オフショアマガジン
2012.7.15号

秀正丸・静岡県宇佐美
狙うは大物!静岡県・“新島ウラ”の遠征五目に初挑戦!

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例年7、8月の“短期決戦”で静岡県・宇佐美港『秀正丸』が出している遠征五目船。狙う魚はアオダイ、シマアジ、マダイを始めとする普段口にする事が出来ない高級魚ばかり。釣り場は『御蔵島&“新島ウラ”』だが、今回は大型マダイやメダイが回遊する“新島ウラ”が舞台。3日、胸を躍らせて出掛けた。

20床のベッド&真水シャワーも完備!

午前2時半、宇佐美港・船着き場へ到着。満月がゆっくりと流れる雲に隠れ幻想的な雰囲気だ。間もなく、船上で出船仕度をしていた上乗りの大胡臣弘(おおご たみひろ)さんが順番に名前と席順を読み上げた。右舷に4人、左舷に大胡さんと私を含めて3人が座った。『秀正丸』は19tの大型船、何と20人が寝られるベッド、エアコン、真水シャワーまで完備されている。夏場には海水パンツ、タオル&着替えなどを持って行けば、より快適に遠征釣りが楽しめる事請け合いだ。午前3時過ぎ、森秀正船長が舵を握って河岸払い。眠気に誘われ、キャビンに入りベッドに横になるとアッと言う間に眠りに落ちた。

秀正丸
掃除の行き届いたベッド
森秀正船長

釣り場は“新島ウラの瀬”、航程約2時間半

「はい、それではね。釣り場に着きましたので準備をして下さい」(船長)。道中、日の出を撮影しようと思っていたがあまりの寝心地の良さに釣り場まで爆睡してしまった。慌てて飛び起き撮影開始。「“鵜渡根島(うどねしま)”が朝日に照らされて鮮やかなグリーンにキラキラ光って本当に綺麗でしたよ」と、右舷ミヨシ(船首)に座る常連の工藤正さん。船長に近況を聞いてみた。「今年は6月末から“新島ウラ”へ出船しましたが、1kg級のハチビキの元気が良かったですよ。30cm超えの良型のイサキを釣りながらアオダイ、マダイ、メダイが交じる状況です。今日は天気も良く波も無いのであとは潮の流れ方次第ってとこでしょうね」。

目指すは大物!
白く美しく光る新島
左が鵜渡根島、右が利島

驚きの速い潮、3.5ノットに苦戦!

一般的な釣り場では、船長達は口を揃えて「潮が流れないと魚が口を使わない」と言うが、“新島ウラ”は逆に「潮が緩んでくれないと釣りにならない」と言う。すると、船長が突然ため息を漏らしながらレーダーを指差した。「ダーメだよ。これじゃ朝のうちは釣りにならないかも知れないよ」。指先の潮流計の数字は3.5ノット!まるで船が走っている時のような速さに思わず目を疑った。どうやら二枚潮で底潮はそれほど速くはないらしいのだが、表層はカッ飛んでいる。1~2ノット程度は日常茶飯事らしいがここまで速い事はほとんど無いとの事。「潮が緩むまではあまり期待できないですね。ここは潮が緩んだ時がチャンスなんです。それまでは様子を見ながら釣っていきましょう」と船長。

魚探の50mラインにでた反応
[動画]2012年“新島ウラ”で大物を狙う!
レンタル道具一式

サバかと思いきや、マダイの4.5kgが浮上!

午前6時半、念入りにポイントを探っていた船長から合図。「はい、仕度が出来ている人はどうぞ、55m。オモリの位置ですからね、潮がぶっ飛んでいるから1流し1投でお願いします」。オマツリを避けるため、潮が緩むまでは1流し1投で移動と決めたようだ。1流し目は何人かがサバの顔を見た程度。しかし、2流し目右舷ミヨシの工藤さんが巻き上げを開始した。「来ましたよ~。イサキの小気味良い引きですね」とニッコリしながら勢いよくポーンと抜き上げたのは25cm級の良型イサキ。3流し目は、指示ダナにつくなり全員の竿がギュンギュンブルブル、船中お祭り騒ぎとなった。“犯人”は40cm級のサバ。3本バリにパーフェクトで右舷側3人がオマツリになってしまった。胴の間(中央)の高橋正和さんもオマツリに巻き込まれ、自分もサバだと思い込みドラグをギチギチに締めてリールを巻いた。すると、大ドモ(船尾)の釣り人が叫んだ。「お~、でっけ~!タイだよ!」。海面にお腹がボッコリ膨れたマダイが力なく横たわっていた。誰もがサバだと思っていた高橋さんの竿にまさかの4.5kgの大ダイだった。

太ったサバが入れ喰い!
まずまずの型だね
やったぜ!4.5kg!

潮が1.7ノットへ緩みチャンス到来!

アッと言う間にこの釣果!
3投目に上がったマダイで他の人達も俄然やる気満々になった。「少し潮が緩みましたね。今、北東方向から潮が入って来ているんですが、小移動したら1.7ノットまで落ちましたね。はい、どうぞ50m」。100号のオモリが次々と真っ青な海中へと落ちていく。間もなく右舷大ドモの竿が大きく弧を描いた。竿先は時折強めに海面へと突っ込み、海中にピンク色のマダイが見えた。1kg級のまずまずサイズ。そして、今度はミヨシの工藤さんにも1.6kgのマダイが上がった。「投入してタナを取って来る内に船長が船の向きを変えます。そしたらすぐにタナを取り直すとヒットしますよ♪」と言いながらイサキのダブル。続いて1kg超えのマダイと確実に釣果を伸ばしていった。

ダブル
トリプル
1.6kg級のマダイ

指示ダナ+7mから誘う

『秀正丸』の指示ダナは、海面からオモリの位置まで。船宿販売の仕掛けは6号6mの3本バリ(遠征五目バリ9号)。それにクッションゴム1mを足した合計7mが仕掛けの全長だ。船長が50mと指示した時には57mまで沈め、1m刻みにタナを取り、50mで止める。そこでアタリが来ればベストなのだが、アタリが来なければ再び57mまで落とし、50mまで誘い上げる。基本の動作はそれを繰り返していくだけ。“新島ウラ”は良型イサキが中心の釣り場のため、タナ取りは非常に大事。リールのメーターよりも正確な道糸で確認したい。

[動画]遠征五目釣りの基本テクニック
メダイを釣るならサバ餌だ
アカイサキもデカイ!

大型メダイが連発!

良型メダイがドラグを鳴らす!
午前8時頃イサキのトリプルやダブルが連発。その中にウメイロや、ロウソクチビキと食べておいしいゲストも交じった。しかし、それも長くは続かず、そこからは1尾、2尾ずつの拾い釣りとなった。状況が一変したのは午前10時過ぎ。「70mでやって下さい」(船長)。少し深めを狙うと“新島ウラ”では大型のメダイが釣れると言う。魚探には今日一番の反応が出ていた。そして、右舷胴の間で大きく竿が曲がった。ドラグを滑り出し、慎重にやり取りをしていく。間もなく海面に4kg級のメダイが浮上した。それを皮切りに両舷大ドモで3kg、4.1kg、左舷ミヨシの大胡さんは2kg、3kgと連発させた。「今の時期はサバが多いので、2×5cmと大き目のサバの切り身を付けるとサバ避けにもなってメダイ狙いには有効ですよ」と大胡さん。

出ました!4.1kg
こちらも4kg級
大胡さんも3kg級♪

高級魚の宝庫“御蔵島遠征”は更に熱い!

竿頭は田中吉久さんのイサキ20尾、マダイ1尾、メダイ1尾、アカイサキ数尾。「現在の濁った潮が澄めば、高級魚のアオダイなども交じり大いに楽しめる」と船長。更に超高級魚が狙える「御蔵島遠征」はナギの日が多くなるこれからが本番。「シマアジやオナガダイを釣りたいなら“御蔵”ですね」と語る船長の眼は熱く燃えていた。

[動画]絶品!ロウソクチビキの炙り
抱卵イサキをゲット!
遠征ではこのサイズがメイン

(吉田 洋一郎)

今回利用した釣り船
静岡県宇佐美『秀正丸』
〒414-0001 静岡県伊東市宇佐美425-12
自宅:0557-47-4802
携帯:090-3158-6890
詳細情報(釣りビジョン)
秀正丸ホームページ
出船データ
■遠征五目船■
<新島> 3:00出船~6:30竿入~12:30納竿
料金:20,000円
<御蔵島>0:00出船~6:30竿入~12:30納竿
料金:31,000円
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
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