釣りビジョン

新潟県糸魚川市・早川 日本海の潮風香る川で“海産アユ”を釣る!

2022年09月06日公開

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新潟県糸魚川市釣行2日目、この日は早川へ。今シーズンは遡上が多く前評判もよかった早川。好釣果が続いていた。しかし、全国的に雨が多いにも関わらず、雨は降るものの一度も大水が出ていない早川、渇水状態が続いていた。“青ノロ”が発生中とも聞く。「さあ~渇水の早川いかに?」。名物の海を眺めながらのアユ釣りを楽しもう~。

【この記事を書いたライター】SHOHEY

雨のスタート!ずぶ濡れ覚悟で行く!

あちらこちらでゲリラ豪雨発生中の夏休み。釣りが出来るだけでも御の字。糸魚川の街も朝から涼しい風が吹き、小雨が降っている。日釣り券などを購入し、川に着く頃にはわりと強めの雨が降って来た。今日から合流する“アニキ”と入川ポイントで待ち合わせ。天気予報は好転するはず…だったので、少し雨が弱まるのを待つか?ずぶ濡れ覚悟で行くか?私達の出した答えはずぶ濡れ。「ど~せ、濡れるのだから行こう」となった。気温が低く、雨も降っていたのでライトスタイルを封印して、カッパ&タイツでの出動だ!

「見える魚は釣れない…」

日本海側では、アユ釣りが出来る河川が限られていることもあり、この状況下でも釣り人はそれなり多い。駐車スペースの前はよい感じの瀬。上流に向かって瀬が続く。下流は暫く歩くと放水口があり、その辺りは淵になっている。支度を済ませて取り敢えず川を見ながら下流方面へ歩いてみた。目を凝らしてアユを探す。私はかなり視力がよくアユを見つけるのだけは得意なのだ!本当は掛ける方が得意になりたいのだが…。(笑)
下流に進むうちに放水口まで来てしまった。何気なく放水口辺りを見ているとピョンピョン!ギラギラ!「いるではないか!アユが沢山いるではないか!」。ここで私の足は完全に止まった。「見える魚は釣れない…」なんて言うが、見えてしまうとどうしても足が止まってしまう。ちょっくら竿を出してみよう。そのピョンピョン!ギラギラ!にオトリを送り込む。しかし、“無”の時間が続く。こんなにギラギラしてるのに。1匹位掛かってもいいのに~。これは早めに見切ったほうがよいのだが、「わかっちゃいるけどやめられな~い!」。私をこの場所から離れさせてくれたのはカモだった。私の釣っているところに大量飛来。おまけにガチョウまで。なぜガチョウ?「こりゃ~無理だな」。やっと私の足が動いた。

 

濁りが入ってくるのは支流。“アニキ”からの連絡で支流上へ

最初のポイントを後に上流に向かうと、仲間達は2、3匹釣れたとのこと。この時、朝から降り続く雨によって濁りも入って来た。その時、“アニキ”から電話。「上流の支流から濁りが入っているので、支流を越えて上流は濁りがない」とのこと。私は支流上を、目指した。
上流に向かうために川の中を歩いているとシュン!シュン!アユが走る。それも凄い数だ。まだ朝早いがポツリポツリと竿が曲がっていた。どうやら周りの釣り人を見ていると、泳がせ釣りをしている人が掛かけているようだ。私は北陸新幹線が走るのを見ながら、その高架橋の少し下流に入った。ここもアユは沢山いる。今まで早川には何度となく訪れているが、こんなにもアユを目視できたのは初めてかも知れない。ひと流し目、いきなりの反応!“前アタリ”である。しかし、一瞬ハリに掛かるものの水中バレしてしまう。ベストのポケットに用意した様々な種類のハリを試してみるが、中々これだ!というものを見つけられない。対岸のヘチの流れにオトリを送り込むと、やっと1匹目が来てくれた。この時使っていたのは6.0号の小さめのハリで、早掛けタイプのものだった。このハリにした途端ポツリポツリだが掛けることが出来た。実はこのハリは“アニキ”からのアドバイスによるもの。「ありがとう~アニキ~!ハリって大事なんだな~」と今更ながら思った。それにしても“青ノロ”が凄い。石が磨かれている場所にダイレクトに送り込まなければ、ひと流し毎に“青ノロ”がラインやハリに引っ掛かる。酷い時にはアユにカツラを被せたような状態になる。“青ノロ”は、上流に向かえば向かうほど酷くなっていった。終いには自分の顔にも“青ノロ”が。ここで一旦ランチタイム。

午後から活性アップ!午前中ダメだった場所で釣れ始める

ランチを済ませ、支流との合流点辺りから釣り始めた。すっかり雨も止み、支流の濁りも取れていた。「さあ~オトリよ、行ってこ~い!カツカツ、ゴソゴソ!明らかに反応がある。午前中アユは見えたものの、掛かることはなかった流心でバキューン!よい引きだ。これぞ早川!“海産”らしい強い引きである。
その後もバキューン!を味わうが、アユと共に多くの“青ノロ”も釣り上げた。“アニキ”は下流へと向かい、私が朝、アユを沢山見つけたあのカモ大量飛来ポイントで入れ掛かり~。良型アユを沢山持って帰って来た。場所が間違っていた訳ではないが、やはり狙う時間帯というのも重要なんだと勉強になった一日だった。さすが“アニキ”である!

これぞ釣り旅の醍醐味

夕方まで早川のアユにたっぷり遊んで貰った。帰りに友人のお母さん手作りのちらし寿司や採れたて野菜を頂き、今宵は“アニキ”と楽しいアユ談義。釣りをして、その土地の美味しいもの食べて…これぞ釣り旅の醍醐味。大自然に囲まれ、海を眺めながら潮風に吹かれ“海産アユ”を釣る!糸魚川でしか出来ない釣り。時間を掛けて来る価値のあるロケーションが広がっていた。

施設等情報

■糸魚川内水面漁業協同組合
〒949-0301 糸魚川市須沢字中脇2426
TEL:025-552-7828 糸魚川内水面漁業協同組合ホームページ

施設等関連情報

遊漁券:年券1万450円 日釣り券2,200円(現場3,200円)※中学生他 年券5,225円
遊漁期間:9月30日まで

■『えびす釣具店』
糸魚川市大野1198-1
TEL:025-553-1363
糸魚川ICより約3分
※24時間営業 オトリあり、隣にコンビニあり

■『早川河口オトリ店』
早川8号線上流右岸、河原へ下り駐車スペースのところにあり※目印は放水口下流、9:00から10:00頃には閉まってしまうので注意
オトリ・日釣り券販売あり

■ポイントアクセス
糸魚川ICより約12分
     
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この記事を書いたライター

SHOHEY
鮎にゾッコン!ずっと川に浸かっていたいと思う日々を過ごす。3~4月は渓流釣り、5~10月の休みは全てを鮎釣りに捧げ、全国各地を「鮎な夏!」で駆け巡る。主催するアウトドアの団体にて、キャンプや釣り初心者のためのイベントなども開催。
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