釣りビジョン
ON AIR
2014.5.15号

坂口丸・神奈川県小田原早川港
神奈川県・小田原沖でムギイカ釣れ出す!

風薫る5月。そよ風が肌に心地良く感じる季節になった。例年、麦の穂が出る時期(関東圏)に釣れ出す事からついた呼び名がムギイカ(スルメイカの幼名)。昨年はアッと言う間に終わってしまったので心配していたが、今年は好調に幕開けした。神奈川県・小田原早川港『坂口丸』では、4月29日に5~73杯、5月1日には10~92杯と爆釣モードに突入した。走りのムギイカは “柔らかくて甘い”が定評。3日(土)食い気に誘われ出掛けた。

ムギイカシーズンは、4~6月

久保田源太郎大船長
出船は午前6時30分。ゴールデンウイークの渋滞を心配し、少し早めに家を出たが、西湘バイバスは渋滞も無く、『坂口丸』には予定より30分も早く着いた。手続きを済ませ、右舷胴の間(中央)にクーラーボックスを置き、車は係留船の前に駐車した。待合所で久保田源太郎大船長に状況を聴くと、「ムギイカシーズンは4~6月です。7月以降は“成魚”になったスルメイカ釣りになります。スルメイカはスーパーでも売っているけどムギイカは売っていないよ。自分で釣らないと食べられない!」と話す。期間限定のムギイカ。是非とも釣って帰りたい。

『坂口丸』受付
小田原早川漁港
良型のムギイカ

釣り場は港から5分。目と鼻の先

祝日とあって釣り人は私を含め12人。定刻の6時30分に出船した。海上は無風、快晴のベタナギで、この上ない釣り日和。朝日が海面にキラキラ反射して眩しい。最初のポイントは5分程走った港前。まさに目と鼻の先だ。久保田忍船長は慎重に船を旋回すると、「ハイ、水深48m。下から10m位を探って下さい」とアナウンス。右舷ミヨシ(船首)2番目の木村和喜さん(府中市)が早速リールを巻き出した。上から2番目のスッテに掛かって上がって来た。写真を撮っていると、船長からの「こっちも釣れているよ」との声で跳んで行く。左舷胴の間の山本聡一さん(目黒区)が良型の2点掛け。「下から5m位誘ったら乗りました。仕掛けは市販のマルイカ用を使いました。今年初ムギイカです」と嬉しそうだ。船長は小まめに移動を繰り返す。

出だし好調。山本聡一さん
ツノに触るけど、今日は乗りが渋いね
[動画]誘いが肝心!ムギイカ釣り

仕掛け色々、釣り方色々!

手釣り、竿釣りと人それぞれ。右舷ミヨシの久保田三喜男さん(早川町)は、スッテと11cmプラヅノ交りの直結仕掛けの手釣り。20~30cm間隔で手繰り、1杯ずつながらコンスタントに釣り上げて行く。大ドモ(船尾)の丸山健太郎さん(厚木市)も手釣りで、40~50cm間隔で手繰る。何度も途中で「ダメだ。途中で落ちてしまった」と言いながらも、時折1杯、2杯とバケツに放り込む。手釣りの人を除けば、殆どの人が、ライトな竿に小型電動か手巻きリール。仕掛けは、マルイカ用や、5、6cmスッテに11cmプラヅノを交ぜたブランコ、又は直ブラ仕掛けと様々。左舷ミヨシの有馬博司さん(藤沢市)は「乗りが渋いので、直結仕掛けから11cmのブランコに替えたら釣れた」と言い、ポツリ、ポツリながら良型を取込んでいく。秋山安延さん(都築区)は、「赤白のスッテだけに乗ってくる」と見せてくれた。

マルイカヅノに良く乗った。木村和喜さん
直結仕掛けは幅広く探れる。久保田三喜夫さん
このサイズが美味しい

良い群れに当れば7、8点掛けも

船は真鶴半島に沿って南に移動しながらの釣り。何処でもムギイカは乗るが、拾い釣りの様相を呈してきた。11時半頃、手釣りの丸山さんが目の前で3点掛けを取り込んだので、「おめでとう」と声を掛けたら、「良い群れに当ればこんなもんじゃない。付く時は1度に7、8点掛けもありますよ。今日はヤマ場無しで終わりそうだ。活性が良い時は、中オモリを掴むまで手繰り、そこで乗る事も有ります」と、頼もしい話が帰って来た。

赤白スッテに良く乗って来た
小田原城が目の前
手釣りで幅広く探った

正午過ぎ、小田原城の目の前で“入れ乗り”モード

正午過ぎ、最初の小田原漁港前のポイントに戻って来た。目の前に小田原城の天守閣が見える。数隻の僚船に交っての釣り。「上から20m辺りの所まで反応が出ています」と船長。木村さんの竿が曲がった。それまで、「イカがツノに触るけど乗らない」とボヤいていたが、一気に活気が出て来た。小型のムギイカでも一人前に水鉄砲を吐きながら上がって来る。隣の久保田さんが3点掛けを取込んだ。右舷トモの鈴木良和さん(足立区)も良型をダブルで取込んだ。1杯ずつが多いが、“入れ乗り”モードに突入した。有馬さんは釣れた側から沖漬けにしていく。特に沖漬けには拘りが有る様で、「醤油、日本酒の他、山椒の粉末と鷹の爪を入れると、一味違って美味い」と熱弁を振るう。
活性が上がって来ると、確実にバケツの中が賑やかになってくる。

群れに当れば7、8点掛けも!
ほらね、赤白スッテでしょう!!
このサイズなら文句なし 鈴木良和さん

鈴木端貴さん、山本聡一さん、藤田雅史さん、仲良し3人組
待ってました!“入れ乗り”タイム
沖漬けに拘る 有馬博司さん

午後の入れ乗りタイム 鈴木端貴さん
仕掛け図(竿使用)
仕掛け図(手釣り)

この日のトップは46杯

久保田忍船長
前半、ポツリポツリと忍耐の拾い釣りだったが、正午過ぎから、2点掛け、3点掛けを含め“入れ乗り”モードに突入した。「もう少し早かったら束釣り(100杯)も夢ではなかった」と、“タラ・レバ”の計算が脳裏を占領する。トップは手釣りで46杯。次が31杯と続く。
船長は、「日により、イカが大きかったり小さかったり安定しない。型が小さい時は、スッテ系の5、6cmが良い。今日も各ポイントに反応が有るので、今後が楽しみ」と話していた。その言葉はすぐに裏付けられた。翌日の4日はトップ67杯、6日は72杯、そして7日には何と237杯の大爆釣!!
ムギイカは一潮毎に大きくなると言われている。5月中旬、小田原沖のムギイカは、最盛期に突入した。

(釣りビジョンAPC・飯妻 武夫)

今回利用した釣り船
神奈川県小田原早川港『坂口丸』
〒250-0021神奈川県小田原市早川1-3-7
TEL:0465-22-8266
詳細情報(釣りビジョン)
坂口丸ホームページ
出船データ
ムギイカ船料金=9,000円(氷付)
出船時間:午前6時30分、納竿時間:午後2時
貸道具:有り(300~1,000円)
ページトップ