私はアタリがないので上流へと移動。トロでダメなら瀬だ!と、流れのある瀬へ向かった。するとアユが跳ねる!まずはアユがいることは確認出来た。上流にいた先輩の竿が曲がった!2連チャンである、ということでここには掛かるアユもいることは確認出来た。しかし、反応はあるがハリ掛かりしない状況が続いた。すると竿を畳んだ先輩がやって来て、「ここは前回きた時4時頃から釣れたんだよね~」と言う。現在3時45分、あと15分だ!ここで4時になるまで粘ることにした。時刻は3時58分、スッコーン!と目印が一瞬で消えた。渾身のアタリである。これが“九頭竜アユ”なのか。この目印の吹っ飛んだ瞬間は、今でも思い出してしまう。ここまではよかったのだが、掛かりアユが流れに乗ってしまい、のされる~。必死で流れの弱い所に寄せるが、中々オトリアユが顔を出さない。ここでいけなかったのは、もっとちゃんと寄せてくればよかったこと。焦って強引な引き抜きをしてしまった。飛んできたアユは私を通り越して私の周りを1周。そして、ポロリ…。それを見ていた先輩は「まだ4時ちょっと前だったからね!」と笑って慰めてくれた。気を取り直してもう1度同じ場所へ。時刻は4時8分、スッコーン!来ました、来ました!今度こそ“九頭竜アユ”が無事タモに収まった。「やっぱり4時になると釣れる」と、皆で大笑い。こうしてアユ釣り聖地!「九頭竜川」で、皆の笑顔の中、私の2022年のアユ釣りシーズンが幕を下ろした。2022年、全力で走り切ったアユ釣りシーズン釣行日数44日、走行距離1万2000km。今シーズンも多くの川に出向き、多くの川に立って来た。そこには多くの出会いがあり、多くの学びがあった。1人では決して行けなかった場所…1人では経験出来なかったこと。仲間や川で出会った人達のお陰である。皆様に感謝感謝であります。2022年のアユ釣り!釣れる日も、釣れない日も、雨の日も、晴れの日も…「すっごく!すっごく!楽しかったー!!」。この一言に尽きます。アユよ、友よ。ありがとう~。2023年も「アユな夏!」に、また皆様と元気にお会いしましょ~!!