オフショアマガジン
2014.1.15号

信栄丸・千葉県乙浜港
千葉県・白浜沖のヤリイカ、本格シーズン間近!!

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千葉県・房総沖のヤリイカ事情を乙浜港『信栄丸』安田仁船長に聞いた。「例年、11月頃から釣れ出すんですが、今シーズンは潮温低下が遅れ、釣れ出しも遅れましたね。でも“寒スルメ”は美味いので最初はスルメを狙い、様子を見てヤリを狙って行きます。今は丁度端境期。スルメ用の直結仕掛けとヤリ用のブランコ仕掛けの両方を持って来て下さい」。冬の人気ターゲットヤリイカ。シコシコ食感のイカソーメンが最高だ。又、スルメイカの胆とヤリイカの身で作る塩辛も絶品。端境期の今は両方狙えるのが嬉しい。3日に2通りの仕掛けを準備して出掛けた。

大型船に10人限定!

夜中も煌々と点いている
港に午前5時半集合との事。5時頃港に着くと船の前に既に数台の車が駐車していた。5時半、船に明かりが灯り、釣り座抽選が始まった。抽選番号順に釣り座に着く方式だ。私は左舷ミヨシ(船首)に座った。大型船に片舷5人限定だから余裕たっぷり。釣り支度をしていると、女将さんからモーニングコーヒーの「お・も・て・な・し」。寒い朝、熱いコーヒーは気持ちまで温まる。
6時10分過ぎ、舫い綱が解かれ、真っ暗な海にレーダーを回しながらの出船。東の空が薄っすら朱色に染まり出した。港の明かりが遠ざかって行く。20分程で釣り場の白浜沖に着いた。

舵を握った安田仁船長
有延さん、4点掛け
[動画]スルメイカからヤリイカに主役交代

スルメイカの3点掛けで幕が開いた

栗林さん、直結仕掛けで乗せた
エンジンがスローになると、18㎝ヅノの直結仕掛けを投入機にセット。先ずはスルメイカを狙う。「ハイ、どうぞ。水深177m、110~160mに反応が有ります。底には居ないよ!サバの中にイカが交っている」と言う船長のアナウンスでスタートした。「乗らなかったら底の方から探って!」と船長。皆、懸命に誘い上げるが乗らない。「上の方も見てよ」と船長も真剣だ。「ハイ、上げて。150~100mを上げながら見て来て」と帰りの駄賃を狙う。船長は船を流し直し、イカの群れを追う。「80~150m、サバ反応だけど、やって見て。中にスルメがいるよ」。漸く左舷トモ(船尾)の野田美樹さん(志木市)がスルメイカの3点掛けで幕が開いた。底近くで乗ったと言う。 

仕掛図
1時間もしない内に“ツ”抜け
“寒スルメ”の船上干し

スルメイカの“入れ乗り”タイム突入

流し目。「水深176m。幅広く探って見て」と船長は、その都度細かくアナウンス。右舷ミヨシ(船首)の有延英哉さん(横浜・磯子区)はスルメイカの水鉄砲の洗礼を受けながら、先ず1杯を取り込んだ。又、船長の「上げて」の合図でリールを巻き始めた時、巻上げ途中で乗せ、「1杯バレた!」と言いながらもダブルで取り込み、続けて4点掛けを取込んだ。調子が乗って来た。船長は「160mで止めて。イカが船に付いて来ている。下まで降ろすとイカが散ってしまう」と細かなアドバイス。“入れ乗り”に突入した。あちらこちらでリールの巻上げ音が響く。左舷の港屋浩一さん(松戸市)が2点掛け、原田直樹さん(川口市)は3点掛け。カメラで追い切れない。原田さんは見ている前で乗せ、「ドラグを閉めているのに重くてリールが巻けない」と言いながらスルメイカの5点掛けを叩きつける様にして取込んだ。右舷側全員リールを巻き出した。3人同時に2点掛け、原田さんは又も3点掛けを取込んだ。有延さんは、釣れた傍からスルメイカを開き、船上干し。“イカ暖簾”がグングン伸びて行く。

港屋さん、やりましたね
原田さんの5点掛け
野田さん、バンザーイ

ヤリイカの2点掛け、4点掛け

山崎さん良型でしょう
9時を回った頃、「ヤリイカ釣りに行きます。仕掛けを変えて下さい」と船長。早速、野田さんに「ヤリイカが乗った」と言ったが、上げてきたら麦イカ(スルメイカの“子供”)で苦笑。場所移動後、山崎裕史さん(春日部市)が2点掛け、斉藤隆さん(さいたま市)が4点掛けを取込んだ。ヤリイカの群れに当たればバリバリ乗り出す。居る場所には居る事を確信した。右舷の有延さんが慎重にリールを巻いている。目測45㎝は優にある良型ヤリイカを釣り上げた。続けて2点掛けも取り込んだ。

栗林さん一杯バレてしまった
斉藤さん4点掛け
野田さん、「ズシンと乗ったよ!」

“寒サバ”に交ってヤリイカ

10時頃から“寒サバ”が交る様になって来た。「ヤリイカは底を丁寧に誘って」と船長。右舷トモの大熊博さん(久喜市)は折角のヤリイカが2回も“ハモノ”に食い千切られて上がって来た。「何で喰われちゃうんだろうか?リールを巻くのが遅いのかなー?」と自問自答しながら悔しがる。栗林正春さん(市川市)はサバを掻い潜りヤリイカを抜き上げた。栗林さんは「スルメイカ竿ではバレ易いので、竿を替えた」と言う。繊細なヤリイカの場合、穂先が柔らかく敏感な方が、乗りが解り易くバレ難い。
港屋さんはヤリイカを3点掛けたが、「海面で1杯バラシてしまった」と残念がる。私も最後の流しでオモリの着床後、ゆっくり聞き上げた時、ズシッとイカが乗った。大型ヤリイカの5、6点掛けを想像し、胸を躍らせながら巻き上げに入ると、途中でズンズンと重さが加わる。竿先が海面を指して立たない。リールの回転速度を上げても、テンションが掛かると、自然に調整が働いて巻上げスピードが落ちてしまう。取込むまでに長い時間を感じた。海中にイカの魚影が見えた。取込んだのはスルメイカ3杯に“寒サバ”の4点掛け。重いわけだ。11時半、左舷トモの野田さんがスルメイカの5点掛けを達成したところで納竿となった。

大熊さん、やったね!
栗林さん、4点掛け
有延さん、45㎝は有るよ!

1月中頃には、ヤリイカに主役交代!!

この日の釣果は、港屋浩一さんがスルメイカ25杯、ヤリイカ5杯で合計30杯。次が29杯と続く。ヤリイカも群れに当たるとバリバリ多点掛けで釣れた。“主役”の入れ替わりが楽しみだ。ヤリイカは、最初は小型のメスが釣れ出し、後から大型のオスが入って来る。今月中頃にはヤリイカ中心になるだろう。良型も多くなり、主役交代も間も無くと思う。今シーズンのヤリイカ、期待して良さそうだ!

(釣りビジョンAPC・飯妻武夫)

今回利用した釣り船
千葉県乙浜港『信栄丸』
〒295-0101
千葉県南房総市白浜町乙浜1299-3
TEL:0470-38-2427
詳細情報(釣りビジョン)
信栄丸ホームページ
出船データ
ヤリイカ:予約乗合
乗合料金:9,000円(氷付き)
集合時間:午前5時30分、出船時間:午前6時00分
定 休 日:毎月第2・4水曜日
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