オフショアマガジン
2012.9.15号

早川丸・千葉県洲崎栄ノ浦港
最高のロケーションで楽しめる!東京湾口・洲崎沖のカワハギ

01_main.jpg

房総半島の西の突端、洲崎(すのさき)。東京湾口東の外れ、洲ノ崎灯台真下にある洲崎栄ノ浦港の『早川丸』で9月1日からカワハギ乗合船を出し始め、1日18尾、2日24尾、3日26尾とトップの釣果は尻上がりによくなり、4日には26~43尾の好成績が記録された。5日にも竿頭は28尾と上々の釣果、満を持して6日に出掛けた。

シーズン“盛期”はこれから!

寒季の釣り物と思われがちなカワハギだが、実は周年楽しめる。カワハギと言えば、「肝も膨らんで…」の枕詞が浮かぶように“肝醤油”が欠かせない。したがって肝が膨らむ晩秋からの釣り物のイメージが定着しているのだろう。また、潮温の低下と共に群れが固まり、数が釣れるようになるのも事実で“盛期”は確かにこれからの時期になる。しかし、9月とは思えない厳しい残暑に相まって潮温の低下も大幅に遅れ、東京湾口付近の潮温は未だに27、28度と高い。それでもこれだけの釣果が上がっているのだから、今シーズンの魚影の濃さが窺い知れる。

舵を握った早川元樹船長
仕掛け図

釣り場は、本当の目と鼻の先!

午前5時30分、早川元樹船長の操船で定刻に河岸払い。「釣り場はすぐですから、準備して置いて下さい」のアナウンスが終わったと思ったら、「ハイ、やって下さい。水深12m!」と船長。これが本当の眼と鼻の先である。
西には、富士山の姿がクッキリと浮かび、東に目を向けていくと、伊豆大島が横たわる。真っ白な洲ノ崎灯台の周囲の山々は緑に覆われ、これ以上は望めないと思われる程のロケーションである。潮色は澄み渡り、目を凝らせば海底の岩礁が見える程だ。しかし、洲崎の突端のこの釣り場、上げ潮の流れが速く、「思うように釣りが出来ない-」と判断した船長は、すぐに仕掛けを上げさせて、船を館山湾内に向けた。「ここは潮が速くなければいい釣り場なんですが…」と常連さん。

西には富士山がクッキリ
洲ノ崎灯台を囲む緑の山々

初獲物は20cm級のまずまずサイズ

航程4、5分、館山湾内の根回りで再スタート。アサリ餌を丁寧にハリ付けして仕掛け(胴突き3本バリ、オモリ25号)を沈めた。途端に小さいが明確なアタリに合わせると、小気味よい引き込みでハリ掛かり。「幸先よし!」と思ったが、釣れて来たのは、黒と黄色のストライプ模様が鮮やかな18cm級のカゴカキダイ。岩礁地帯に棲む美しい魚だが、船中第一号のカワハギと思い込んでいただけに少々ガッカリ。餌を付け直し再び仕掛けを沈めると、今度も着底と同時にアタリ。合わせた途端、ガツガツガツッとカワハギ独特の引き込み。今度こそ間違いなし!釣れて来たのは、20cm級のまずまずサイズだった。続いて同型が掛かり、好スタートを切ったが、その後は“定番ゲスト”のトラギス、ベラなどが連発、船長から移動の合図が出た。
館山湾内には、小さな根(岩礁)が無数に点在しており、カワハギ釣り場には事欠かない。しかし、これだけ潮温が高いとまだ群れはバラバラに散っている感じで、何処でも船中4、5尾釣れると、招かれざる“ゲスト”が連発した。それでも8時を過ぎる頃には、“ツ抜け(10尾)”する人も現れ、アタリも引っ切り無しにあるので、緊張感のある釣りが続いた。

餌はアサリの剥き身
この日は乗船者5人の“大名釣り”
竿先に神経を集中してアタリを待つ

25cm、23cm級を連発!

そして、9時を過ぎた頃、潮の流れが治まったということで、最初の釣り場に移動した。港の眼と鼻の先に戻った第一投でそれまでと違った強烈な引き込みで25cm近い良型のカハワギが釣れて来た。続いて23cm級と良型が連発、同乗者4人にも次々にカワハギが掛かり、船上は一気に活気付いた。
しかし、やはり長続きはせず、再び“ゲスト”の連発になり、船長は近辺のポイントにマメに船を移動させながら、数を伸ばしていった。
周囲の海面には時折、トビウオが飛び、潮色は終始真っ青に澄み、真夏を思わせる雰囲気。実際、気温も30度を超え、釣り座の左舷側は朝から強烈な日差しが降り注いでいた。どう考えても「カワハギを釣る陽気ではない-」という感じだったが、“ゲスト”を含め、終始アタリが続き強烈な暑さもさほど気にならなかった。

カワハギ、カワハギ、カワハギ…

洲崎沖のカワハギ釣り!未経験の方には是非お勧め!!

結局、1ヵ所で立て続けに釣れると言う事は最後までなかったが、それでも乗船者5人の釣果は全員が20尾前後(16~22尾)と十分に納得出来る成績だった。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、間もなく秋風が吹き始めるはず。そうなれば徐々に潮温も下がってくるはずで、散っているカワハギの群れも固まって来る。内房地区の釣果を見ていても、高潮温にも関わらずどこの船でもトップは20~30尾台を記録している。魚影の濃さは疑いようもなく、間もなく40尾、50尾の好成績が記録されるようになるだろう。 最高のロケーションで楽しめる洲崎沖のカワハギ釣り、未経験の方には是非ともお勧めしたい。

(野口 哲雄)

(カメラ・兵頭 誠司)

今回利用した釣り船
千葉県洲崎栄ノ浦港『早川丸』
〒299-2117 千葉県館山市洲崎766-3
TEL:0470-29-1095
詳細情報(釣りビジョン)
早川丸ホームページ
出船データ
カワハギ船:9,000円
※料金等は取材当時のものとなります。出船時間や料金の変更等がなされている場合がございますので、詳細につきましては釣り船までお問い合わせください。
プレミアムメンバー