けてみると元気なアユたちが沢山!
3年振りに出会えたアユは体高もありキラキラ輝いていた
3年振りに出会えたアユは体高もありキラキラ輝いていた

ゆっくり休憩を取り、後半も全集中!!

テントに戻り、装備を外してアユタイツを半分脱いで昼食タイム。すっかり汗だくになっていた。少し風が強まって来たが、昨晩の雷雨からは想像できない程の青空が疲れを吹き飛ばしてくれた。
「午後も頑張りましょう」。1時間程休息をとり、終了3時半までの2時間半、オトリ付けと取り込みまでチャレンジしてみようと目標を立てた。午前釣れたポイントに戻り、一からやらせて貰う。やっとの思いでオトリを付けて準備完了。心なしかオトリの泳ぎに元気がない。手際の悪さがオトリを弱らせてしまったようだが、ほどなくグイッと重みを感じ、白く反転するアユの姿が見えた。「キタ~!!」。次は取り込みだ。仕掛けをたるませないよう竿を立てながらタモを背中からとり構えた。「そんなに浮かせなくていいからゆっくりね~!」と声を掛けられながら、ソロ~ッと手前に寄せてパサっとタモでキャッチ!何とか一人で釣りあげることが出来た。後半はポツリポツリと掛けられるようになり、終わってみれば前後半合わせて15匹と想像以上の釣果を得ることが出来た。

午後も綺麗な青空の元、充分楽しませて貰えた
午後も綺麗な青空の元、充分楽しませて貰えた
細やかなサポートに初めてでも楽しめた
細やかなサポートに初めてでも楽しめた
一日目を終え釣り仲間で晴れやかな1枚
一日目を終え釣り仲間で晴れやかな1枚

2日やってみて本当に良かった!

2日目も前日同様、ホテルから箒川へ。2日通しての参加となった私は、滋賀県から最近、栃木に越されて来たという岐部さんに指導を受けることになった。
薄曇りで蒸し暑さもなく、過ごしやすい気温。「昨日は上流の方が釣れていたので、少し上からやっていきましょう!」と。前日克服したはずのオトリアユの扱いや、仕掛けのセットもほんの少しだけ成長出来た気がしていたが、そんなに甘くはなかった。アユが掛かる気配は全くなく、流し換えて戻ってみるとオトリアユがぐったりしている。なんとも申し訳なく思いながら、別のオトリとチェンジ。少し曳舟で休ませてあげながら、2号のオトリを泳がせる。アッという間にお昼になった。岐部さんが、「オトリの扱いも竿の扱いも上手だし、後はアユが釣れればね!」と励ましてくれる。テントに戻ると、昨日皆で釣り上げたアユが美味しそうに炭火で串焼きになっていた。
後半は、オトリの数を増やし5号まで“増鮎”。前日お世話になった岡崎プロやSHOHEYさんが岸上から指導の声をかけてくれる。「あっちに沢山群れがいるから、行ってみて!ほらほら、いっぱいいるよ!」と、私たちの方からは逆光で全く見えない魚影が反対からはよく見えていたようだ。「100匹くらいいるよ!」、「えーそんなにいるの?!」と疑心暗鬼になりながらも、隣の参加者はグイッと元気なアユを掛けていた。次々に掛けている参加者の横で焦りながら、「あと50cm下、もうちょっと!」と、言われるがままに流していくとグンッ!と竿がしなり、岸上で見ているみんなから「掛かった!」と、歓声が沸いた。白く反転しているアユは皆に見えている。「さぁ取り込みだ!」と、タモを取り引き抜こうと思った瞬間、焦ってしまいビューンと勢いよく後ろの方へ。よく見るとオトリだけがタモに入り、掛けたアユは足元をシュツっと泳いで逃げてしまった。
悔しい思いは次に繋がると気持ちを切り替え、オトリを付け替え、再チャレンジ。初心に戻り、1つずつの所作に気を付けながら2匹目が掛かった。「次は取ってください!」と言う岐部さんにタモをお願いし、何とか1匹を釣る事が出来た。残りの時間はポイントを移動しながら、最後に釣った1匹が弱ってしまう前にローテーションしながら時間いっぱいまで粘ってみたものの、全く掛かる気配はなく2日目が終了した。
結論!「これは嵌まっちゃうな!」。なんとも悔しい想いと宿題を沢山残し、夏の釣り人を虜にするアユの友釣りの魅力を2日間満喫させて貰う事が出来た。

何とかキャッチしたはずが…
何とかキャッチしたはずが…
スタイルは決まってきたが心はざわざわ
スタイルは決まってきたが心はざわざわ
全体的に良いサイズが釣れていた
全体的に良いサイズが釣れていた
お弁当とじっくり炭火焼きのアユ
お弁当とじっくり炭火焼きのアユ
大切な1匹
大切な1匹
“大漁
“大漁"にニッコリ
塩原漁業協同組合案内チラシ
塩原漁業協同組合案内チラシ

施設等情報

塩原漁業協同組合
TEL:0287-32-2264
※詳細はチラシ( 箒川渓流解禁2022~2023)を参照ください。 塩原漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

料金:アユ日釣り券2,000円(現場売り4,000円)
アユを含む全魚種期間券10,000円(現場売り11,000円)
     
※料金等は取材当時のものとなります。料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては各施設等にお問い合わせください。​

この記事を書いたライター

北村 昌子
釣りを始めて10年ほど。東京湾や相模湾、外房をメインに地元の横浜からの電車釣行がメイン。美味しい魚を求めて海、湖、川、たまに離島と四季折々の釣りを楽しむ。「釣った時から料理が始まる釣魚料理」も研究中で、楽しく釣って、美味しく食べるがモットー。「エフエム熱海湯河原」の『サンセットスクランブル796』番組内「釣りマコ通信」に出演中。
instagram:
@fishing_mako
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