いつもなら、オスの白子は他の内臓とともに捨ててしまっているが、実はこれもイケるんじゃないだろうか。というわけで、丁寧に取り出したニジマスの白子を食してみることに。考えているのは2品。ひとつは『白子ポン酢』。そしてもうひとつは『白子のバターしょう油焼き』。どちらも下処理は同じで仕上げ方を変えるだけ。この2品で美味い酒を飲もう!【白子の下処理】1)取り出した白子を水洗いして、塩をやや多めに振っておく。2)その後、白子を流水で洗う。3)水を張ったボウルに白子を移し、塩を大さじ2杯入れてかき混ぜ15分くらい置いておく。4)お湯を沸かし、白子を30秒~1分ほど茹でる。茹でた白子の血合いや筋を竹串やツマヨウジで取る。5)白子を氷水の入ったボウルに移して身を締める。6)キッチンペーパーで水気を取ったら、日本酒に30分ほど漬けておく。白子を取り出しキッチンペーパーで水気を除去。これで下処理は完了。【白子ポン酢の作り方】下処理済みの白子を沸かしたお湯に入れ、2~3分茹でる。茹であがったら冷水で身を締めて水を切る。そしてひと口大にカットして、ポン酢に浸して完成。好みで万能ネギや大葉をあしらい、スダチやカボスをひと絞り。クリーミーで濃厚な舌触りが印象的。日本酒のアテとしてなかなかの一品。【白子のバターしょう油焼きの作り方】下処理済みの白子をぶつ切りにして、小さじ2杯のしょう油に浸して味をつける。白子に大さじ2杯の片栗粉をまぶす。熱したフライパンにオリーブオイルをひと回し。そこに白子と小さじ2杯のバターを入れ、付け合せの豆苗と一緒に炒める。白子に火が入り、表面がこんがりキツネ色になってきたら完成。これまたビールが合う一品。バターとしょう油の風味と白子のふんわり感がマッチ! まぁ2品ともお酒のアテの珍味としてはとても秀逸……ではあるものの、イクラか白子か?と問われれば、間違いなくイクラ。しかし、白子だって調理すれば、旨いお酒が飲めるのです!