その後、東岸の浚渫エリアや西岸のハードボトムなどでしつこく探るも…アタリはなし。たまにラーメンの匂いがするカバースキャット3.5インチ(天下一品コラボバージョン)を投げてみるが…そう甘くはない。しかし、13時20分ごろ、ついにそのときがくる。水深5mにある沈みモノ。そこに投じた未来のカバースキャットのファーストコンタクトだった。ラインは少し弛んでいたが、小さく、しかし明確に「コン」というアタリが手元に伝わってきた。落ち着いてラインスラックを巻き取り、フッキングを決めた。心地いい重さがバットに伝わってくる。50アップだな…と思いながらリールを巻いているとバスが水面に水飛沫を上げた直後、フッとラインテンションがなくなった。絶対にやってはいけない、痛恨のバラシである。ロッドをライトにしていたのを忘れていて…フッキングパワーが弱かったのだと思う。合わせがしっかり決まっておらず、水面でテンションが緩んだ瞬間にフックが外れてしまったのだ。冬の貴重な1匹を…と悔やんでいても仕方がないので、似たようなシチュエーションで釣り続けることにした。釣れない時間はすぐに経ち…あっという間に15時を過ぎた。ボートの帰着時間は16時、もう崖っぷちである。しかし、焦るとポーズ時間がどうしても短くなりがち。カウントに集中し、愚直に軽いジャークを続けていると…あれ、なんかちょっとジャークの抵抗が重いかも。もう一度ジャークをしてもまだ重い。根がかりかバスか、どっちでもいい…と、今度は思い切り巻き合わせをくれた。重い抵抗はあるが、動く! バスだ! カバーから離れたら念の為もう一度合わせを入れて、ファイトを続ける。しばらくして浮いてきたのは…50cmあるなしの悪くないサイズだ。落ち着いてネットに滑り込ませた。やったぜ、横沢元編集長!結果、2バイト1フィッシュ。未来のルアーで12月でもボコ釣れ…とまではいかなかったが、ポコ釣れくらいか? バラシがなければ50cm級が2本なので、まあ今の琵琶湖なら全然悪くない。いや、むしろ優秀な部類だろう(と信じたい)。とはいえ、カバースキャット3インチは基本的には従来品のサイズ違いだと思うので…今度は全く新しいタイプのルアーでも挑戦してみたい。社長の皆様、よろしくお願いします! 読者の皆様、今年もよろしくお願いします。