2026年04月23日公開
琵琶湖最大のバス釣りトーナメント、ビワコオープン。釣りビジョンマガジンでライターを務めるこの哀れな語り部(←筆者のことです)が、僭越ながら年間優勝を目指して、まずは第1戦にエントリー。その結果はなんと!
絶対に釣らなければいけない、春の超難関大会
2003年から続いているビワコオープン。過去にはここから名を馳せ、世界へと羽ばたいていったアングラーもいたりする、由緒ある大会なのである。有名プロからレンタルボートのサンデーアングラーまで誰でも参加しやすい敷居の低さも魅力で、参加人数は長年にわたって琵琶湖のナンバーワンを誇る。今回も131名の腕自慢が我こそはと参加し、釣りの戦略、技術などを競ったのであった。
さて、この哀れな語り部は一昨年にバスボートを購入したのだが、2024年は秋2戦、2025年は春2戦しか参加していなかった。しかし、今年は身の程知らずにも年間優勝を目指し、全戦参戦したいと思っている(といっても、今年は全3戦と少なくなってしまった)。ビワコオープンは賞金がないこともあり、単戦優勝より年間優勝を狙う方が戦略性があって面白いと感じたからだ。
それには、この3月大会は絶対に1本は釣らねばならない。近年の琵琶湖は年々バスが釣りづらくなっていて、特にビワコオープン3月大会は難易度が高い。腕自慢が集まっているのに例年のウェイイン率は25%前後という難関なのだ。ボウズは参加点の5ポイントのみとなり、この時点で年間優勝争いは1/4に絞られるといっていいだろう。
なので、語り部の戦略としては「とにかく1本でも釣れる可能性が高い作戦」を選び、それを念頭に置いたプラクティスをすることにした。
勝負事にこだわりは必要なし、やっと気づけた50歳の春
今まで3月下旬の大会というと、ホンモロコが産卵のため浅場に群れで押し寄せるタイミングと重なるため、シャローの巻きモノやカバー撃ちでハメてやろう、と思っていたりもしたこの哀れな語り部(ここでいうシャローとは水深2mより浅いカバー周りです)。クラシックなバスフィッシングへの憧れがあったのかもしれないし、カッコよく釣りたいと思っていたのかもしれない。しかし、勝負事にこだわりやスタイルなどの主張は不要だと、最近になってようやく気づいた(笑)。目の前の「今」を最適な方法と技術で釣るしかないのだ。
また、ここ8年ほど琵琶湖のシャローは季節問わずかなり不安定である。釣れるときは釣れるが、釣れないときは全然釣れない。それもあって、3月大会本番ではいい結果を残せずにいた。なので今回は、いくらプラクティス中にシャローにバスの気配を感じても「あれは本番では釣れない」と、常に自制を心がけていた。
プラでは、シャローへの上り口周辺にあるいい感じのハードボトムとウィードパッチにヤマを絞って魚探掛けをすることにした。ただ、これは琵琶湖に限らず早春の基本的な考え方であり、全然特別なことではない。仕事がかなり忙しい時期ではあったが、無理やり大会直前の2日間をプラに当てて、魚探掛けと釣らない釣りに徹した。なかなかいい場所は見つからなかったのだが、2日目の夕方にたまたま有望なスポットを見つけ…ヴァップスイマーのウェイテッドリグに明確なバイト!しかし、これは合わせずにバスが口からルアーを吐き出すのを待った。そして、重大な変化に気づくこともできた。
あとは本番で釣るだけだ。
前日に見つけたスポットで朝からヒット!
迎えたビワコオープン当日。今回は琵琶湖大橋西詰にあるリブレバスクラブからスタート!南湖西岸のポイントを目指し、引き波で荒れる湖面をバスキャットで飛ばした。さすがにバスボートは速い。何艇か抜きつつ、あっという間にポイントにつくと…おっと、誰もいない。もらったぜ。
狙いは水深3.5mほどにあるウィードパッチ。シャローへ上がる道筋上にあり、この時期のベイトとなるホンモロコが集まっていたのも超重要ポイント。まずはヴァラップスイマーの3.5gジグヘッドからスタート。ウィードの上を引くイメージでリトリーブすると…2投目に「コン」という軽いアタリが早速出た。アタリの出方が小さいので、サカマタシャッドのネイルリグに変えると…今度は明確な強いバイトが出た。すかさず合わせ、ゆっくりと慎重に寄せると…ランディングに成功!大きくもないが小さくもない、しかし語り部的には大きな意味のある1本を獲ることができた。
この場所の近くには他にふたついいパッチがあったが、それぞれ他の人に入られていた。粘りすぎても良くないので、ひとまず別の場所を目指して南下することにしよう。
そこも付近に3つのいいパッチがある。ひとつは入られていたが、他のふたつは空いていたので、一番有望なスポットへイン。ここはさっきの場所よりも少し深いので、サカマタシャッド4.5インチの3.5gジグヘッドリグから。ウィードに若干絡めるようにミドストしていると…重くなって…これまたバスだ。今度は55cmくらいの十分サイズ。よっしゃ!
ここは魚の気配が濃い。一昨日は全然いなかったので、おそらく入りたてだろう。なら、もう1本釣れるはず。
今度は同じくサカマタシャッド4.5インチのネイルリグで中層を漂わせていると…ゴン!と強いアタリ。瞬間的に合わせると…今度はデカそうだ。これも慎重に、ゆっくりと、ドラグを効かせながら寄せる。やった、ネットに入った! 3,500gはありそうな太いバスだ。
ついに、今の琵琶湖ではなかなか難しいリミットメイクを達成した。時刻10時半過ぎ。しかし、ここで集中力の糸がプツンと切れてしまい…釣りの精度が下がってしまったように思う。このまま追加はできず、12時半には帰着の途についた。
ウェイイン率は18%という狭き門だった
帰着すると、桟橋の雰囲気が沈んでいる。これは釣れてないな。重いウェイインバッグをボトムアップの久保田将吾さんに手伝ってもらいつつ、検量場所まで運んだ(腰が痛かったのだ)。久保田さんは7kgを釣ったという。そして…。
「3本で、7,870g!」
結果、3位。おめでとう、語り部!この日は参加人数131名中、釣れたのは23人。ウェイイン率は実に18%というかなりタフな1日だったようだ。では、語り部以外の上位のパターンをどうぞ。
5位 久保和寛さん 6,110g/3尾
赤野井2.5mのハードボトムにウィードの新芽が絡んだ場所。釣り方はヴァラップスイマー3.3インチ(ボトムアップ)の0.9gジグヘッドリグのボトスト。
4位 久保田将吾さん 7,030g/3尾
場所は南湖浚渫跡エリア。釣り方はヴァラップミノー5インチ(ボトムアップ)の3.5g、5gジグヘッドリグのミドスト。
2位 仲和也さん 8,500g/3尾
安曇川周辺、雄琴港ミオ筋にて。釣り方はサイコロラバー(O.S.P)の5gダウンショットリグ。
優勝 本津貴文さん 9,130g/3尾
場所は南湖西岸の地形変化に絡むウィード。釣り方はソウルシャッド62DR、ドリフトフライ4インチジグヘッドリグのボトスト、シボフラット4.8インチの3.5gテキサスリグ(いずれもジャッカル)。
というわけで、目標だったウェイインだけでなく表彰台も獲得でき、上々の結果だった。1本のバスを手堅く釣る、という戦略の延長にこそリミットメイクがあったのである(それくらい語り部はトーナメント素人です)。次戦は9月27日。参加者の皆さま、運営の皆さま、おつかれさまでした!
この記事を書いたライター
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