もう爆釣劇は訪れないのか・・・?しばらく釣りを続けていると、漆黒の海にバチャバチャとライズ音が響く。そして、ラインブレイクが多発!?ん?なんだ?シーバスもいるようだが・・・?銀色に輝く魚体うねらせ海面まで出てきた魚。それはタチウオであった!どうりでラインブレイクが多い訳だ。賑やかな夕マヅメから沈黙の時間が続いたが、漆黒の静かな海にはふたたび、シーバスと太刀魚のライズの音でにぎやかになった。それでも・・・深夜0時を回っても、ことアジに関しては気配無し。夕方はあれだけのアジが回って来たのだから、きっともう1度くらい時合はあるはず!と信じ、私と友人の2人が偵察隊となるべくジグ単を投げ続ける。ここからは、〝寒さと眠気との戦い〟だった。時間も時間なので、休憩をとる仲間もいた。港に立つのはアジンガー4名にエギンガー1名。この辛抱の時間を共にしたアングラーたちとは皆仲良くなり、一体感が生まれたことは言うまでもない(笑)!そして、時刻は深夜1時30分。先ずは友人の竿に魚信。連発とはいかないもののポツポツと釣れている。ようやくアジが回って来たようだ。しかし、私の竿にアタリなし・・・。友人が「ワームは大きい方が良いよ!」と3インチのワームを付けてくれた。これが奏功し、ワームを変えた途端にアタリが出るようになった。友人によれば、アジのサイズも大きいこと、さらにアジからの視認性も高めるために大きめのワームを使ったとのことだ。その後、入れ喰いとまではいかないが飽きぬ程度にアタリが出るようになった。途中、友人が操るアジングワームに、何と何と、アオリイカがヒットするという珍事も発生!ガッチリ針掛かりもしていて無事タモインにも成功!徐々に海は賑わってきた!・・・そして遂にその時は来た!時刻は2時30分ジャスト。干潮を迎え、潮止まりというタイミングで、アタリが頻発するようになった!釣れるアジは相変わらず大型!最高の引きだ!休んでいた仲間達も起こして参戦すると、次から次へとティップが勢い良く引き込まれていく。最小のものでも23cm程。大きいものは40cm程。どのアジも体高があり丸々と太っている。手前1m程は干潮により岩礁剥き出しなので、取り込みが難しくバレることも多かったが、このアジ祭りは4時30分まで続いたのであった!キャスト後のフォール中にアクションを入れることでアタリが増えたり、フォールのただ巻きでは反応が出にくかったりと、アタリのあるレンジでしっかりアクションを入れることで釣果が伸びたり、表層で激しいアクションを加えるとシーバスが間髪入れずにバイトしてきたり・・・と、〝アジ祭り〟の最中には様々な学びがあった。何より、深夜にもかかわらず、アジングのテクニックを教えてくれた友人に感謝である!ポテンシャルの高さを見せてくれた御荘湾の魚達!多くの河川が流入した湾奥は栄養豊富な汽水域だからこそ、良くも悪くも想定外の場面が多々あり、ベーシックなテクニックでは通用しないシーンも多かった。しかしそのお陰で、また新たな経験を積むこともできた。 兎にも角にも、大アジの強烈な引きに痺れ、真冬のデカアジに歓喜した2025年の初釣り。想像を大きく超えてくるドラマティックな釣り時間を満喫することができた!