オフショアマガジン
2013.11.1号

浅八丸・神奈川県平塚港
相模湾・平塚沖のアマダイ、大型交じりで絶好調!!

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神奈川県・平塚『浅八丸』では9月からアマダイの乗合船を出している。昨年に続き、今年も数・型共に絶好調だ。台風26号の通過前の釣果を船宿HPで見ると、10月12日は1~12尾、その内40~45cmの大型が船中6尾。13日は0~11尾で、47cmと51cmの大型も上がっている。更に14日も0~9尾、48cm、49cm、50cmのジャンボが3尾も上がっていた。相模湾では、早くも大型交じりのシーズン真っ只中に突入した感じだ。台風通過後の19日(土)、期待を胸に出掛けた。

アマダイは、穴に潜って餌を待つ

[動画]10月19日。アマダイ釣り
アマダイは関西方面では『グジ』、『グチ』と呼ばれ、高級料亭の食材として珍重され、一般市場にはまず出回らない。近年、関東地方でも釣り人達がその味の良さに魅了され、人気の的になっている。
アマダイは、赤、黄、白の種類があるが、一般的なのは赤アマダイ。白アマダイも釣りの対象になってはいるが、数が少なく、専門に狙っている船は静岡県の一部地区だけだ。“シラカワ”と言う別名があり、1kg数千円の高級魚だ。赤アマダイは、関東から南日本に分布し、食性は動物食で、水深30、40~120、130mの砂泥地に生息しており、穴に潜って餌が近づいて来るのを待っている。従って、仕掛けを海底30~50cmに漂わせ、竿をゆっくり上下させながら誘い、餌をアピールする事がポイントになる。

『浅八丸』船宿
釣り物、看板
舵を握った石井信幸船長

出船は午前7時、船着き場まで車で送迎

出船は午前7時。6時頃船宿に着いた。土曜日とあって、早朝から船宿前は人や車でごった返していた。誘導員に「アマダイ釣りに来ました」と告げると、駐車場に案内してくれた。道具を降ろし、受け付けを済ませ、お茶でも飲んでいれば、釣り物別に船着き場まで車で送ってくれる。アマダイは人気が高く、私を含め15人が乗り込んだ。定刻午前7時、舫い綱が解かれた。

30cmオーバー大友澄美江さん
“ゲスト”の大アジ
仕掛け図

第1投はサメ、直ぐ場所移動

空はどんより曇り、丹沢山塊に連なる大山に真っ白い雲の帯が掛かっている。富士山は10月半ばと言うのに、早くも7合目付近まで冠雪し、霞んでいる。急に秋の様相になって来た。
釣り場までは30分程で着いた。「ハイ、やってみましょう。水深は90m。タナはハリスの長さの半分位でやって下さい」。舵を握る石井信幸船長のアナウンスでスタート。北風が冷たく肌を刺し、船は波で揺れる。
開始から10分、右舷側が静寂を破り、リールを手で巻き出した。大アマダイを予感してか、電動を使わず最後まで手巻きで通した。海中を覗くと残念ながら厄介者のサメ。それを見た船長は、直ぐさま「上げましょう」で移動。

良型アマダイ

良型アマダイ

移動直後、好調に釣れ出す!

移動直後、右舷トモ(船尾)の大友澄美江さん(平塚市)がヒメコダイ(通称:アカボラ)を上げた。左舷ではガンゾウビラメと大アジ。どれもアマダイの“ゲスト”の定番だ。“本命”に近づいて来た予感。右舷胴の間(中央)の森山礼子さん(秦野市)に待望のアマダイ。右舷の大友さんもオレンジ色の竿を弓の様に曲げ、リーリングしている。跳んで行くと、「今度はアマダイです」と自信たっぷり。言葉通りに良型アマダイを取り込んだ。バケツの中を覗くと、30分も経たない内に、2尾のアマダイが泳いでいた。良いポイントに入った様で、あちらこちらで好調に釣れ出した。ここで私も竿を出した。海底は砂泥、オモリがめり込む。10秒程の間隔で仕掛けをゆっくり聞き上げ、アタリが無ければ、又ゆっくり着底させる。2m程聞き上げた時、ククッと小さなアタリ。リールを巻いて合わせる。途中何度も引込まれ、期待が膨らむ中、30cm級のアマダイが浮いて、ホッと胸を撫で下ろす。右舷の田島俊也さん(川崎市)にはオニカサゴが上がった。

43cmのビッグワン 鈴木吾郎さん
良型ゲット 森山礼子さん
俺もだ 森山正信さん

43cmのアマダイ、1.5kgのオニカサゴ

9時頃、いつの間にか風は北から西に変わっていた。それを期にミヨシ(船首)側にアタリが多くなった。左舷ミヨシから2番目の鈴木吾郎さんの竿先が何度も叩かれている。慎重にリーリング。「これでサメならどうしょう。2mの仕掛けで80cmタナを切ったら喰った」と言う。隣の人の差し出すタモに無事納まったのは、この日のビッグワン43cmの大型アマダイ!船長から「おめでとうございます」と、マイクを通して祝福されると、「実は今日66歳の誕生日なんです。最高の記念日になりました」と顔を崩す。隣の大和田友美さん(流山市)に大きなオニカサゴが、タモに絡まりながら無事取り込まれた。下船後、船宿で検量すると、何と1.5kg。オニカサゴは、アマダイのゲストとして、必ずと言っていい程釣れるが、これ程大きなのは珍しい。「刺されると怖いので船長に捌いて貰いました」と、後で大和田さんから伺った。賢明な選択だ。
アタリが遠くなると場所移動。そして、移動する度に、誰かの竿にアタリが来る。田嶋俊也さんがリールを巻いている。海面にポカッと浮いたのは大型のアマダイ。メジャーを当てると36cmジャスト。笑顔でカメラに応えてくれた。納竿間際、森山礼子さんは、船長からの「上げて、場所移動します」の合図に、竿掛けに掛けたまま、リールのスイッチを入れた。「何か重いかな?と思ったが、そのまま巻いて来たら、こんな大きなアマダイが掛かっていました」と笑った。計測すると35.5cm。無欲で手にした本日3番目のビッグ。何とも羨ましい。

オニカサゴの1.5kg
36cm 田嶋俊也さん
納竿間際に35.5cm

釣果は最高8尾、オデコは1人だけ

アマダイの釣果は0~8尾。残念ながら1人オデコが出てしまったが、全体では8尾が1人、6尾が3人。4、5尾釣った人が多かった。他にヒメコダイや大アジ、ガンゾウビラメ、イトヨリ、オニカサゴ等、食べて美味しい“ゲスト”が多数釣れた。台風26号の通過後、既に27号が発生している状況下。北風が強く波も高い中での釣りを思えば、上々の釣果と言えよう。
晩秋から冬にかけて、益々脂も乗り、美味しくなる。日並みに恵まれれば、まだまだ数も型も楽しめるアマダイ。船長は「2月までやる」との事。“旬の高級魚”アマダイ、是非出掛けてみては如何だろう。

(釣りビジョンAPC・飯妻武夫)

今回利用した釣り船
神奈川県平塚港『浅八丸』
〒254-0803
神奈川県平塚市千石河岸57-13
TEL:0463-21-0904
定休日:原則として第2・4・5火曜日
詳細情報(釣りビジョン)
浅八丸ホームページ
出船データ
出船時間:朝7:00出船~14:00沖上がり
乗船料金:8500円(氷・オキアミ付)
竿・リール:レンタル道具有り
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