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【絶対的な憧れ】ジャイアントベイトでモンスターバスを釣れ! ”ビッグバスハンター”Satanシマダのアメリカ取材の舞台裏!

2023年06月14日公開

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長年、池原ダム(奈良県)に通い続け、多くのモンスターを仕留めてきたSatanシマダ。彼の“ジャイアントベイト”スタイルは、誰もが憧れ、その激的な釣果に目を見張る。そこには「狂気に満ちた」パワーと危うさが存在する。彼のスタイルをストレートに表現し、見た者すべてが感じるファーストインプレッション、それが「Are you mad?」(狂っているのかい?)。それを番組名にした釣りビジョンの人気コンテンツ「Are you mad?」がアメリカ取材を敢行!担当ディレクターとして、ロケの裏側、そしてロケに臨むSatanシマダの素顔に迫る。

“ジャイアントベイト”スタイルは「魔力」!?

かつてネストのサイトフィッシングで一躍脚光を浴びたSatanシマダが、近年新しい“ジャイアントベイト”スタイルを確立。
その要となるルアーが4連結のジャイアントベイト「BALAM(バラム)300」。これまでの“ジャイアントベイト”では成しえなかった超高速リトリーブを多連結ボディで実現。更にその多連結ボディが発するサウンドがスレたデカバスに捕食スイッチを入れ、勢いよくバラムにバイトする。その光景には度肝を抜かれる。いわゆる「早巻きでドン!」。

そして、狂気に満ちた魔力を放つ「エイトトラップ」。誰もが経験した足元まで来てUターンしていったデカバス達に、八の字を描くことで再び捕食スイッチを入れ、狂ったようにバラムに喰いつかせる。その姿は見る者すべてを虜にする、まさに「ジャイアントベイトの新境地」である。

まるで悪夢のような惨劇!! カリフォルニア州・クリアレイクで未曾有の事態

アメリカロケ出発の1ヶ月前、現地コーディネーターのマットペイノ氏からシマダに送られてきた1枚の写真。見ると一面雪景色。「ロケは1ヶ月先の話、その時は余裕で溶けているはずやから大丈夫やって」とシマダは言う。だが正直、担当ディレクターである私は不安を隠しきれずにいた。そして出発5日前、その不安は的中。現地の気温は2~8℃と春には程遠いとのこと。

今回の狙いはプリスポーンのモンスターバス。日本なら間違いなく延期する状況なのだが、舞台はアメリカ合衆国。出発直前での延期やキャンセルは、費用を丸々ドブに捨てる事になる…強行するしかなかった。とは言え、慣れない海外ロケ。ディレクターとしてのプレッシャーと不安が重くのしかかる。
関西空港から約10時間のフライトでサンフランシスコ空港に到着。外に出ると想像以上の寒さに驚愕。念のためダウンジャケットを持って来たのは大正解だった。しかし、正解だと思った気持ちはすぐに消し去られた。

実釣初日、クリアレイクのボートスロープから眺めた景色はまるで富士山を彷彿させる雪山。
「いやいや、冬やん」
想定外とはこの事だ。クリアレイクで30年以上のキャリアをもつスーパーロコ・アンジェロに聞くと、バスはまだスポーニングに入っておらず、シャローに差している魚は少ないという。水温8℃、そして予報通りの冷たい雨と爆風。更には霰まで降り出す始末。まさに「なんて日だ!」。初日にしてホームシックになりかけた。

 

持参の衣類を全て着込み、取材を敢行!

クリアレイクでの実釣はトータル4日間。私はスーツケースの中の衣類を全て着込み、取材を敢行した。
ひたすらシャローでバラムを引き倒したシマダだったが、バスはおろかベイトすら目視する事はなく、苦行の時間が続く。そんな中、実釣2日目に別行動をとっていたマットペイノ氏がスイムベイトで7匹釣ったという情報が!

そこは水深3mラインのステージングエリア。シマダの表情が曇る。そう、レンジを下げてしまう釣りではアメリカに来た意味が全くないからだ。しかし、このままではノーフィッシュの可能性もある。それだけは何としても避けたい。シマダと現地コーディネーター、私も含め議論を重ねた。背に腹は代えられない。悩みに悩んだ末そのエリアへ向かった。

魚探を見ると無数のベイト反応。シマダが手にしたのはリップ付きのジャイアントベイト、「バラム・ヴァリアンテ255」。すると、僅か数投でヒット!しかし、惜しくもフックアウト。その後もショートバイトが続き、今まで何もなかったのが嘘のよう。腹をくくりこのエリアで粘る事にしたシマダ。そして実釣3日目の午前9時、陽が差し始め水温が上昇したタイミングでついに待望のアメリカファーストフィッシュを手にした。その後も粘り1匹追加、九死に一生を得た。

今回の救世主、「バラム・ヴァリアンテ255」

開発期間は約4年。最大の特長は「バラムでは攻めることのできないレンジを通せる」という点。潜行深度は約2.5~3m。ロムリップ(シリコンリップ)を搭載させた事により、一般的なリップ付きのハードベイトには不可能である「同じレンジをキープしながら超高速リトリーブ」を可能にした。水面直下周辺のデカバスを魅了してきたバラムだが、ヴァリアンテならより深いレンジに潜むデカバスにもバラムの驚異的なアクションを見せつけることが出来る。

ついにバラムフィッシュ炸裂!取材最終日、春が訪れた!?

実釣5日目、2ヶ所目のニューメロニズレイクでは自称・アメリカのバラマーというオプティマムベイツのプロスタッフ、ジョシュ氏と合流。
スタートはまず彼の釣りを見せてもらう事に。すると開始早々、インレット手前のレイダウンを通すとバラムにチェイス!サイズは小さいがアメリカで初めてアクティブなバスの姿を確認した。シマダは撮影艇にいる私に向かって「間違いなくいける!」と確信の笑み。私自身も「アメリカに来て良かった」と感じた瞬間だった。

だが、安堵したのは束の間、状況はクリアレイクと何も変わってはいなかった。活性が高かったのは朝一のみでシマダのバラムにチェイスはない。
「一体どうなってんねん…」
私は何度も天を仰ぎながら日頃の行いを思い返していた。
「これからは募金箱を見れば必ず募金しよう」
そう心に誓った。

そして実釣6日目、ドラマは予告なく訪れた。
凹凸が目立った岩盤を見たシマダは「あそこ釣れそうやなぁ、でも釣れへんねんなぁ~」と呟き、バラムをキャスト。するとバラムの早巻きにスーパーストライク!サイズはともかく執念のバラムフィッシュであった。

そして実釣最終日を迎えた我々はニューメロニズレイクを見切り、急遽チュロックレイクという湖へ。するとようやく気温が上昇。これまで着ぶくれという言葉を体現していた私も、ようやくロンTで過ごせる状況に。
ジョシュ氏の情報を頼りに、桟橋周りを入念にバラムで通すシマダ。すると、ついにシマダのバラムに勢いよくビッグバスがチェイス!エイトトラップを仕掛けるシマダ!狂ったように反応するビッグバス!だが…反応したのは僅か数回。焦るシマダ、夕暮れでやけた頬がより一層切なく映る。
「あともう一日残りたい、残れば絶対釣れる!どうにかして無理か?」
こうして、Satanシマダのアメリカ釣行は幕を下ろした。

想定外の寒さにロケは難航したが、諦めず信じて投げ続けるシマダの真摯な姿勢を目の当たりにした私は、ジャイアントベイトスタイルの「凄み」を改めて感じた。
次は心からこう言えるタイミングで訪れたい。
「Are you mad?」

Satanシマダのアメリカ釣行前編は、『釣りビジョンVOD』で配信中、後編は7月11日に配信予定。


■「Are you mad? STRIKE18 ついに海外進出!アメリカ・クリアレイクで未曾有の事態」は『釣りビジョンVOD』で配信中
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