夕暮れが迫ったが、もっともっと竿を出せるポイントがあった。結局、他の釣り人は最後まで来ることはなく、相方と2人だけだった。私は釣ってはくだり、釣ってはくだりと、広くポイントを釣り歩き、なんとも贅沢な釣りを楽しむことが出来た。出し掛かり、入れ掛かりの連発もあり、竿をたたむその時までアユは掛かり続け、やめ時が分からなくなってしまった。終わってみれば、半日で50匹の“高原アユ”が遊んでくれた。上流から戻ってきた相方にもやり切った感が漂う。「サイコーだな!高原川!」。帰路に着くまで何度この言葉を口にしたことだろうか。「アユの香りよし!型よし!ロケーションよし!釣果よし!」。全国各地、様々な川に釣行するが、この全てが揃うような釣行は中々出来るものではない。ましてや、今回は増水、濁りからのスタートだったのに、この結果は“奇跡的”だ。また、このラッキーに出遭うべく、全国各地旅を続けていきたいものだ。奥飛騨の街並みも風情があってよかった。今回はアユ釣りに夢中になってしまい、ゆっくり街を歩くことはできなかったので、是非、アユ釣りシーズン以外にゆっくり訪れてみたいものだ。